研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 平成26年(2014年)果樹試・栽培部

りんご「シナノスイート」、「秋映」、「シナノゴールド」及び「ふじ」の花芽形成期

りんご「シナノスイート」、「秋映」、「シナノゴールド」及び「ふじ」は、新梢伸長が停止した一年枝では、7月中旬より茎頂内部で形態の変化があり、11月中旬までに中心花と側花が形成される。

果樹 平成26年(2014年)果樹試・栽培部

りんごわい性台木樹における果実の日焼け発生と果実表面温度の関係

果実表面最高温度は日最高気温と正の相関関係があり、果実表面最高温度が51.1℃に達するとき、樹上で直射日光があたるように固定した果実の約半数で、日焼けが生じる可能性がある。また、9年生「つがる」M.9台木樹では、日最高気温32℃を超える日は、果実表面最高温度51℃を超える果実が生じる可能性がある。

果樹 平成26年(2014年)果樹試・栽培部

りんご半わい性台木JM2台木樹の11年生までの樹体生育と収量

りんご「シナノスイート」、「シナノゴールド」、「秋映」に半わい性台木JM2を用いると、マルバカイドウ台木樹と比べ樹が小型化し、幹断面積は56~79%に抑えられた。また、1樹当たりの累積収量は、マルバカイドウ台木樹の63~76%であった。

作物 平成26年(2014年)農業技術課、農試・作物部

高温強風により発生した籾の褐変籾及び白穂が、水稲の登熟歩合、品質に及ぼす影響

平成26年台風11号の通過による、県内各地の高温強風により発生した褐変籾や白穂は、発生程度が大きくなるほど登熟歩合が低下し、また品質では茶米率の増加と、特に白穂で整粒歩合が大きく低下した。褐変籾の発芽勢、発芽率に影響はなかった。

作物 平成26年(2014年)野花試畑作部

ソバ丸抜きとそば粉の緑色保持のための保存方法

ソバの丸抜きとそば粉は、保存温度が高いほど、また保存期間が長くなるほど緑色が茶褐色に退色するが、-18℃以下で保存すると緑色の退色を12ヵ月間防ぐことが出来る。

作物 平成26年(2014年)農試・作物部

難防除雑草シズイに有効な水稲用初中期除草剤

水稲用初中期除草剤4剤を、難防除雑草シズイの草丈3cmまでに処理することで効果的な防除が可能である。

作物・土壌肥料 平成26年(2014年)農試・作物部、環境部

コムギ縞萎縮病に罹病した「シラネコムギ」に対する越冬後と茎立期の追肥が及ぼす生育・収量への影響

コムギ縞萎縮病に罹病した「シラネコムギ」に対して、越冬後の窒素追肥に加え茎立期にも追肥することで、生育が回復に向かい、減収の軽減が図れる。

畜産 平成26年(2014年)畜産試験場酪農肉用牛部

きのこ収穫後ソルガム培地を混合した発酵粗飼料の交雑肥育牛への給与

ソルガムを原料としたきのこ収穫後培地を乾物で20%用いた発酵粗飼料の品質は良好であり、チモシー乾草の代替飼料として、交雑種の肥育前期に給与できる。

畜産 平成26年(2014年)畜産試験場酪農肉用牛部

「栄寿」娘牛の繁殖特性と産肉能力

「栄寿」娘牛を繁殖仕向けとした場合、平均分娩間隔は386日と短く、ロース芯面積および脂肪交雑の遺伝能力に優れた子牛を生産することができる。産子の枝肉格付けはA4以上が期待できる。

野菜・花き・きのこ 平成26年(2014年)野花試野菜部

秋冬季トマト低段栽培における二酸化炭素施用効果

秋冬季トマト低段栽培において、ヒートポンプによる昼間冷房を併用しながら二酸化炭素施用を実施したところ増収効果が認められた。二酸化炭素施用は果実1果重の増加や障害果の発生軽減に有効であり、葉面積や養分吸収量の増加も認められた。

果樹 平成26年(2014年)果樹試栽培部・育種部

りんご「シナノゴールド」、「秋映」、ぶどう「ナガノパープル」、「シャインマスカット」、「ピオーネ」、もも「あかつき」、「なつっこ」の生態

果樹試験場における生態調査樹の調査結果をもとに、りんご「シナノゴールド」、「秋映」、ぶどう「ナガノパープル」、「シャインマスカット」、「ピオーネ」、もも「あかつき」、「なつっこ」の発芽期、展葉期、開花始期、満開期、落花期の平均値を示した。

果樹 平成26年(2014年)果樹試栽培部

りんご「シナノゴールド」の果実の成熟と貯蔵性に及ぼすストッポール液剤散布の影響

収穫前落果防止を目的として、ストッポール液剤1,000~1,500倍をりんご「シナノゴールド」に散布すると果面ワックスの発生は早まるが、他の成熟進度へ影響はない。しかし、冷蔵で長期貯蔵を行うとストッポール液剤を散布した果実は果肉硬度の低下が早い。

作物 平成26年(2014年)農試作物部

麦作におけるノハラジャクの発生生態

難防除雑草であるノハラジャクの出芽は年内にほぼ完了し、生存個体は越冬中から減少するが、越冬後に4割以下が残存する。土壌処理型除草剤では高い防除効果は得られない。

作物・病害虫 平成25年(2013年)農試企画経営部・作物部

キヒゲンR2フロアブルの水稲催芽籾への塗沫処理が発芽に及ぼす影響

カラス等の忌避剤としてキヒゲンR2フロアブルを催芽籾に塗沫処理をすると発芽率の低下や発芽遅延が生ずる。

作物・果樹・病害虫 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課

防護柵の外側へ電気柵を追加することでツキノワグマの侵入を防止できる

物理柵の外側20cmの位置に、地際から20cmと40cmの高さで電気柵を2本設置することで、ツキノワグマの侵入を防止できる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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