研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境

「ムギ類+飼料用とうもろこし(不耕起栽培)」の周年作付け体系における品種組み合わせと年間乾物収量

ムギ類収穫後に飼料用とうもろこしを不耕起栽培する周年作付け体系では、ライムギ「サムサシラズⅡ」+飼料用とうもろこし「セシリア」、ライコムギ「ライダックス」+飼料用とうもろこし「セシリア」の組合せにより、飼料用とうもろこし「セシリア」の標準播耕起栽培に比較して、年間乾物収量はそれぞれ6%,24%増加する。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境

「ソルガム+ライムギ」の周年作付けによる土壌中硝酸態窒素の軽減効果

ソルガム収穫後にライムギを作付ける周年作付けは、ソルガムの単作と比較して年間の窒素吸収量が多く、窒素利用率が高い。ポーラスカップで地下80cmから採水した土壌溶液中の硝酸態窒素濃度は、周年作付けすることでソルガムの単作に比較して低下し、土壌下層へ移行する硝酸態窒素の低減が期待できる。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境

ソルガム出穂性に関するSSRマーカー検索方法

ソルガム出穂性に関する RFLP連鎖地図とイネ連鎖地図をもとにより近傍のソルガムDNAマーカーを検索するための方法としてその候補となるマーカーの選抜にアクリルア SSR ミドゲル電気泳動は有効であった。

野菜・花き・きのこ・畜産・病害虫 平成18年(2006年)畜試・飼料環境

野菜ほ場における飼料用ソルガムによる農薬ドリフト低減効果

飼料用ソルガム「リトルソルゴー」、「三尺ソルゴー」、「マイロソルゴー」、「風立」は2列まきで野菜ほ場における農薬のドリフトを低減する。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境

飼料用とうもろこし不耕起栽培における茎葉処理剤(体系処理)の防除効果

ラウンドアップハイロードを用いた飼料用とうもろこし出芽前雑草生育期の雑草防除では、同剤のみの処理では以後の雑草防除が不十分で、飼料用とうもろこし生育期に、ゲザノンフロアブル或いはワンホープ乳剤を体系処理剤として用いることで高い除草効果が得られる。

畜産 平成18年(2006年)畜試・肉用牛部

グリセリンとシュクロースの混合液を凍結保護養液に用いた牛凍結胚ダイレクト移植法

牛胚移植において、20%子牛血清加PBSの基礎培地に、1.36Mグリセリンと0.25Mシュクロースを溶解した混合液を凍結保護溶液として形態ランクA~Aーの胚を凍結し、融解後にダイレクト(直接)移植できる技術を開発した。

畜産 平成18年(2006年)畜試・酪農部

パーティクルセパレーターはTMRの粒子サイズ分布の調査に有効である

ペンシルバニア州立大学が開発したパーティクルセパレーターはTMRの粒子サイズ分布の調査に有効である。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)野花試・佐久支場

ブロッコリー花茎空洞症の発生要因

ブロッコリーにおいて収穫期に花茎髄部が空洞となる花茎空洞症(ホローステム)は窒素施肥量が増えるにしたがって発生が増加する。窒素施肥量を減らすことで花茎空洞症の発生を低減できる。発生には品種間差が認められる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)野花試・佐久支場

レタス葉柄褐変症の発生要因

レタス葉柄褐変症はレタスが成熟する過程で発生し、熟度が増すほど発生は増加する。また、土壌が乾燥した環境において多量の降雨や潅水などによる極端な土壌水分の変化により発生が助長される。発生には品種間差が認められる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)野花試・佐久支場・野菜部・病虫土肥部

レタス根腐病耐病性品種の品種特性

レタス根腐病耐病性品種として、レース1に対しては球レタス8品種、非結球レタス3品種、レース2に対しては球レタス3品種、非結球レタス1品種が細菌性病害等に対する耐病性や一般特性が優れ、実用性が高い。

野菜・花き・きのこ 平成18年(2006年)野花試・野菜部

苞葉を除去したスイートコーンに対する鮮度保持資材「Pプラス」の効果

苞葉を除去したスイートコーンを専用のPプラス(微細孔OPPフィルム)で密閉包装し、5℃の冷蔵庫で保管した場合、5~7日程度の品質保持が可能である。

果樹 平成18年(2006年)果樹試・育種

あんず生食用早生品種「信州サワー」(アンズ長果1)の育成

6月下旬に成熟し、果実の大きさが70~80g程度でやや大きく外観に優れる生食向きの品種「信州サワー」(アンズ長果1)を育成した。本品種は「平和」より4日程度遅れて収穫できる早生種で、凍害や胴枯病などの枝幹障害に対して比較的強い。

果樹 平成18年(2006年)果樹試・栽培部

おうとうの施設栽培優良園における各種仕立て法と樹体生育特性

県下のおうとう施設栽培においては、遅延開心形、斜立形、交互斜立形、主幹形、Y字形、平棚、パルメット等の仕立て法が導入されている。優良園の仕立て法と樹体生育について調査し、各種仕立て法における樹形構成モデルを作成した。

果樹 平成18年(2006年)果樹試・栽培部、長野農改

もも「あかつき」、「なつっこ」の毛じ障害発生状況

もも「あかつき」、「なつっこ」果実で発生する毛じ障害は、外観上満開30~45日後頃に顕著に目立ち始めるが、その要因は満開14~21日後頃の外的な刺激によるものと推察される。発生は園地、園内での栽植位置、樹冠内の着果位置等により差が見られ、また、樹齢等によっても発生程度が異なる。

果樹 平成18年(2006年)果樹試・栽培部・育種部

ぶどう「ナガノパープル」のジベレリン処理におけるフルメット液剤加用の問題点

ぶどう「ナガノパープル」のジベレリン処理において、フルメット液剤を1回目処理に加用すると着粒数が増加し、2回目処理に加用すると果粒肥大が促進される。しかし、2回目処理への加用により裂果発生が増加し、果粒の渋味も発生するため加用しない。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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