研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成26年(2014年)畜産試験場酪農肉用牛部

冷気と細霧の送風を併用したタイストール乳牛舎の暑熱対策システムの効果

トンネル換気下のタイストール乳牛舎における冷気と細霧の送風を併用した暑熱対策システムは、牛床を濡らさずに暑熱時の搾乳牛の体温上昇と乾物摂取量及び乳量の低下を抑制できる。また、冷気送風装置と細霧送風装置を混成利用(細霧:冷気と細霧=3:1)し、冷気送風装置の冷却水に使用した水道水を回収して飲水利用することでコストを低減できる。

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野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成26年(2014年)野花試・花き部

アルストロメリア葉焼け症状および葉先焼け症状の発生原因

アルストロメリアの葉焼け症状や葉先焼け症状は多肥栽培および土壌のpHが低い場合に発生が助長される。

野菜・花き・きのこ 平成26年(2014年)野花試・花き部

りんどう定植1年目の越冬芽への覆土処理効果

セル成形苗定植1年目のりんどう越冬芽へ覆土処理すると、翌年の生長量および切り花品質向上に効果が認められる。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成26年(2014年)野花試・花き部

シクラメンの窒素施用量が品質と日持ちに及ぼす影響

9~10月の窒素施用量が少ないと出荷時の葉色が薄くなり品質が低下する。一方、窒素施用量が多いと観賞時に低照度環境に置かれた場合の日持ち性が劣る。4号鉢栽培の出荷前約40日間の施肥管理は置き肥の場合、窒素施用量で200mg/鉢、底面給液の場合は窒素濃度で50ppm程度を基準とする。

野菜・花き・きのこ 平成26年(2014年)野花試・佐久支場

夏はくさい転換品目としてセルリー、たまねぎ、ニンジン、スナップエンドウ、サヤインゲンの高うね全面マルチ栽培が可能である

寒地においてはくさいの転換品目として、セルリー、春播きたまねぎ、ニンジン、スナップエンドウ、サヤインゲン(つるなし種)の高うね全面マルチ栽培は可能である。

野菜・花き・きのこ 平成26年(2014年)野花試・育種部

レタスのチップバーン発生に対する品種間差異

レタスのチップバーン発生程度には品種間差異が認められ、サリナス系品種の発生度が低く、マック系品種で高い傾向が認められた。

野菜・花き・きのこ 平成26年(2014年)野花試・野菜部

トマト不織布ポット栽培における側枝利用2本仕立導入の目安と給液管理方法

トマト不織布ポット栽培で、側枝利用2本仕立てを導入した場合の損益分岐点は収穫日数80日程度となり、収穫日数120日のとき収益は1本仕立てより15万円/10a程度向上する。給液管理については廃液率20%前後を目安とし、株あたり1回の給液量は生育ステージに応じて150~200mlの範囲とする。

野菜・花き・きのこ 平成26年(2014年)野花試・野菜部

アスパラガスの露地長期どり栽培における品種特性

アスパラガス品種の露地長期どり栽培における特性を明らかにした。供試した8品種の中では、「ゼンユウヨーデル」と「ゼンユウガリバー」が、収量性や若茎穂先の品質等の点で総合的に優れており、本県での露地長期どり栽培に適している。

野菜・花き・きのこ 平成26年(2014年)野花試・野菜部

ブロッコリーのブラウンビーズ(死花)発生と気温の関係

ブロッコリーのブラウンビーズ(死花)発生と気温の間には密接な関係があり、ブロッコリー品種「ピクセル」および「おはよう」では、「花芽分化開始日」から「出蕾日」までの積算温度がブラウンビーズ発生と相関が高い。

果樹 平成26年(2014年)南信試・栽培部

日本なし「南水」の樹体ジョイント仕立てにおいて、ジベレリン塗布剤処理により側枝養成が促進される

「南水」樹体ジョイント仕立ての側枝育成において、側枝養成1年目は新梢基部へ、側枝養成2年目以降は側枝先端の新梢基部へ、満開予定10日前~満開40日後にジベレリン塗布剤を処理することにより、新梢の生育が揃い、新梢伸長が促進される。

果樹 平成26年(2014年)南信試・栽培部

日本なし「南水」の樹体ジョイント仕立て用の苗木育成において、ジベレリン塗布剤処理により苗木生育が促進される

「南水」の樹体ジョイント仕立て用の大苗育苗では、ジベレリン塗布剤を新梢生育初期(4月~5月)に新梢基部へ1回塗布し、さらに新梢伸長期(6月~8月)に頂芽基部へ2回塗布することより新梢伸長が促進される。

果樹 平成26年(2014年)南信農試・栽培部

高品質な「市田柿」原料柿を生産するための着果管理

摘果時の葉果比を10~15とし、長野県果樹指導指針に記載の基準により行うことで、「市田柿」の干し柿加工に適した、1果重100~120g、可溶性固形成分(糖度)18度以上の高品質な果実を生産できた。

果樹 平成26年(2014年)果樹試・育種部

ラズベリー4品種の収量と果実品質

ラズベリー「ヒンボートップ®(品種名:RAFZAQU)」、「オータムブリス」は二季成り性品種で、収量は1,000kg/10a以上であり、糖度10%程度の果実が収穫できる。「サマーフェスティバル」は収量が多いものの小果で品質が不良である。「スキーナトップ」は一季成り性品種で収量が少ない。

果樹 平成26年(2014年)果樹試・育種部

ぶどう「クイーンニーナ」の着粒数、着粒密度と果実品質の関係

ぶどう「クイーンニーナ」は、着粒数30粒程度では着色が安定し、裂果発生は少ないが、着粒数35~40粒程度では着色不良果粒の混入と裂果発生が多くなる。着粒密度の違いによる果実品質への影響はみられない。

果樹 平成26年(2014年)果樹試・育種部

着色期の除袋と笠のかけ替えがぶどう「クイーンニーナ」の着色に及ぼす影響

ぶどう「クイーンニーナ」において、8月下旬(満開70日後頃)に除袋して透明笠にかけ替えることにより、白色果実袋と乳白色笠をかけたままの果房より着色が促進される。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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