研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 令和元年(2019年)果樹試験場育種部・栽培部

ぶどう「クイーンルージュⓇ」の成熟特性

※この技術情報の提供は、長野県内の生産者に限定しています。詳細は試験場又はお近くの農業農村支援センターにお問い合わせ下さい。

果樹 令和元年(2019年)果樹試験場育種部

赤果肉りんご品種「リンゴ長果34」の育成

「リンゴ長果34」は11月上旬から中旬に収穫でき、糖度と酸度が高く食味は濃厚で、果肉がピンク色に着色する。生食用に加え調理、加工業務用としての利用が期待される。

作物 令和元年(2019年)農業技術課、農業試験場作物部

小麦「シラネコムギ」の幼穂長による出穂期予測

小麦「シラネコムギ」の管理作業を適期に実施するための基準となる出穂期を、宮城県古川農業試験場で開発された「幼穂長による出穂期予測」法を使用して予測することができる。

作物 令和元年(2019年)農業技術課、農業試験場作物部

産業用マルチローター(ドローン)の水稲除草剤散布に少量拡散剤及びフロアブル剤が有効である

産業用マルチローターを利用した水稲の除草剤散布で少量拡散剤(粒剤、豆つぶ剤)及びフロアブル剤を用いることにより、ドリフトがなく、効率的に散布ができる。

作物 令和元年(2019年)農業試験場作物部、農業技術課

水稲「つきあかり」の品種特性

水稲「つきあかり」は、成熟期が「あきたこまち」よりやや遅く、「ひとめぼれ」と同熟期の早生品種である。「あきたこまち」と比較して、稈長が短く、穂数は少ない偏穂重型であり、収量は5%程度多い。千粒重は1~2g程度大きく、青未熟粒、腹白がやや発生しやすい。食味は「あきたこまち」より優り、「コシヒカリ」と同程度の良食味である。

病害虫 令和元年(2019年)果樹試験場環境部

リンゴ黒星病に対する数種薬剤の治療効果

オルフィンフロアブル、べフラン液剤、ユニックス顆粒水和剤はリンゴ黒星病に対してスコア顆粒水和剤と同様の治療効果(病斑形成抑制効果)があり、展葉~落花期の重要防除時期の使用で安定して防除できる。また、ジマンダイセン水和剤は発病後の病斑に散布することにより病斑上の胞子形成を抑制するため、発生初期に使用することで二次伝染を効果的に抑制できる。

作物・病害虫 令和元年(2019年)農業試験場環境部

コムギ赤さび病は品種により抵抗性が異なるが、適切な農薬の開花期1回散布で防除できる

コムギ赤さび病はシルバキュアフロアブルを開花期に1回散布することで初発時期、品種によらず、効果的に防除できる。「シラネコムギ」はコムギ赤さび病の抵抗性が比較的強いため、チルト乳剤25の開花期1回散布でも実用的な防除効果が得られる。本防除方法はコムギ赤かび病に対しても高い効果がある。

果樹 平成30年(2018年)果樹試験場栽培部

もも「なつっこ」の仕立て法の違いによる樹体生育、収量性及び果実品質

多主枝整枝は、開心自然形に比べ、樹冠面積は大きく、9年生時の樹冠面積当たり収量も多かった。4本主枝整枝は、開心自然形と比べ、新梢数、着果数及び樹冠面積当たり収量が多かった。いずれの整枝法も開心自然形と比べ、果重が小さく、糖度が高かった。

果樹 平成30年(2018年)果樹試験場栽培部・育種部

摘果剤ミクロデナポン水和剤85散布によるりんご品種の摘果効果の品種間差

ミクロデナポン水和剤85の 1,200倍液、満開14~15日後散布は、「シナノホッペ」、「シナノプッチ」、「シナノピッコロ」、「ぐんま名月」、「夏明」及び「シナノリップ」に対して摘果効果が高く、「シナノドルチェ」に対して摘果効果が低い。

果樹 平成30年(2018年)果樹試験場育種部

赤果肉りんご8品種の果肉着色及び果実品質の特性

赤果肉りんご8品種の中で、「なかののきらめき」の果肉着色が最も良好で、次いで「いろどり」、「なかの真紅」、「ムーンルージュ」、「炎舞」の順に良好である。「紅の夢」、「ルビースイート」と「ローズパール」の果肉着色は不良である。「ルビースイート」と「ムーンルージュ」は酸含量が低く、その他の品種は甘酸適和から酸の強い食味である。

作物・病害虫 平成30年(2018年)農業技術課、農業試験場企画経営部・作物部・環境部、野菜花き試験場佐久支場

普通作物栽培の防除作業の省力化に産業用マルチローター(ドローン)が有効である

産業用マルチローターを利用した水稲・小麦・大豆栽培の病害虫防除薬剤の液剤少量散布作業は、産業用無人ヘリより低コストで騒音が小さく、地上散布より作業効率が良い。

作物 平成30年(2018年)農業試験場作物部

長野県の地域別水稲品質に与える登熟期気温の影響評価

全農長野県本部が収集した品質データを用いて、品質と8月の気温に関して解析した結果、品質が良好に維持される温度域は産地ごとに異なった。また、白未熟粒の発生リスクは8月の最低気温によって、胴割れの発生リスクは8月の気温と9月の日照時間をあわせて評価することによって示された。これらの知見をもとに、気温と品質に関する傾向を地域別に提示することができた。

果樹 平成30年(2018年)果樹試験場育種部

日本すもも「シナノパール」の成熟特性と「麗玉」の収穫の目安

日本すもも「シナノパール」は満開後145日頃から地色が黄色となり、155日頃に食味が良好となる。糖度及び果実重について、商標「麗玉」の基準を満たす果実を収穫するためには、満開後155日以降に、果実側径72mm以上の果実を収穫する。

果樹 平成30年(2018年)果樹試験場栽培部・育種部

日本すもも「シナノパール」の着果間隔、着果位置と果実品質の関係

日本すもも「シナノパール」を平棚で栽培し、仕上げ摘果時の着果間隔を15及び20cmとした場合に、糖度が高く、肥大が良好な果実が得られ、果実重200g以上、糖度18%以上の果実が7割以上を占めた。樹冠内の着果位置別の果実品質は、主幹から1m以上外側に着果させた場合、肥大が良好で糖度が高い果実の割合が高い。

果樹 平成30年(2018年)果樹試験場育種部

もも「ワッサー」の品種特性

もも「ワッサー」は「黄金桃」に比べ、15日程度早い8月上中旬(須坂市)に成熟期を迎える中生の黄肉の硬肉品種である。果実重は200~250g、糖度は14~16%である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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