研究成果『試験して得られた技術事項』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試験して得られた技術事項」の研究内容とその成果をご紹介します。
畜産 平成17年(2005年)畜試
デュロック種肥育豚は通常の三元交雑種肥育豚に比べ肉の旨み及び甘みが良好であるデュロック種肥育豚は通常の三元交雑肥育豚に比べ発育は劣るが、肉からのドリップが少なく、官能評価では旨み及び甘みが良好であった。 |
畜産 平成17年(2005年)畜試
ストール肥育におけるLW種雌豚の初産妊娠期飼料給与量は、「1998年度版日本飼養標準:豚」において、運動エネルギーとしてDE15.5%を追加した量が最適であるストール飼育の初産妊娠豚に安静時維持エネルギーに加えて、運動エネルギーとして10%刻み-10~30%の5水準の飼料給与を行い、産子成績の飼料給与量に対する2次回帰分析を行ったところ、運動エネルギーとして15.5%追加給与が最適であった。 |
畜産 平成17年(2005年)畜試
肥育豚への低タンパク飼料給与は、通常飼料と比較し肥育成績に差はなく、廃ふん量が低減できる肥育豚(LWD)に市販の肥育用低タンパク飼料と通常の肥育飼料で飼養試験を実施した結果、肥育成績に差はなく、さらに消化試験結果から低タンパク飼料給与区の排ふん量が有意に少なかった。 |
畜産 平成17年(2005年)畜試
交雑種育成牛に対する稲発酵粗飼料の利用稲発酵粗飼料の採食性は良好で、試験期間の5ヵ月間で約410kgの採食が認められた。また、発育成績も良好で、血漿成分値に異常は認められなかったことから、交雑種雌牛の育成期用粗飼料として利用可能であると考えられた。 |
畜産 平成17年(2005年)畜試
タイストール乳牛舎においてトンネル換気と牛体への散水を行うと暑熱時の乳量の低下を防止できるタイストール乳牛舎においてトンネル換気と牛体(肩~腰部)への散水を行うと扇風機による送風と自然換気のみの環境に比較して暑熱時の乳量の低下を防止できる。 |
畜産 平成17年(2005年)畜試
フレキシブルコンテナバックに保管して乾燥させたエノキタケ廃培地に牛ふん尿を混合し、フレキシブルコンテナバックに再保管すると切り返しをせずに堆肥化できるフレキシブルコンテナバッグ(容積約 1㎥)に保管して乾燥させたエノキタケ廃培地に乳牛ふん尿を混合し、初期水分を 70~75%に調整してフレキシブルコンテナバッグに再保管すると切り返しをせずに堆肥化できる。 |
野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試
エリンギ立枯れ症状の発生要因エリンギ立枯れ症状の発生要因として、アオカビ属菌やシュードモナス属菌などの害菌類と高炭酸ガス濃度など換気や通気が不良な状態があり、両者が重なると発生率が高まる。 |
野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試
光触媒空中除菌装置によるエリンギ立枯れ症状の低減効果光触媒を用いた除菌装置は、空中浮遊菌を減少させ、エリンギ 立枯れ症状の発生低減に有効である。 |
野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試
エノキタケ芽出し期におけるLED(発光ダイオード)の菌床剥離軽減効果エノキタケ栽培において、白色 LED(発光ダイオード)を菌掻き後 4 日目以降に 2 ~3 日間連続照射することで菌床剥離障害を軽減することができる。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成17年(2005年)野菜花き試
タマネギ栽培跡地周辺トルコギキョウ栽培施設内外におけるネギアザミウマ誘殺消長タマネギ栽培跡地周辺のトルコギキョウ栽培施設内外では、IYSV 媒介虫であるネギアザミウマが5月中旬からに誘殺され始め、6月下旬にはタマネギ栽培跡地に面した地点で増大する。また、同時に IYSV の保毒虫率も最も高くなるが、0.6mm 目合いの寒冷紗で被覆した施設内においてはその程度は低く推移する。 |
野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試
実もの花木用クラブアップルの果実特性実もの花木用クラブアップルとして、果実特性からMalus.baccata、M.hupehensis、ミヤマカイドウ、ミツバカイドウ1系、ミツバカイドウ2系、一才カイドウ、コバノズミが有望である。 |
野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)南信試
実もの花木用クラブアップルの結実確保実もの花木用クラブアップル類のうち、Malus.hupehensisは単独で、一才カイドウ、コバノズミ及びミヤマカイドウはいずれか2品種を導入することで結実が確保できる。 |
平成17年(2005年)野菜花き試
夏秋どりいちご高設栽培における気化熱を利用した培地温度抑制法夏秋どりいちごの高設栽培では、防根シートと給水マットを組み合わせたベッドを利用すると、一般に使われている発泡スチロール成型ベッドより、気化熱によって培地温度が平均2℃程度低下し、収量が増加する。 |
平成17年(2005年)野菜花き試
スイカの2段接ぎ木による土壌病害防除効果と果実品質に及ぼす影響スイカの接ぎ木方法として、カボチャ(改良新土佐1号)にユウガオもしくはトウガンを中間台として用いる2段接ぎ木は、つる割病及び炭腐病、黒点根腐病の防除に効果がある。 |
平成17年(2005年)野菜花き試
少量で検定可能なアスパラガスの根圏土壌を用いたアレロパシー(他感作用)活性測定法根圏土壌を用いたアレロパシー活性測定法は、根から根圏土壌中に放出される物質による作用を検定する方法で、従来のバイオアッセイより供試土壌が少ない場合に有効な検定法である。この検定法により、アスパラガスのアレロパシーによる生育阻害の評価が可能になり、活性炭資材の効率的な利用が図れる。 |