研究成果『技術情報』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。
畜産 平成21年(2009年)畜試・養豚養鶏部
有機態銅、亜鉛給与による豚ふん中の銅、亜鉛濃度の低減効果飼料添加物の無機態銅、亜鉛を有機態銅、亜鉛に代替しても、豚ふん中の銅、亜鉛 排せつ量の安定した低減効果は得られない。 |
畜産 平成21年(2009年)畜試・養豚養鶏部
飼料中の胴、亜鉛含量と豚ふん中の胴、亜鉛濃度の関係飼料中の銅、亜鉛含量の増加に比例して、豚ふん中の銅、亜鉛濃度は上昇し、ふんの色調はふん中銅濃度の影響により黒色に変化する。 |
畜産 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
ソルガムサイレージを主原料に調製した発酵TMRにおける開封後の安定性ソルガムサイレージを主原料に発酵 TMR を調製する場合、2週間程度貯蔵することで開封後、好気的条件下でも発熱せず、安定した発酵品質を保持できる。 |
畜産 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
黒毛和種育成期における配合飼料給与量が肥育期の発育と枝肉成績に及ぼす影響黒毛和種育成期(8ヵ月齢まで)に育成期用配合飼料を体重比 2.5%または 1.5% 給与した牛をほぼ同一飼養条件で肥育した結果、枝肉重量、ロース芯(胸最長筋) 面積等枝肉成績に大きな影響を及ぼさなかった。 |
畜産 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
黒毛和種育成期における配合飼料給与量が育成期の発育に及ぼす影響黒毛和種育成期に育成期用配合飼料を体重比 2.5%給与した場合、1.5%給与と比 較し、体高・体長等の発育に優れる傾向であるが、腹囲胸囲差の減少ならびに過肥になる可能性があるので注意する。一方、1.5%給与した場合、遺伝的発育能力に適う成長を確保できない場合があるので注意する。 |
畜産 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
県有種雄牛の在胎期間と生時体重の特徴「栄寿」産子は生時体重が重く、在胎期間も長い傾向にあり 「丸山福」産 、 子は在胎期間が短く、生時体重は軽い傾向にあった。交配した種雄牛により在胎期間および生時体重に特徴が見られた。 |
畜産 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
黒毛和種種雄牛「穂里平茂」、「仁志国」、「金井屋」および「辰福茂」の遺伝的特徴広域後代検定において、黒毛和種種雄牛「穂里平茂」が枝肉重量の成績が優れていたため共同利用候補種雄牛に選抜された。育種価解析結果において、黒毛和種種 雄牛「穂里平茂」「仁志国」「金井屋」「辰福茂」の遺伝能力の特徴が明らかとなった。 |
畜産 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
黄色ブドウ球菌性乳房炎の牛郡内の蔓延を疑う牛群検定成績の指標検定牛のリニアスコアの年平均値が 3.5 以下の牛群において、体細胞数 200,000 cells/ml 以上の頭数が搾乳牛中の 30%を超える検定月が増加すると、黄色ブドウ球菌による慢性乳房炎の牛群内の蔓延が疑われる。 |
畜産 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
乳牛の初産分娩月齢の早期化が乳生産に及ぼす影響乳牛の初産分娩月齢を 22 ヵ月齢程度に早めた場合、初産次乳量は少ない傾向があるものの、 2産次、3産次の乳生産には影響はなく、1日当たり乳量は高い傾向を示す。また、57 ヵ月 齢までの乳生産性は向上した。 |
野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野花試・菌茸部
エリンギ(バイリング)のDNAマーカーによる系統識別県職務育成1系統を含むエリンギ(バイリング)17 系統について、 RAPD/DNA マーカーにより系統識別が可能である。 |
野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)南信試・栽培部
LED「レピガードR」の終夜証明がダリアの品質及びオオタバコガの被害に及ぼす影響LED「レピガードR」を用いて約4Lux の照度で終夜照明を行うことで露心花の発生を軽減することが可能である。オオタバコガの被害も軽減されるが効果が不十分であるため他の防除方法を併用する。 |
野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野花試・育種部・花き部、農業技術課
ユリ「グリーン・リリ・アルプ」の組織培養による増殖法と生育特性ユリ「グリーン・リリ・アルプ」は、組織培養による増殖ができ、無花粉、ユリで唯一の緑色の花色で日持ち性に優れ、無加温作型で6月に開花する。 |
野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野花試・花き部
スタンダードカーネーションの栽植密度が収量・切り花品質及ぼす影響スタンダードカーネーション「シルクロード」の2回切り作型では、栽植密度を下げ ることで株当たりの収量が増加し、秋期の採花比率が高くなる。また、反射マルチの利用により採花数が増加する。 |
野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野花試・花き部・環境部、南信試・栽培部
キク栽培におけるLED「レピガードR」の利用方法LED「レピガードR」は、太陽電池を電源として利用でき、バッテリー、タイマー を設置することで夜間一定期間の照明が可能になる。この照明によりキクの開花に影響を与えずにヤガ科害虫の被害を低減することができる。 |
野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野花試・花き部、農試・原村試験地
夏季地中冷却によるアネモネの早期出荷アネモネ「F1 モナリザ」の秋冬切り作型において定植後から夏季の株養成期に地中冷却を行うことにより秋切り比率が向上し年内の採花本数が多くなる。 |