研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

作物・果樹 平成27年(2015年)農試・企画経営部

メッシュ農業気象データ(日最低気温)の長野県の春先における精度

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター開発の「メッシュ農業気象データ」の日最低気温の予報値と、実測値の差が±2℃以内となる日の割合(精度)は、長野県の春先の AMeDAS 地点においては 67.0%であった。

作物 平成27年(2015年)農試・企画経営部

大規模な水田作経営体におけるほ場の連担状況とトラクターのほ場間移動の実態

大規模な水田作経営体においては、代かき作業及び麦類及び大豆、そばの播種作業時間に占めるほ場間移動時間の割合が全作業時間の 3.7~48.1%に達している。これは、非連担ほ場枚数割合が 46.3~90.9%と多いことが要因である。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成27年(2015年)野菜花き試験場環境部、野菜部、佐久支場

ブロッコリー花蕾腐敗病はアブラナ科野菜黒斑細菌病菌(Pseudomonassyringaepv.alisalensis)によっても引き起こされる

アブラナ科野菜黒斑細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. alisalensis)はブロッコリーの葉のみならず、花芽や花梗部などの花蕾に腐敗症状を引き起こす場合がある。外葉の黒斑細菌病の発病度が高いほど、花蕾腐敗病の発病株率が高まる傾向がある。

果樹・病害虫 平成27年(2015年)南信農業試験場栽培部

ナシ黒星病菌に対するEBI(DMI)剤の効力低下

下伊那郡4園地から集めたナシ黒星病菌に対するEBI(DMI)剤の効果を検討したところ、効力低下が進行していることが確認された。

果樹・土壌肥料 平成27年(2015年)果樹試験場環境部

りんごわい性台木樹における台木別の窒素吸収特性

りんご「シナノゴールド」を穂品種として用いたJM7、JM1、JM2およびM.9ナガノの各台木樹で、7年間の1樹当たり累積窒素吸収量が最も多いのはJM2台木樹(M.9ナガノ台木樹を100とした指数で258)であり、以下、M.9ナガノ台木樹262g/樹(同100)、JM7台木樹(同77)、JM1台木樹(同40)の順である。一方、樹体内の窒素濃度はJM1台木樹が最も高く、以下、M.9ナガノ台木樹、JM7台木樹、JM2台木樹の順に低い。

土壌肥料 平成27年(2015年)農業試験場環境部

長野県における農耕地土壌の理化学性の変化

土壌保全対策調査事業(昭和54年度~平成25年度)の結果についてデータを取りまとめ、35年間にわたる農耕地土壌の理化学性の変化を明らかにした。

畜産 平成27年(2015年)畜産試験場飼料環境部

飼料用トウモロコシ奨励品種、普及品種の根腐病発病程度および赤かび病によるかび毒蓄積程度

飼料用トウモロコシ奨励品種、普及品種の中で「タカネフドウ」、「クミアイデント123」、「31P41」および「32F27」は根腐病の発生が少ない。また、「タカネフドウ」は赤かび病による雌穂へのデオキシニバレノール蓄積が少ない。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野菜花き試験場 野菜部

長野県の促成栽培における一季成り性いちご品種「もういっこ」の収量・果実品質特性

いちご一季成り性品種「もういっこ」は、良食味で、冬期の草勢が強く、「章姫」、「紅ほっぺ」と同程度の収量性で、「章姫」より収穫個数は少ないが1果重の大きい大果・果重型品種で、4月以降も「章姫」、「紅ほっぺ」より果実が硬い。また、「章姫」、「紅ほっぺ」より晩生で早期収量は少ないが、うどんこ病に対して抵抗性を有する品種である。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野菜花き試験場野菜部

アスパラガス簡易雨よけ栽培における被覆高さと収量の関係

簡易雨よけの被覆高さが170cmの場合は、茎葉頂部が被覆資材に密着した際に葉焼けが発生し、夏秋どり収量が低下するが、被覆高さが200cmの場合は茎葉頂部と被覆資材の間に空間が確保されることで、夏秋どり収量の低下が軽減でき、春どり収量も高まる。

果樹 平成27年(2015年)果樹試験場・育種部

りんご受粉専用品種「センチネル」、「レッドバッド」の開花期

りんご受粉専用品種「センチネル」は、果樹試験場において「ふじ」の頂芽花より2日程度早く開花し、1日程度遅く落花する。また、「レッドバッド」は、「ふじ」の頂芽花と同日頃に開花し、1日程度遅く落花する。

果樹 平成27年(2015年)果樹試験場栽培部、環境部

ワイン用ぶどう「モンドブリエ」の特性

ワイン用ぶどう「モンドブリエ」は4月末に発芽期、6月中旬に開花期及び満開期、10月中旬に収穫期となる晩生の白ワイン用ぶどう品種である。

病害虫 平成26年度(2014年度)農業試験場企画経営部

ポリエチレン製ネットと通電線を組み合わせた電気柵はニホンザルの侵入を防止できる

高さ 1.5mのポリエチレン製ネットと通電線6段を組み合わせた電気柵を設置することで、ニホンザルの農地への侵入を防ぐことができる。

果樹 平成26年度(2014年度)果樹試験場育種部、栽培部

プルーン「オータムキュート」の裂果特性

プルーン「オータムキュート」は、収穫1ヶ月前の8月下旬から裂果発生がみられる。果実を水浸漬することで、収穫期の3週間前頃(満開後 130 日頃)の9月初めの果実から裂果が始まり、成熟とともにより裂果発生が増加する。

果樹 平成26年度(2014年度)果樹試験場育種部

すもも品種「スモモ長果1」の育成

9月下旬に収穫できる大玉で高糖度の晩生種「スモモ長果1」を育成した。

果樹 平成26年度(2014年度)果樹試験場育種部

りんご早生品種「リンゴ長果25」の育成

8月中下旬に収穫できる着色良好で食味の良い早生品種「リンゴ長果 25」を育成した。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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