研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成25年(2013年)野花試花き部・環境部

シクラメンの肥料要素欠乏・過剰施用時における特徴的な形態変化

シクラメンのりん酸、加里、苦土、石灰等の無施用、過剰施用時に発生する症状を明らかにした。現地で発生した生育異常とこれらの症状を比較することで原因が推測できる。

果樹・土壌肥料 平成25年(2013年)果樹試環境部

りんご園における16年間の地表面管理の違いが土壌の理化学性に及ぼす影響

長期間(16年)の地表面管理の違いにより土壌の理化学性が変化する。草生法とわらマルチ法は、表層土壌を膨軟にし、保肥力を増加させる。わらマルチ法は、交換性カリが増加する。また草生法は、ほ場外への窒素溶脱の抑制効果が期待できる。

果樹・土壌肥料 平成25年(2013年)果樹試環境部

ぶどう「ナガノパープル」は収穫期の葉柄汁液中硝酸イオン濃度が高いと果実品質が劣る

収穫期に葉柄汁液中硝酸イオン濃度が高い樹は、果実品質が劣り裂果が発生しやすい。収穫期の葉柄汁液中硝酸イオン濃度は、樹勢の影響を強く受け、樹冠面積が小さく樹勢が強いと高くなる。また、土壌中の無機態窒素が多いと高くなる。

果樹・土壌肥料 平成25年(2013年)果樹試環境部

加温ポット栽培におけるぶどう「シャインマスカット」の窒素吸収特性と窒素施肥時期

初期生育確保のための展葉初期(4月)の施肥窒素は、利用率が高く、新生部への移行は速やかである。貯蔵養分確保をねらった収穫後(9月)の施肥窒素は、多くが根に存在する。

畜産 平成25年(2013年)畜試飼料環境部・酪農肉用牛部

高泌乳牛向け飼料としてのライムギの収穫適期

ライムギは穂揃期に収穫することにより、乾物中の可消化養分総量(TDN)が63%となり、この生育ステージが高泌乳牛向け飼料としての収穫適期である。

畜産 平成25年(2013年)畜試飼料環境部

スーダン型ソルガムにおける生育ステージと可消化養分総量の関係

2番草のTDNは1番草のTDNよりも高い。また、高消化性スーダン型ソルガム「涼風」サイレージのTDNはノーマルタイプのスーダン型ソルガムよりも1番草出穂始期で4%高く、2番草出穂始期では6%高い。

畜産 平成25年(2013年)畜試酪農肉用牛部

哺乳方法の違いによる黒毛和種子牛の人工乳摂取の推移と発育

哺乳初期の増体は哺乳量に大きく依存し、増体系の子牛では従来の哺乳量では不足する。哺乳方法が異なっても、人工乳の摂取は60日齢前後から急増する。

畜産 平成25年(2013年)畜試酪農肉用牛部

子牛の哺乳期において水を自由飲水させると、採食量が増え増体も良くなる

哺乳期子牛に代用乳に加えて水を自由飲水させると、代用乳のみ給与した場合に比べ乾物摂取量が多くなり、増体が優れる。

畜産 平成25年(2013年)畜試酪農肉用牛部

県内検定牛群における泌乳持続性と繁殖成績の関係

泌乳持続性の高い牛は低い牛に比較してピーク乳量は低く、低乳量牛を除き305日乳量に差がない。しかし、空胎日数が長く、繁殖成績が劣ることから、泌乳持続性の育種価をより高精度に評価するために、飼養管理法等他の要因の影響を検討する必要がある。

畜産 平成25年(2013年)畜試酪農肉用牛部

冷気と細霧の送風を併用したタイストール乳牛舎の暑熱対策システムの特性

トンネル換気下のタイストール乳牛舎におけるダクトファンによる冷気と細霧の送風を併用した牛体冷却システムを開発した。このシステムは暑熱時における搾乳牛の体温上昇と乾物摂取量および乳量の低下を抑制できる。

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野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課

きのこ経営マトリックス分析ソフトは経営改善の支援に活用できる

きのこ経営マトリックス分析ソフトは、月次の詰込本数、実菌掻数、出荷数量、平均単価を入力することで月次平均単価とビン当たり収量の2つの切り口から収益性に関するグラフが作成でき、地域指標値等と比較することで支援経営体の月次収益性を効率的に検討することが可能である。

野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試菌茸部

ブナシメジに「蛍光灯型LED」を用いることにより省エネルギー・低コスト栽培が可能である

きのこ栽培用「蛍光灯型LED」は、ブナシメジ生育期の光照射に用いることにより、慣行の蛍光灯使用時に比べ使用電力量が削減でき、さらに電気料金の低減を図ることが可能である。

野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試菌茸部

エノキタケ高生産性培地のバガスパウダーとフスマの利用技術

エノキタケ高生産性培地でバガスパウダーを使用することにより、コーンコブの使用量を削減でき、フスマの使用量を増やすことでコメヌカの使用量を削減できる。

野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試花き部、農試原村試験地

夏季地中冷却および大苗定植によるアネモネの年内切り花率向上

アネモネ・F1モナリザの7月定植秋冬切り作型において、夏季に地中冷却および市販の72穴大苗を定植することにより秋冬期の切り花本数が増加する。

野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試花き部

アルストロメリアのシュート発生数、到花日数の品種間差異と品種特性に対応した管理方法

アルストロメリア27品種の生育特性および品質を把握した。シュート発生数や到花日数は品種間差が大きいため、生産性改善のためには品種特性に合わせた管理を行う。切り花収量の向上に対してはシュート数の増加を図る。価格の安定している10月から3月の収量割合を高めるためには到花日数の短縮を図る必要がある。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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