研究成果『試験して得られた技術事項』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試験して得られた技術事項」の研究内容とその成果をご紹介します。
土壌肥料 平成16年(2004年)果樹試
リンゴ果実の部位別窒素、リン、カリウム、マグネシウム分布の経時的変動リンゴ果実中の窒素、マグネシウムでは部位別の濃度差が認められ、カルシウムに良く似た部位別存在比を示したが、リンと特にカリウムは部位別の濃度差が小さかった。何れの元素も、収穫期まで転流が継続した。 |
土壌肥料 平成16年(2004年)果樹試
リンゴ「王林」果実のビターピット発生限界カルシウム濃度。リンゴ果実の縦分割1/8切片中のカルシウム濃度と、その切片のビターピットの発生程度には高い相関が認められ、「王林」果実では、カルシウム濃度が5.0mg/100gFWより低くなるとビターピット発生程度が高まった。 |
土壌肥料 平成16年(2004年)果樹試
リンゴ果実の部位別カルシウム分布の経時的変動。リンゴ果実のカルシウム濃度は、8月中旬まで急激に、以後は緩慢に低下した。部位別では心>果皮≫心側の果肉>果皮側の果肉の順に高く、同一部位ではこうあ部側ががくあ部側よりやや高かった。 |
土壌肥料 平成16年(2004年)果樹試
リンゴ果実のカルシウム含量の時期別変化。リンゴ果実へのカルシウム転流を、満開後日数の関数として、品種別に示した。 |
平成16年(2004年)農事試
コムギの成熟期判定チャート(白ふ版)。小麦(白ふ)の穂及び穀粒の登熟過程の写真を図示し、簡便に成熟期及び収穫適期を判定する成熟期判定チャートを作成した。 |
野菜・花き・きのこ・その他 平成15年(2003年)農総試
紫外線照射によるエリンギの担子胞子形成欠損突然変異株の作出法エリンギのプロトプラストに紫外線照射を行うことによって、担子胞子形成欠損の突然変異体が作出できる。 |
作物・その他 平成15年(2003年)農総試
水稲用軽量育苗培土「活富源」は育苗作業の軽労化に有効である活富源は従来の水稲育苗用培土に比較して軽量であり、苗の生育や収量等も良好であり、水稲用育苗培土として有効である。 |
作物・その他 平成15年(2003年)農総試
水稲用軽量育苗培土「ヰセキ培土ライト」は育苗作業の軽労化に有効であるヰセキ培土ライトは従来の水稲育苗用培土に比較して軽量であり、苗の生育や収量等も良好であり、水稲用育苗培土として有効である。 |
作物・その他 平成15年(2003年)農総試
中山間牧草地におけるRCヘリを利用した施肥管理技術RCヘリによる中山間牧草地への肥料散布作業は、人力による作業に比べ効率的な作業が可能である。 |
畜産・その他 平成15年(2003年)農総試
稲発酵粗飼料生産に係わる地域組織型モデルの経営収支稲発酵粗飼料の生産体系は、地域組織型・コントラクター型・自己完結型の3モデルに大別される。モデル1(地域組織型)で面積20ha規模の場合、飼料イネ栽培は転作助成金6.3万円/10aを収入とした場合に所得が約4.5万円/10a、必要作業日数が10日となり、収穫調製は所得が約0.8万円/10a、必要作業日数が15.1日となる。 |
作物・病害虫 平成15年(2003年)農事試
斑点米カメムシ類に対する本田散布粒剤の防除効果ジノテフラン粒剤(スタークル粒剤、アルバリン粒剤)およびダントツ粒剤は斑点米カメムシ類に対し、防除効果が認められるものの、やや不安定である。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成15年(2003年)南信試
いちご新品種「サマープリンセス」の主要病害に対する耐病性「サマープリンセス」はうどんこ病,萎黄病に対して弱く,炭疽病に対しては比較的強い。栽培に当たってはうどんこ病,萎黄病の発生に特に注意し,防除対策を実施する。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成15年(2003年)野菜花き試
レタス根腐病2レース混在圃場の確認県内で発生しているレタス根腐病菌はレース1およびレース2が認められているが、本年度北佐久地域において両レース混在圃場が確認された。このような圃場では耐病性品種の利用が困難となるおそれがあるので、発病圃場の管理には十分注意が必要である。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成15年(2003年)野菜花き試
レタス腐敗病に対する拮抗微生物の製剤化および製剤のキャベツ黒腐病に対する効果レタス葉から分離した、レタス腐敗病に対する拮抗微生物を製剤化し、その防除効果を検討した結果、銅水和剤と同等の効果が認められた。さらに製剤は、キャベツ黒腐病に対する防除効果も有することが明らかとなった。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成15年(2003年)野菜花き試
レタス根腐病防除のための圃場カルテデータベースの構築レタス栽培圃場の栽培履歴、根腐病発病の有無とその程度等をデータベース化するプログラムを開発した。この圃場カルテデータベースより根腐病発生圃場の位置および来歴が把握でき、次作レタス作付けの検討、輪作体系への誘導等の体系的防除指導が可能となった。 |