研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 平成19年(2007年)果樹試・育種・栽培

ぶどう「シャインマスカット」(無核栽培)の品種特性

ぶどう「シャインマスカット」は、本県における無核栽培では、果粒重12g程度と大粒でマスカット香があり、高糖度で食味の良い果実が生産できる。

果樹 平成19年(2007年)南信試・栽培、果樹試・栽培

日本なし「王秋」の長野県における果実特性

日本なし「王秋」は長野県で 10 月下旬~ 11 月上旬に収穫となる極晩生品種である。果実重 600 ~ 700g、糖度 13 ~ 14 %で食味は良好である。

果樹 平成19年(2007年)南信試・栽培

南信農業試験場の日本なしの発芽日.開花日.満開日の予測

南信農業試験場では、日本なし「幸水」、「豊水」、「南水」、「二十世紀」は、(独)農研機構果樹研究所で開発されたDVRモデル(発育速度モデル)を利用して発芽日、開花日、満開日を予測できる。

果樹 平成19年(2007年)南信試・栽培

有袋栽培の日本なし「南水」の果実表面観察による適熟果の収穫

有袋栽培の日本なし「南水」のていあを含む果実半分を観察した時、長野県経済連作成南水カラーチャートで選別するとカラーチャート値2.3以上の果実では、ていあ周囲から赤道にある果点の見え方が不明瞭になるなどの果実表面に特徴がみられた。ていあ周囲から赤道の果点の見え方を指標に果実を収穫するとカラーチャート値2.3未満の果実の収穫が回避され、適熟果の収穫が可能となる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成19年(2007年)野花試・病虫土肥

上伊那地域のシンテッポウユリから分離した葉枯病菌の薬剤感受性

上伊那地域のシンテッポウユリから分離した葉枯病菌は、ジカルボキシイミド系剤に対して、高度な薬剤耐性が生じている可能性が高い。よって、防除薬剤の選択には注意が必要である。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成19年(2007年)野花試・病虫土肥・育種

りんどうに新発生した黒点病の病徴

りんどうの茎、葉、花弁に輪紋状の斑点を形成し、葉枯れや茎枯れを伴う被害が発生した。原因究明を行ったところ、Alternaria alternataによる「黒斑病」であることが判明した。本病は生育初期からの感染が多発生を引き起こす可能性があるので、特に育苗中では発病させないようにする。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・菌茸

大型ブナシメジの栽培法

通常の栽培ビン菌床を大きな容器に詰め直して栽培すると、規格品と異なった大型商品としてレストランや直売所で販売したり、イベントや直売所で人目を引く、大型ブナシメジを生産できる。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・病虫土肥・野菜・佐久支場

レタス根腐病レース2抵抗性品種に生じる根部維管束褐変

現状のレタス根腐病レース2抵抗性品種(抵抗性検定で発病指数が0またはそれに近い数値の品種)を圃場で栽培した際、根部維管束に褐変を生じる場合があるが、それはレース2の感染によるものではない。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成19年(2007年)野花試・病虫土肥・野菜

北信地域に発生しているアスパラガス立枯症状の発生要因

北信地域(飯山市、中野市)のアスパラガスに発生している立枯症状は、土壌病害または土壌の理化学性不全等の耕種的な原因によるものと考えられる。関与する土壌病害は株腐病、立枯病であり、それらに湿害等の耕種的要因が加わって立枯に至っている可能性が高い病原菌が関与せず耕種的要因のみで立枯が生じている場合もある。

果樹 平成19年(2007年)果樹試・栽培

おうとう「紅秀峰」.「さおり」のハウス栽培に必要な低温要求量

おうとう「紅秀峰」、「さおり」の加温ハウス栽培において生産の安定化に必要となる低温要求量は、7.2℃以下の低温遭遇時間で1,200時間以上が目安となる。

野菜・花き・きのこ・その他 平成18年(2006年)農総試・バイテク部

組織培養による早生系えぞりんどうの越冬芽形成苗増殖法

早生系えぞりんどうの茎頂培養において、4月上旬までに茎頂を採取し、シュートを増殖してから発根させ、発根苗の順化を 9 月上旬までに開始することにより越冬芽形成苗が得られる。

病害虫・土壌肥料 平成18年(2006年)南信試・病虫土肥部

ケイ酸質資材(とれ太郎、スーパーイネルギー)を施用したいちご栽培におけるイチゴうどんこ病の発生量

いちご「章姫」定植前の培地にケイ酸質資材「とれ太郎」11g/株または「スーパーイネルギー」4g/株を混和処理するとイチゴうどんこ病の発生が少なかった。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部

定植時に展開葉2葉残して摘葉することでイチゴうどんこ病の発生を軽減できる

いちご「章姫」の栽培において、苗にイチゴうどんこ病の発生がみられた場合、定植時に展開葉2葉を残して摘葉する。摘葉により、本圃におけるイチゴうどんこ病の発生を軽減できる。

作物・病害虫 平成18年(2006年)中信試・畑作育種部

ダイズ紫斑病のチオファネートメチル耐性菌は県内に広く存在する

ダイズ紫斑病(Cercospora kikuchii)のチオファネートメチル(トップジンM)耐性菌は県内の大豆産地に広く存在する。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)野花試・佐久支場・病虫土肥部

市販黄色蛍光灯防除資材がレタスのオオタバコガに対して防除効果を示す範囲

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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