研究情報

研究成果『試行技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試行技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試菌茸部

ブナシメジの低コスト高生産性培地「YKB-3」の開発

ブナシメジのコーンコブを主体とする培地にバガスパウダーとフスマを用いることにより、1ビン当たりのコーンコブとコメヌカの使用量を減らし、さらに詰め重を軽量化した低コスト高生産性培地「YKB-3」を開発した。

野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試花き部

収穫後の「ミラクルミスト」花弁散布処理はダリアの日持ち延長に有効である

ダリアの切り花収穫後にBAを含む品質保持剤「ミラクルミスト」を500倍希釈で約2ml、花弁に散布することで日持ちが1~4日程度向上する。

野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試育種部

トルコギキョウ「長花交37号」は花色が白色で花弁にフリンジが入った八重咲中輪の切り花用品種である

トルコギキョウ「長花交37号」は花色が白色で花弁にフリンジが入った中早生の一代交配品種で、無加温作型(7~8月咲き)および抑制作型(9~10月咲き)に適した切り花用品種である。

野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試育種部

トルコギキョウ「長花交36号」は花色が純白で八重咲中輪の切り花用品種である

トルコギキョウ「長花交36号」は八重咲中輪で純白の花色を持つ中生の一代交配品種で、無加温作型(7~8月咲き)および抑制作型(9~10月咲き)に適した切り花用品種である。

野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試野菜部・環境部

スイートコーンにおける施肥・畦立て・マルチ・播種同時作業機の適応性

スイートコーンのマルチ栽培において、施肥・畦立て・マルチ・播種同時作業機は、作業工程を省力でき、緩効性肥料を用い畦内にのみ施用することで20%減肥できる。

果樹 平成25年(2013年)南信試栽培部

日本なし「サザンスイート」のカラーチャートを利用した収穫基準

日本なし「サザンスイート」の収穫のためのカラーチャートを作成した。「サザンスイート」の収穫はカラーチャート値2および3を目安とする。

果樹 平成25年(2013年)南信試栽培部

日本なし「サザンスイート」の果実重および果形改善のための着果管理

日本なし「サザンスイート」は満開前に3~5番花を目標として限定受粉を行う。果形や肥大が明らかになる満開後30日から一挙に仕上げ摘果を行い、満開90日後に補正摘果を行うことで、300g程度の果形の良い果実を得ることができる。葉果比25~35、側枝1m当たり4果程度を着果量の目安とする。側枝直径が25mm以上の部位に優先して着果させ、直径が15mm以下の部位には着果させない。

果樹・土壌肥料 平成25年(2013年)果樹試栽培部・環境部

植え付け4年目までのりんごわい性台木樹に対する点滴かん水法

植え付け4年目までのりんごわい性台木樹に対して主幹から20cm離れた20cmの深さの土壌のpFを2.6以下に保つように点滴かん水を実施すると、樹体生育と果実品質が良好となる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成25年(2013年)野花試・環境部

スライド凝集反応によるアブラナ科野菜黒斑細菌病の迅速診断技術

アブラナ科野菜に発生する黒斑細菌病の病原菌に特異的な抗血清およびスライド凝集反応試薬を作製した。この試薬は、アブラナ科の野菜類で発生する病斑が黒斑細菌病菌によるものか迅速に診断できる。

畜産 平成25年(2013年)畜試・養豚養鶏部

しなの鶏において配合飼料の一部を飼料用米で置き換えて給与する場合、最大40%まで可能である

しなの鶏への飼料用米の給与は、籾米の置換割合を 40%以内に留めることで、肉色・脂肪色、脂肪酸組成に及ぼす影響を少なくでき、肥育成績にも悪影響を与えず、飼料費が節減できる。

畜産 平成25年(2013年)畜試・酪農肉用牛部

ソルガムサイレージと食品製造粕類を活用することにより飼料費を節減し、試料自給率を高めた肥育牛生産が可能である

交雑種肥育牛にソルガムサイレージ、ビール粕およびトウフ粕を主原料とした発酵TMR を給与すると、慣行給与と同等以上の肥育成績が得られる。1頭当たりの飼料費は10万円程度節減でき、飼料自給率は4%から34%に向上する。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成24年(2012年)野花試・環境部・野菜部、農業技術課

温湯種子消毒はセルリー萎縮炭疽病および斑点病防除に有効である

種子伝染するセルリー萎縮炭疽病およびセルリー斑点病の防除対策として、50℃の温湯に30分間浸漬処理する温湯種子消毒が有効である。本法は温湯を利用するため、環境に負荷なく種子を消毒することができる。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成24年(2012年)野花試・環境部・野菜部

肥効調節型肥料の全量一回施肥によりアスパラガス長期どり栽培で窒素を20%減肥できる

アスパラガス長期どり栽培において、肥効調節型肥料を組み合わせた全量一回施肥は省力的で、窒素成分で20%減肥しても速効性肥料の分施と同等以上の収量が得られる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部

強化哺育体系を用いた乳用雌子牛の1日1回哺乳法は、2回哺乳法(通常法)と同等の初期発育を確保できる

乳用雌子牛の高蛋白質・低脂肪代用乳を用いた強化哺育体系において、1日1回哺乳法は、通常の1日2回哺乳法に比較して簡略的であり、同等の初期発育を確保できる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部

乳用雌子牛の強化哺育体系は発育を促進し繁殖供用時期を早期化できる

高蛋白質・低脂肪代用乳を従来の代用乳の2倍以上給与する強化哺育体系は、乳用雌子牛の初期発育を促進するため、生後12ヵ月齢から初産種付けを開始できる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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