研究成果『技術情報』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。
作物 平成28年(2016年)農試・作物部
「コシヒカリ」の乳白粒を低減するための水管理半日単位のかけ流し処理による水管理は、昼間潅漑でも夜間潅漑でも乳白粒低減に効果がある。 |
果樹 平成28年(2016年)果樹試・栽培部
りんご「シナノホッペ」に対するスマートフレッシュくん蒸剤の鮮度保持効果りんご「シナノホッペ」はスマートフレッシュくん蒸剤で処理すると、冷蔵で収穫3ヶ月後まで硬度低下が抑えられ、食味が良好に維持できる。また、スマートフレッシュくん蒸剤での処理は出庫後の硬度低下も抑えることができる。 |
野菜・花き・きのこ 平成28年(2016年)野花試・野菜部
一年生養成株を利用したアスパラガス伏せ込み促成栽培における品種特性一年養成株を利用し早期出荷を目指した伏せ込み促成栽培において、「ウインデル」および「太宝早生」は太物の収量が高く有望である。 |
果樹・土壌肥料 平成28年(2016年)果樹試・環境部
M.9ナガノ台木りんご樹における品種別窒素吸収特性M.9ナガノ台木りんご樹における年間窒素吸収量は、「ふじ」が最も多く、以下、「シナノスイート」、「シナノゴールド」、「秋映」の順である。 |
果樹・病害虫 平成28年(2016年)果樹試・環境部、栽培部
リンゴうどんこ病菌 Podosphaera leucotrichaによるもも果実の褐色斑点症状(毛じ障害)の発生リンゴうどんこ病菌Podosphaera leucotrichaの感染により、幼果期のもも果実の褐色斑点症状(毛じ障害)が生じる。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成27年度(2015年度)野菜花き試験場環境部、佐久支場
感受性の低い品種と薬剤散布体系を組合せたアブラナ科野菜の黒斑細菌病の防除黒斑細菌病に感受性の低い品種と重点防除時期に効果の高い薬剤を散布する散布体系を組合せることでアブラナ科野菜の黒斑細菌病を効果的に防除できる。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成27年度(2015年度)野菜花き試験場環境部
ケミクロンGの浸漬処理によるセルトレイに付着したアブラナ科野菜の黒斑細菌病菌の殺菌効果ケミクロンG(資材消毒剤)の 1,000 倍液で使用済のセルトレイを 10 分間浸漬処理することで、トレイに付着したアブラナ科野菜の黒斑細菌病菌を殺菌できる。 |
作物・病害虫 平成27年度(2015年度)農業試験場環境部
イネもみ枯細菌病の体系防除による苗腐敗症および穂枯症に対する効果育苗期から本田期にわたる体系防除により、穂枯症の発生は軽減し、採種した種子の保菌量も低下する。 |
畜産・病害虫 平成27年(2015年)畜試・飼料環境部
長野県準高冷地におけるアルファルファタコゾウムシの防除適期アルファルファタコゾウムシの発育零点 9.7℃を基準とした卵から成虫までの有効積算温 度が 65 日度に達した日が、長野県準高冷地におけるアルファルファタコゾウムシ防除適期の目安となる。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成27年(2015年)野花試・環境部、農業技術課
キクさし穂の温湯処理によるキク白さび病の発生軽減効果46℃の温湯にさし穂を3分間浸漬することで、キク白さび病の発生が軽減できる。 |
果樹・病害虫 平成27年(2015年)果樹試・環境部
果樹を加害する主要カイガラムシ類幼虫の発生時期果樹試験場内(須坂市、標高 360m)におけるカイガラムシ類歩行幼虫の発生時期は、 ナシマルカイガラムシは6月上旬~7月中旬及び8~9月(年2回)、ウメシロカイガラムシは5月中旬~6月上旬、7月中~下旬及び8月下旬~9月中旬(年3回)、カツ ラマルカイガラムシは6月下旬~7月中旬及び9月中旬~10 月中旬(年2回)、ミズキカタカイガラムシは6月中旬~7月上旬(年1回)、モミジワタカイガラムシは6月上旬~7月上旬(年1回)である。 |
果樹・病害虫 平成27年(2015年)果樹試・環境部
くるみに発生する2種の果実腐敗性病害(クルミ黒斑細菌病、クルミ炭疽病)の特徴クルミ黒斑細菌病の果実での発病は6月初旬頃から認められ、黒褐色で硬く周辺に水浸部を伴う病斑を生じる。一方、クルミ炭疽病の腐敗型病斑は7月下旬頃から認められ、深く陥没して内部に鮭肉色の分生子塊を生じるのが特徴である。 |
果樹・病害虫 平成27年(2015年)果樹試・環境部
リンゴ黒星病、褐斑病の発生に及ぼす草生管理の影響リンゴ黒星病、褐斑病が発生している園地の草生管理では、地表面の草を過度に繁茂させた場合、草生に接する下枝の黒星病、褐斑病の発生が多くなる傾向がある。草生が草丈 20cm 程度(概ね作業上支障となる草丈)になった時点で刈り払い、繁茂させないよう管理することで、この傾向は改善される。 |
果樹・病害虫 平成27年(2015年)果樹試・環境部
リンゴ黒星病、褐斑病防除における越冬落葉処理の効果リンゴ黒星病、褐斑病の発生園地では、春季にほ場内の越冬落葉を集めて処分することにより落葉からの子のう胞子の飛散量が減少し、両病害の初期発生を抑制することができる。 |
作物・病害虫 平成27年(2015年)農試・環境部
イネもみ枯細菌病(穂枯症)は多窒素条件で発病が助長されるイネもみ枯細菌病(穂枯症)は、多窒素条件で葉色が濃いほど発病が助長されるため、採種栽培において多窒素栽培は避ける。 |