研究成果『試行技術』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試行技術」の研究内容とその成果をご紹介します。
野菜・花き・きのこ 平成26年(2014年)野菜試花き部
トルコギキョウの抑制作型では、10~12週間冷房育苗した節間伸長苗の定植により、到花日数を短縮できるトルコギキョウの11月以降の開花作型では、慣行の本葉2対葉展開期の苗よりも冷房育苗日数が長い節間伸長苗を定植すると、慣行苗と同程度の切り花品質を確保しつつ到花日数の短縮が可能である。 |
作物 平成26年(2014年)野花試畑作部
条間30cmのドリル播きそば栽培の「信濃1号」の播種量は3.1kg/10aでこれまでの栽培指針の4~6kg/10aと同程度の収量が得られる条間30cmのドリル播きソバ栽培は、播種量を「信濃1号」は3.1kg/10a、「タチアカネ」は3.2kg/10a、「長野S8号」は3.6kg/10aまで減らしても、現行基準の4.0~6.0kg/10aと同程度の収量が得られる。 |
作物・病害虫 平成25年(2013年)農試環境部、農業技術課
アカヒゲホソミドリカスミカメ発生予察用フェロモントラップとして粘着網円筒トラップが利用できる粘着網円筒トラップはこれまでアカヒゲホソミドリカスミカメ発生予察用フェロモントラップとして用いられている垂直粘着トラップに比べ捕獲性能が高く、水田のアカヒゲホソミドリカスミカメの発生消長が把握できる。2種の誘引剤(信越化学工業製とアース・バイオケミカル製)の誘引性は同程度である。 |
果樹・病害虫 平成25年(2013年)南信試栽培部
日本なし早生品種「サザンスイート」栽培における病害防除体系例「サザンスイート」の栽培では、「長野県農作物病害虫・雑草防除基準」の「幸水」・「豊水」における“落花直後”の心腐れ症対象の防除から“7月上旬”までの殺菌剤散布で主要な病害を防除できる。 |
畜産 平成25年(2013年)畜試飼料環境部
飼料用ソルガム「東山交30号」は収量性の高いスーダン型品種である飼料用ソルガム「東山交30号」は初期生育・再生性に優れ、収穫時の乾物率が高く、乾物収量が極めて高いスーダン型品種である。 |
野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試菌茸部
ブナシメジの低コスト高生産性培地「YKB-3」の開発ブナシメジのコーンコブを主体とする培地にバガスパウダーとフスマを用いることにより、1ビン当たりのコーンコブとコメヌカの使用量を減らし、さらに詰め重を軽量化した低コスト高生産性培地「YKB-3」を開発した。 |
野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試花き部
収穫後の「ミラクルミスト」花弁散布処理はダリアの日持ち延長に有効であるダリアの切り花収穫後にBAを含む品質保持剤「ミラクルミスト」を500倍希釈で約2ml、花弁に散布することで日持ちが1~4日程度向上する。 |
野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試育種部
トルコギキョウ「長花交37号」は花色が白色で花弁にフリンジが入った八重咲中輪の切り花用品種であるトルコギキョウ「長花交37号」は花色が白色で花弁にフリンジが入った中早生の一代交配品種で、無加温作型(7~8月咲き)および抑制作型(9~10月咲き)に適した切り花用品種である。 |
野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試育種部
トルコギキョウ「長花交36号」は花色が純白で八重咲中輪の切り花用品種であるトルコギキョウ「長花交36号」は八重咲中輪で純白の花色を持つ中生の一代交配品種で、無加温作型(7~8月咲き)および抑制作型(9~10月咲き)に適した切り花用品種である。 |
野菜・花き・きのこ 平成25年(2013年)野花試野菜部・環境部
スイートコーンにおける施肥・畦立て・マルチ・播種同時作業機の適応性スイートコーンのマルチ栽培において、施肥・畦立て・マルチ・播種同時作業機は、作業工程を省力でき、緩効性肥料を用い畦内にのみ施用することで20%減肥できる。 |
果樹 平成25年(2013年)南信試栽培部
日本なし「サザンスイート」のカラーチャートを利用した収穫基準日本なし「サザンスイート」の収穫のためのカラーチャートを作成した。「サザンスイート」の収穫はカラーチャート値2および3を目安とする。 |
果樹 平成25年(2013年)南信試栽培部
日本なし「サザンスイート」の果実重および果形改善のための着果管理日本なし「サザンスイート」は満開前に3~5番花を目標として限定受粉を行う。果形や肥大が明らかになる満開後30日から一挙に仕上げ摘果を行い、満開90日後に補正摘果を行うことで、300g程度の果形の良い果実を得ることができる。葉果比25~35、側枝1m当たり4果程度を着果量の目安とする。側枝直径が25mm以上の部位に優先して着果させ、直径が15mm以下の部位には着果させない。 |
果樹・土壌肥料 平成25年(2013年)果樹試栽培部・環境部
植え付け4年目までのりんごわい性台木樹に対する点滴かん水法植え付け4年目までのりんごわい性台木樹に対して主幹から20cm離れた20cmの深さの土壌のpFを2.6以下に保つように点滴かん水を実施すると、樹体生育と果実品質が良好となる。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成25年(2013年)野花試・環境部
スライド凝集反応によるアブラナ科野菜黒斑細菌病の迅速診断技術アブラナ科野菜に発生する黒斑細菌病の病原菌に特異的な抗血清およびスライド凝集反応試薬を作製した。この試薬は、アブラナ科の野菜類で発生する病斑が黒斑細菌病菌によるものか迅速に診断できる。 |
畜産 平成25年(2013年)畜試・養豚養鶏部
しなの鶏において配合飼料の一部を飼料用米で置き換えて給与する場合、最大40%まで可能であるしなの鶏への飼料用米の給与は、籾米の置換割合を 40%以内に留めることで、肉色・脂肪色、脂肪酸組成に及ぼす影響を少なくでき、肥育成績にも悪影響を与えず、飼料費が節減できる。 |