研究成果『技術情報』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成27年(2015年)野花試・環境部、佐久支場
早春まきハウス育苗作型におけるパセリーの経時的成分吸収特性パセリーの成分吸収量は収穫による成分収奪が長く続くため葉菜類の中でも多い。窒素吸収量は収穫開始前の6月に急増し7月にかけてピークとなり、その後は徐々に減少する。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成27年(2015年)野花試・環境部、佐久支場
レタス・にんじんの2作1回全量基肥施肥に適する被覆尿素肥料の組み合わせ寒地における全面マルチによるレタス・にんじん2作1回全量基肥施肥栽培には、窒素の溶出がリニア型の CG40 とシグモイド型のセラコート R50 の組み合わせが適する。 |
果樹・土壌肥料 平成27年(2015年)果樹試・環境部
気温から推測した地温を用いた樹園地土壌の窒素無機化量の推定法気温と地温の相関は高く、地温は気温から推測することが可能である。気温から推測した地温と実測地温で、窒素無機化量の推定値に差は認められない。また、土壌窒素無機化量の推定に気温を用いると、実測地温を用いた場合と比べて土壌窒素無機化量の推定値が低くなる恐れがある。 |
作物・土壌肥料 平成27年(2015年)農試・環境部
水田輪作体系における水稲「風さやか」湛水直播栽培の施肥による収量、品質への影響水田輪作体系における水稲「風さやか」の湛水直播栽培では、収量、品質を確保するために「あきたこまち」などの品種(「コシヒカリ」は除く)の慣行栽培(連作田の移植栽 培)より 30%程度の窒素減肥が必要である。 |
土壌肥料 平成27年(2015年)農試・環境部
長野県における農耕地土壌の理化学性の変化(その2)データファイルの提供土壌保全対策調査事業(昭和 54 年度~平成 25 年度)の 35 年間のデータを取りまとめ、 地点検索機能や理化学性の変化を図示できる機能等を有する、「土壌定点モニタリング調査結果」ファイルを作成した。 |
畜産 平成27年(2015年)畜試・飼料環境部
イネWCSの品種、収穫調製時期および専用乳酸菌利用による発酵品質の違い食用品種および飼料用米・イネWCS兼用品種のダイレクト収穫調製では、添加剤を使用することにより穂揃期でも品質良好なイネWCSが調製可能である。一方、イネWCS専用品種は、収穫時期に関わらず良好なイネWCSが調製可能である。 |
畜産・土壌肥料 平成27年(2015年)畜試・飼料環境部
県内産とうもろこしサイレージのミネラル成分および硝酸態窒素濃度の実態県内産とうもろこしサイレージのミネラル成分、K/(Ca+Mg)当量比および硝酸態窒素濃度は、地域間差がある。調査したサイレージのうち硝酸態窒素濃度は基準値を超える事例はなかったが、カリウム濃度が高くミネラル成分がアンバランスなサイレージが散見された。 |
畜産 平成27年(2015年)畜試・養豚養鶏部
「信州黄金シャモ」雄の飼育期間による食味評価「信州黄金シャモ」雄の 126 日齢と 112 日齢の味覚推定値と官能評価にほぼ差はないが、飼育期間を 105 日齢まで短縮すると官能評価が劣る。 |
畜産 平成27年(2015年)畜試・養豚養鶏部
乾燥酒粕の肥育豚飼料としての利用性乾燥酒粕は豚肥育用飼料の原料として利用可能で、肥育後期に配合給与すると筋肉内脂肪割合が増加し、肉の締まり及び滑らかさの指標となる脂肪融点は上昇する。また、飼料費が低減する。 |
畜産 平成27年(2015年)畜試・酪農肉用牛部
肉用牛の生体超音波画像解析による、ロース芯およびモモ脂肪交雑の客観的推定法出荷前の肥育牛に対し超音波画像解析により、推定したロースの牛脂肪交雑基準(BMS No.) の実測値に対する誤差は、68.9%が±1、93.4%が±2の範囲にあった。また、本手法はモモ についても応用可能である。 |
野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・菌茸部
ブナシメジ培地のマメカワ代替資材にフスマ類が利用できるブナシメジ培地のマメカワ代替資材にフスマ類を 50%用いることで、培地コストを1ビン当 たり 0.3~0.4 円削減することができ、きのこの収量及び品質は同等である。 |
野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・菌茸部
エノキタケ「シナノアーリー(長菌17号)」の培養期ビン間ピーク温度と子実体特性エノキタケ「シナノアーリー(長菌 17 号)」の培養期ビン間ピーク温度の適温域は 21~25℃ であり、下回ると菌回り遅れや子実体の傘奇形が発生し、超えると生育遅延や減収が生じる。 |
野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・花き部
シャクヤクの品種別適正切り前シャクヤクの適正切り前は花弁が開かない段階から数枚の花弁が開き始めた段階まで品種により異なる。不開花の発生や日持ち性を考慮し、品種ごとに適正な切り前を決めたうえで収穫を行う。 |
野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・花き部
白系スタンダードカーネーションの夏秋切り作型における品種特性白系スタンダードカーネーションの寒冷地での1月下旬定植夏秋切り作型における数品種の収量性、日持ち性などの特性が明らかとなった。 |
野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・育種部
寒冷地露地抑制作型におけるスイートコーンの適品種県内の寒冷地露地抑制作型(標高 500~900m)に適するスイートコーン品種として、 バイカラー系では「グラビス」および「スターダスト」が、イエロー系では「サニーショコラ 88」、「アメリカン・ドリーム」および「わくわくコーン 82」が有望である。 |