研究情報

研究成果『試験して得られた技術事項』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試験して得られた技術事項」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 平成16年(2004年)果樹試

プルーン「くらしまプルーン」の栽培特性および果実品質

プルーン 「くらしまプルーン」は、果実の大きさが70g程度で、着色が良く裂果が少ない品種であり、収量性が高い。収穫期(須坂市)は9月上旬で、「ベイラー」よりやや早い。

果樹 平成16年(2004年)果樹試

日本すもも「秋姫」の栽培特性および果実品質

日本すもも 「秋姫」は、果実の大きさが150g程度で大きく、糖度が14~15%、酸度がpH3.8程度であり、良食味の品種である。収穫期(須坂市)は9月中旬で、極晩生種である。結実は良好で、収量性は高い。

果樹 平成16年(2004年)果樹試

ぶどう「ナガノパープル」の自根樹は、台木樹に比べ裂果発生が多い

ぶどう「ナガノパープル」は自根樹で栽培すると、台木樹に比べ裂果発生が多くなる。

果樹 平成16年(2004年)果樹試

もも「川中島白桃」の落蕾症発生要因

もも「川中島白桃」における落蕾症発生要因は、ホウ素過剰の可能性が大きく、7月上旬の葉中ホウ素濃度で50mg/kg(乾物重当たり)以上の樹では、極度の着果不足を招くおそれがある。

果樹 平成16年(2004年)果樹試

SSRマーカーによるりんごの品種鑑別と親子鑑定

りんご及びナシで開発されたSSRマーカーを用いることにより、りんごの一般栽培品種、国内外からの導入品種等の品種識別、クローンの確認、三倍体品種の倍数性の確認ならびに品種の親子関係の確認が可能である。

果樹 平成16年(2004年)果樹試

りんご「シナノスイート」の心かび病の年次変化

りんご「シナノスイート」の心かび病発病果率の年次変化は、発芽及び開花の早晩と関係が認められる。開花日が早い年ほど心かび病の発病は多くなる。

果樹 平成16年(2004年)果樹試

りんご「秋映」のわい化栽培におけるJM7台木の利用法

りんごわい性台木JM7は、「秋映」を穂品種に用いると、6年生の樹体が小型化し、果実の初期生産性も高いことから、4×2m程度の栽植距離のわい化栽培に利用できる。

果樹 平成16年(2004年)果樹試

りんご「秋映」の貯蔵性に及ぼす収穫時期の影響

りんご「秋映」は、一斉収穫の場合、収穫適期より2週間程度遅れると、日持ち性が低下することがある。

果樹 平成16年(2004年)果樹試

りんご「ふじ」小型樹密植栽培における食味本位りんご省力生産体系

M.9ナガノ台木を用いた「ふじ」の小型樹密植栽培において、摘花剤、葉摘み補助剤等を利用した省力的な着果管理、および着色管理を行うことにより、作業時間が減少し、慣行管理とほぼ同等品質の果実が収穫可能である。

平成16年(2004年)中信試

観賞用赤花そば「高嶺ルビー」の特性

観賞用赤花そば「高嶺ルビー」は極晩生で倒伏に極めて弱く、子実は小粒で、収量も低い。また、丸抜きの褐変が目立ち、粉の赤みが強い傾向がある。

平成16年(2004年)農事試

県内主要大豆品種のダイズうどんこ病抵抗性の有無

ダイズうどんこ病(Oidium sp.)に対して「ナカセンナリ」、「ギンレイ」、「信濃鞍掛」は罹病性、「タチナガハ」、「あやこがね」、「つぶほまれ」、「すずこまち」等は抵抗性である。大豆品種の本病に対する抵抗性は優性の主働遺伝子によって発現する。

平成16年(2004年)農事試

水稲初期除草剤と初中期一発処理除草剤との体系処理による使用法

水田初期除草剤と初中期一発処理除草剤との体系処理により高い除草効果が得られる。

果樹・病害虫 平成16年(2004年)果樹試

リンゴワタムシに対する各種殺虫剤の効果

リンゴワタムシに対して有機リン剤では、ダイアジノン水和剤 1,000倍、ダーズバン水和剤 1,000倍、ネオニコチノイド剤では、ダントツ水溶剤 4,000倍 の防除効果が高い。

土壌肥料 平成16年(2004年)果樹試 農総試

長野県内樹園地土壌の化学性の変動傾向

県内樹園地土壌の化学性は、25年前に比べ、pHの分布範囲が広がり、全窒素含量は増加し、C/N比は低下し、塩基含量が高まり、相対的に苦土が不足し、有効態リン酸が著しく増加していた。

土壌肥料 平成16年(2004年)果樹試

地表面管理の違いが樹園地土壌の化学性にもたらす変化

リンゴ樹園地にて、代表的な地表面管理法である部分牧草草生法、全面雑草草生法、全面わらマルチ法、全面清耕法を5カ年継続実施した場合、土壌の化学性に明らかな差が認められた。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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