研究情報

研究成果『試験して得られた技術事項』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試験して得られた技術事項」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成14年(2002年)南信試

アルストロメリアの地中冷却時間・地中温度と切り花収量

アルストロメリアの地中冷却栽培において、低地温で収量が増加する品種に対しては5℃の冷水を終日循環させ、高温期の地温を約16℃に低下させることが有効である。また20℃前後で収量増となる品種に対しては深夜電力を利用した8時間(23時から7時)冷却での対応が可能である。

野菜・花き・きのこ 平成14年(2002年)野菜花き試

シネンシス系ハイブリッドスターチスの12月出荷技術

シネンシス系ハイブリッドスターチス「スーパーレディーローズ」と「キノブラン」の苗を、3.5号ポットに鉢上げしてから35日~45日育苗し、35日~45日低温処理後、9月10日頃に定植すると12月出荷が可能である。

平成14年(2002年)中信試

地域特産野菜の機能性

県内で栽培されている地域特産野菜の地大根及びねぎ品種の多くは、一般の市販品種に比べて抗酸化活性が高く、ポリフェノ-ル等の機能性成分含量が高い。

平成14年(2002年)野菜花き試

チコリーの伏せ込み方法は品種によって異なる

チコリ-の伏せ込み方法は品種によって異なり、「F1ポルシェ」はEC=3.0mS/cm前後の硝酸カルシウム養液でエアレ-ションをする、「F1サンタ」はピ-トモスに伏せ込む。

平成14年(2002年)野菜花き試

生分解性フィルムの連年すき込みがレタス及びコマツナの生育に及ぼす影響

生分解性フィルムを7作連年すき込みした後のレタス栽培及び20作相当分の生分解性マルチを投入した鉢でのコマツナ栽培において、それぞれの作物の生育に対する影響はみられなかった。

平成14年(2002年)南信試

いちご品種「紅ほっぺ」の促成栽培における適応性

静岡農試で育成されたいちごの一季成り性品種「紅ほっぺ」は、多収性で糖度と酸度のバランスがとれており良食味で、本県のいちご促成栽培に適する。

果樹 平成14年(2002年)中信試

「ピオーネ」の短梢せん定栽培における新梢の摘心方法

「ピオ-ネ」の短梢せん定栽培おいて、開花期に新梢の房先7葉を残し摘心することにより、無核果の着粒増加や一粒重増加が認められる。

果樹 平成14年(2002年)果樹試

ジベレリンによる「ロザリオビアンコ」の顆粒肥大促進技術

「ロザリオビアンコ」の有核栽培において満開後10~15日にジベレリン12.5~25ppm液を果房浸漬処理することにより果粒肥大が促進され、穂軸が強化されることにより房形が向上する。

果樹 平成14年(2002年)果樹試

EM-A、EM-B、EM-C、BA-29台西洋なし「ラ・フランス」はほぼ同時期に成熟期を迎える

EM-A、EM-B、EM-C、BA29台西洋なし「ラ・フランス」の成熟期はほぼ同時期であり、収穫適期判定基準(果肉硬度9~11ポント、ヨード・デンプン反応指数2.5~3.5)も良く適合する。

果樹 平成14年(2002年)南信試

日本なし「幸水」成木の樹勢維持・収量向上のための予備枝密度

日本なし「幸水」成木のせん定において予備枝を1.5本/㎡程度の密度で配枝することにより、骨格枝上の新梢発生が多くなり樹勢維持につながる。花芽の多く着生した生産性の高い側枝を配置でき、収量性が向上する。

果樹 平成14年(2002年)果樹試

アネスト岩田(株)製塗装機EX-700E及び麻場産業(株)試作の手動圧力噴霧器のりんごわい性台木樹への白塗剤塗布能率

凍害防止のためのりんごわい性台木樹への白塗剤塗布にアネスト岩田㈱製塗装機EX-700E及び麻場産業㈱試作の手動圧力噴射器はハケによる塗布に比べ能率良くできる。

果樹 平成14年(2002年)果樹試

りんご「ふじ」の着色管理省力栽培の可能性

リンゴ「ふじ」着色系枝変わりを用いたわい化栽培園では、着色管理作業をを省力すると、着色むらのある果実が増加し、着色の均一性は低下するが、生食用として販売できる食味の良い果実の生産は可能である。

果樹 平成14年(2002年)果樹試

りんごカラムナータイプ品種「メイポール」の生育特性

りんごカラムナータイプ品種「メイポール」は、直立性が強く樹姿が円筒形となる。花芽はえき芽主体に着生し「ふじ」の頂芽中心花とほぼ同時期に開花する。台木にはマルバカイドウおよび、JM1、JM2等が利用できる。

平成14年(2002年)農事試

大豆の小麦立毛間散播栽培法

小麦の成熟期や収穫が遅れたり降雨等で圃場条件が悪く、小麦収穫後大豆の適期播種が不能と予想される場合、小麦収穫前に慣行播種量の1.5~2倍の大豆を小麦立毛間に散播し、小麦収穫時に切断麦稈で被覆すると、慣行晩播栽培と同等以上の生育・収量を確保できる。

平成14年(2002年)技術課

大麦の収穫適期チャートチャート図

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