研究情報

研究成果『試験して得られた技術事項』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試験して得られた技術事項」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 平成15年(2003年)果樹試

りんご「秋映」に対するストッポール液剤の落果防止効果

りんご「秋映」の収穫前落果防止を目的に、ストッポール液剤1,000~1,500倍を収穫開始予定日の25日前および25日前と15日前に散布したところ、高い落果防止効果が得られた。

平成15年(2003年)農事試

小麦の成熟期判定チャート

小麦の穂及び穀粒の登熟過程の写真を図示し、簡便に精度高く成熟期及び収穫適期を判定する成熟期判定チャートを作成した。

平成15年(2003年)農事試

産業用無人ヘリコプターを用いた麦の雪上追肥技術

多雪地帯では通常の散布機械では対応できない融雪前に、産業用無人ヘリコプターを用いて追肥を実施すると、麦の越冬障害の回復が早まる。

野菜・花き・きのこ・その他 平成14年(2002年)農総試

アスパラガスの畑用ペースト潅注施肥機による追肥作業

畑用ペースト灌注施肥機(MYM51)はアスパラガスへのペースト肥料の追肥作業が省力的に行える。

作物・その他 平成14年(2002年)農総試

中山間地域対応自脱型コンバインは小区画圃場の水稲収穫作業に実用性が高い

中山間地域対応型自脱式コンバインは機体が小さいため、小区画水田における水稲収穫に適する。また、機体後方で歩行して操作できるため、圃場への出入り・畔越し・運搬車への積み込み等が容易に行える。

作物・その他 平成14年(2002年)農総試

ロングマット水耕育苗・移植・栽培管理技術

水稲のロングマット水耕育苗は、育苗箱相当200g播きで2~3葉苗とする。田植作業は1人で可能、苗補給が省力化されるため従来方法に比べ4割程度の省力化が図れる。なお、田植機は、植付本数7~8本株、植付深さ3㎝程度に調整する。なお、箱施薬剤については登録外使用の恐れがあるため注意する。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成14年(2002年)野菜花き試

ホウレンソウべと病新レースの発生と対策

東信地域のホウレンソウで多発生したべと病は近年他県で発生している新レースによるものと判明し、薬剤による防除は予防的に処理すると効果が高い。

土壌肥料 平成14年(2002年)野菜花き試

レタス、はくさい地上部収穫残さからの成分の溶出

地上部全重に占める地上部収穫残さ重はレタス、はくさいとも乾物重換算で4割程度であり、加里、窒素の溶出が早く、りん酸、石灰の溶出が遅い。特に加里は、はくさい残さ中に多く含まれ、短期間に溶出しやすい。

土壌肥料 平成14年(2002年)南信試

日本なし「幸水」成木園での窒素分施と窒素動態

日本なし「幸水」成木園の窒素肥料を分施する施肥方法は、慣行の施肥方法と比較して樹体生育が良好となる。また、窒素肥料を増肥しても収量、品質の向上にはつながらない。

土壌肥料 平成14年(2002年)南信試

日本なし「幸水」成木園での被覆肥料を利用した年1回施肥法

日本なし「幸水」成木園での被覆肥料を利用した年1回施肥法は、慣行の施肥方法と同等の収量、品質が得られ施肥の省力化に有効である。

土壌肥料 平成14年(2002年)南信試

日本なし「幸水」の黒ボク土畑における根量分布

黒ボク土畑における「幸水」の根系調査を行い、データを収集した。細根は、表層から深さ1mまで比較的まんべんなく分布していた。

土壌肥料 平成14年(2002年)南信試

日本なし「幸水」成木に施用した速効性肥料が葉や果実に移行し始める時期

日本なし「幸水」成木に施用した速効性窒素肥料が葉や果実に吸収移行し始める時期は、11月肥(基肥)及び3月肥の場合満開後7日目からで、6月肥や9月肥では施肥後7日目からであった。

土壌肥料 平成14年(2002年)南信試

なし園土壌への圧縮空気噴射による根域改善と樹体生育

なしの主要根群域である深さ50cm付近への圧縮空気噴射は、その周辺の土壌硬度が低下し、細根量が増加する。

土壌肥料 平成14年(2002年)果樹試験場

りんご樹の枝・幹の乾物重推定法

枝・幹は円錐台に近似でき、下底、上底の半径と高さが求まれば円錐台の体積が推定できる。枝幹の推定体積と乾物重は高い相関が認められ、枝幹のサイズを測定する事でりんご樹の枝・幹の乾物重が推定できる。

畜産 平成14年(2002年)畜産試験場

戻し堆肥の連続利用による生産堆肥の電気伝導度、全窒素及びミネラル含量の集積

戻し堆肥の連続利用により、生産堆肥中の電気伝導度、全窒素及びミネラル含量が高まった。戻し利用開始時に比較して1年5ヶ月経過後、電気伝導度は2.5倍に上昇し、全窒素は2倍、ミネラル含量は2.5倍に集積した。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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