研究成果『試行技術』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試行技術」の研究内容とその成果をご紹介します。
作物 令和元年(2019年)野菜花き試験場畑作部
だいず「東山231号」は、青立ちや裂莢しにくく加工適性に優れる有望系統であるだいず「東山231号」は、中生種で、倒伏しにくく、多収である。ダイズウイルス病や茎疫病に強い。青立ちが少ないことから適期収穫でき、裂莢しにくいことから機械収穫ロスの低減が期待できる。豆腐や味噌の加工適性が高い。 |
畜産 平成30年(2018年)畜産試験場酪農肉用牛部
飼料用イネ「たちすずか」WCSを乾物中40%混合した発酵TMRは泌乳中後期牛へ給与することが可能である高糖分高消化性イネ「たちすずか」WCSを輸入チモシー乾草の代替として泌乳中後期牛に給与する場合、大豆粕や綿実で養分を補正することにより乾物中40%まで給与することが可能である。 |
野菜・花き・きのこ 平成30年(2018年)野菜花き試験場花き部
ダリアの露芯花抑制には赤色LEDによる長日処理が有効である秋冬期に発生し易いダリアの露芯花対策として、赤色LEDを用いた14時間日長処理が有効で、その効果は白熱電球よりも高い。 |
野菜・花き・きのこ 平成30年(2018年)野菜花き試験場野菜部、農業技術課
たまねぎ春播き栽培におけるポリマルチ被覆は生育促進に有効であるたまねぎ春播き栽培において、白黒ポリマルチ被覆することにより生育が促進し、収量が多くなる。黒色や緑色のマルチは生育促進効果は期待できるが、腐敗球の発生も多くなる傾向がある。 |
野菜・花き・きのこ 平成30年(2018年)野菜花き試験場野菜部
遮光袋を利用したホワイトアスパラガス生産技術萌芽直後の白色又は穂先に淡い桃色を呈する若茎に、遮光性の高い紙製の袋を用いた遮光袋資材を被せることで夏秋期にもホワイトアスパラガスの生産が可能である。 |
野菜・花き・きのこ 平成30年(2018年)野菜花き試験場育種部・野菜部、農業技術課
セルリー「長・野52号」は、収量性に優れ、可販葉数が多い淡緑色品種として有望であるセルリー「長・野52号」は、コーネル系の淡緑色品種であり、既存の市販品種「コーネル619」と比較して、収量性に優れ、可販葉数が多く、ホウ素欠乏症の発生が少ない。また、セルリー特有の香気が強くなく、シャキシャキとした食感を有している。 |
作物 平成30年(2018年)野菜花き試験場 畑作部
そば「桔梗11号」は耐倒伏性に優れ多収で、丸抜きの緑色が濃い系統として有望であるそば「桔梗11号」は有限伸育性の中間秋型品種である。「長野S8号」より草丈が短く耐倒伏性に優れ「長野S8号」より多収である。丸抜きの色・切りそばの色調は緑色が「長野S8号」よりやや濃い系統である。 |
作物 平成30年(2018年)農業試験場作物部・企画経営部、農業技術課
側条施肥田植え機を改良した直播機を用いた催芽種子の湛水直播栽培技術側条施肥田植え機を改良した直播機による催芽種子を用いた湛水直播栽培は、精度の高い播種ができ、カルパー種子並みの生育、収量性が確保され、省力性、生産費低減に有効である。 |
病害虫 平成30年(2018年)農業試験場環境部
だいずのマメシンクイガ防除に有効な薬剤と散布時期だいずのマメシンクイガ防除に、プレバソンフロアブル5の4,000倍液又はトレボン乳剤1,000倍液のいずれかを、本種成虫の発生盛期(フェロモントラップ誘殺盛期)頃から産卵盛期頃までに散布する。スミチオン乳剤1,000倍液は、産盛期頃から幼虫発生初期頃に散布する。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成30年(2018年)野菜花き試験場環境部・野菜部、農業技術課
穿孔暗渠機「カットドレーン」によるほ場排水性改善効果とアスパラガスの生育向上カットドレーン施工によりほ場排水性が改善する。アスパラガスほ場においてその効果は施工後2年以上持続し、排水性改善に伴いアスパラガスの生育が向上するとともに欠株率が低下する。 |
作物 平成30年(2018年)農試・作物部
越冬前に幼穂形成した小麦「ハナマンテン」の踏圧時期は越冬前が適する越冬前に幼穂形成し適正な茎数となった場合には、越冬前の踏圧処理により過剰な茎数発生、千粒重の低下を抑制し、収量確保につながる。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成29年(2017年)野花試・環境部、花き部、農業技術課
カーネーションのハダニ類防除にUV-B照射が有効であるUV-B電球形蛍光灯(パナソニック製 SPWD24UB1PB)を用いたUV-B照射は、カーネーションのハダニ類防除に有効である。カーネーションの草丈や節数がやや減少し、出蕾及び開花時期が若干早まるが、葉焼け等の障害は発生せず、切り花品質に重要な影響は認められない。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成29年(2017年)野花試・環境部、佐久支場、農業技術課
早春まきハウス育苗作型パセリーの経時的窒素吸収特性に沿った被覆窒素肥料の配合による収量性向上早春まきハウス育苗作型パセリーの窒素吸収は収穫開始前後の6月から7月にかけてピークとなり収穫期間中は一定の吸収が続く。被覆窒素肥料をこの窒素吸収特性に沿った配合とすることでパセリーの収量性が向上する。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成29年(2017年)野花試・環境部、野菜部
うね成型ロータリーと施肥機を組合わせた部分施肥によるキャベツの窒素減肥栽培キャベツ栽培において耕うん同時うね成型ロータリーとトラクター装着型施肥機を組合せた部分施肥により20%程度の窒素減肥が可能である。 |
畜産 平成29年(2017年)畜試・飼料環境部
茎葉型専用品種「たちすずか」「リーフスター」を使った乾田直播栽培によるイネWCS生産は、作業時間と燃料消費量が削減できる乾田直播栽培で生産したイネWCSは、移植栽培と比較して収量は8割程度であるが、作業時間や燃料消費量は削減できる。また、翌年に食用品種を作付けした場合、飼料用イネの籾が混入する可能性は低い。 |