研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成22年(2010年)畜試・酪農肉用牛部

高消化性ソルガムサイレージは採食性に優れ乳用育成牛の飼料として十分に利用できる

高消化性ソルガムサイレージは乳用牛育成期飼料として利用でき、乾物摂取量の 20%程度を給与する場合、慣行飼料と同等の発育を確保できる。

畜産 平成22年(2010年)畜試・酪農肉用牛部

ウオーターカップの吐水量の違いが生乳生産に及ぼす影響

タイストール乳牛舎において、ウォーターカップの吐水量を4kg/分から 12kg/分に増やすと、1日あたりの飲水量が増加し、乾物摂取量及び乳量の増加が期待できる。

畜産 平成22年(2010年)野花試・畑作育種部

トウモロコシ黒穂病抵抗性の新たな評価法

トウモロコシ黒穂病の圃場接種法において、病徴を 11 種類に分類して調査することで、国内育成自殖系統の黒穂病抵抗性が評価できる。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)野花試・菌茸部

エノキタケ高生産性培地のコーンコブミールならびにコメヌカの代替資材

エノキタケ高生産性培地「YK2」のコーンコブミール代替資材として、バガスパウダー(サトウキビ茎葉粉砕物)、モミガラ粉砕物およびソルガム茎葉粉砕物が有望で、バガスパウダーは全量、モミガラ粉砕物およびソルガム茎葉粉砕物は 50%程度まで代替可能である。また、コメヌカの代替資材として、一般フスマは 50%程度まで代替可能である。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)南信試・栽培部

ヒペリカムの2度切り栽培技術

6月下旬に主枝を1株当たり10本残して芽整理を行い、8月以降に電照を行うことで季咲き(7月下旬)収穫と秋期(10月上~中旬)収穫の2度切りが可能である。2度切り栽培ではさび病に罹りにくい品種を選定する。8月~9月の気象条件により収量及び品質が変動することに注意する。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)南信試・栽培部

アルストロメリアの茎葉管理技術

据え置き栽培では60~90本/㎡の立茎数を目標に管理する。立茎数が多い場合は間引き及び芽整理を行うことで収量及び品質が向上する。夏期(6~8月)収穫を行うと年間の収量は増加するが、収穫量を増やすと9~12月の収量が減少するため、品質や株の状態によって夏期の収穫量を調整する。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)南信試・栽培部

夜間冷房及び地中冷却・地中加温がカーネーションの品質に及ぼす影響

ヒートポンプを用いて7月~9月に夜間冷房または地中冷却を行うことで切り花重が増加し切り花品質が向上する。低温期に約16℃の地中加温を行うことで切り花長が長くなる。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)野花試・花き部

トルコギキョウの抑制11月切り作型

トルコギキョウの抑制 11 月切り作型は早生及び中生品種を用い、2週間程度の短日処理と電照による日長処理及び加温を行うことで、10 月下旬から 11 月下旬まで切り花することができる。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)野花試・野菜部

生分解性マルチ「カエルーチR」の特性

生分解性マルチ「カエルーチR」は、作業性や分解性が既存の生分解性マルチと同程度である。既存の生分解性マルチよりやや乾燥しやすく、品目によっては生育がやや遅れることがあるものの、実用性が高い。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)野花試・野菜部

カラーピーマンの光照射による追熟技術

カラーピーマン栽培終了時の残果対策として、催色期(10~20%着色)の果実を収穫後、ポリエチレン製の袋で密封し光を照射することにより着色が促進され販売可能になる。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)野花試・野菜部・佐久支場

加工・業務用レタスの経営試算と栽培指針

加工・業務用レタス栽培には、適品種の選定、疎植、固化培地育苗・全自動移植機の利用、大玉収穫、無選別出荷、切り口の無洗浄等を組み合わせることで、作業時間を短縮でき、加工歩留まりの高いレタスを生産できる。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・育種部

あんず「サニーコット」、「ニコニコット」の品種特性

7月上旬に収穫できる「サニーコット」、「ニコニコット」((独)農研機構果樹研究所育成)は外観・食味に優れる生食用あんずである。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・育種部

プルーン品種「オータムキュート」(プルーン長果7)の育成

9月下旬に収穫でき、外観・食味の優れる晩生種「オータムキュート(プルーン長果7)」を育成した。結実性はよく、主要品種に比べて裂果が少ない。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・育種部

プルーン品種「サマーキュート」(プルーン長果6)の育成

8月下旬に収穫でき、外観・食味の優れる中生種「サマーキュート(プルーン長果6)」を育成した。結実性はよく、主要品種に比べて裂果が少ない。

果樹 平成22年(2010年)南信試・栽培部

干し柿「市田柿」の原料果実に対するスマートフレッシュくん蒸剤の鮮度保持効果

スマートフレッシュくん蒸剤は干し柿「市田柿」の原料果実に対して鮮度保持効果が認められるが、収穫が早すぎる果実や、適熟期であっても果皮色が進みすぎた果実に対しては、十分な鮮度保持効果が得られない。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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