研究情報

研究成果『試行技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試行技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 平成20年(2008年)南信試(栽培部)

干し柿「市田柿」の製造にはへた周囲の果皮が橙色となった果実を使用する

へた周囲の果皮色が十分に橙色とならない果実から製造した干し柿は、干し柿の表面に生成する白い粉が消失(以下「戻り」)したり、果肉が黒ずむ。へた周囲の果皮色が十分に橙色とならない果実は、追熟した後に干し柿にしても「戻り」が起こるため、干し柿の製造には樹上で橙色となった果実を用いる必要がある。へた周囲の果皮が橙色の果実の収穫および収穫した果実の選別には、市田柿原料果実色見本(長野県南信農業試験場試作)を用いる。

果樹・病害虫 平成19年(2007年)果樹試・病害虫土壌肥料、農業技術課・専技、上小・松本普及センター

ブドウ晩腐病に対する耕種的防除対策として伝染源のせん除を徹底し、袋掛け、笠掛けを早期に行う

ブドウ晩腐病の耕種的防除法として有袋栽培品種では袋かけを早期に行う。袋かけによる効果は直前の殺菌剤散布から短期間で行うほど高い。醸造用品種など無袋栽培品種では6月下旬~7月上旬頃までに笠かけを行う。また、慣行防除の効果を確実にするためには巻きひげ、前年の穂軸、副梢といった伝染源のせん除を徹底する。

畜産 平成19年(2007年)中信試・畑作育種、畜試・飼料環境

飼料用とうもろこし「34B39」、「セシリア」は晩播適性が高い

飼料用とうもろこし「34B39」および「セシリア」は 6 月下旬播種栽培において実用的な水準の乾物収量、乾雌穂重割合および総体乾物率が確保できる、晩播適性の高い品種である。

果樹 平成19年(2007年)果樹試・栽培

ぶどう「サニールージュ」の花穂に対する展葉5枚期のジベレリン液散布は、果房伸長の促進に有効であり、これに伴い着粒密度が低下する

ぶどう「サニールージュ」の花穂に対して、展葉5枚期にジベレリン5ppm液を散布することにより、果房伸長が促進される。これに伴い着粒密度が低下する。

果樹 平成19年(2007年)果樹試・栽培

ぶどう「サニールージュ」は早生の中粒(6g前後)品種であり、労力分散に有効な品種である

ぶどう「サニールージュ」は8月下旬に成熟期を迎える中粒(6g前後)の紫赤色品種であり、「巨峰」の前に収穫が完了することから、収穫労力の分散に有効な早生品種である。

果樹 平成19年(2007年)南信試・栽培

日本なし「あきづき」の適熟果は色相・果点を利用した収穫指標の「2」で収穫できる

日本なし「あきづき」の適熟果は色相・果点を利用した収穫指標の「2」で収穫できる。収穫指標「2」の果実は、果実の下側を観察したときに、ていあとその周囲には緑色が残り果点が明瞭に観察できるが、赤道部付近は茶色となり果点が不明瞭となった果実である。

果樹 平成19年(2007年)果樹試・栽培

りんご「シナノゴールド」の高標高地産の完熟でも酸味の強い果実は、冷蔵により酸度が減少し食味が向上する

高標高地産のりんご「シナノゴールド」は、果皮が充分に黄色くなった完熟状態で収穫しても、酸度が高く酸味が強いため即売は難しいが、これを1~1.5ヶ月程度冷蔵することで、酸度が低下するため適度な糖酸比となり食味を向上する事ができる。

作物・土壌肥料・その他 平成19年(2007年)大地くん開発委員会  (農業技術課、農総試・環境保全・経営情報、農事試・病虫土肥、果樹試・病虫土肥、野花試・佐久支場、中信試・畑作栽培)

土壌診断施肥診断システム「大地くん」Ver.3.1の開発

土壌診断施肥診断システム「大地くん」Ver.3.1は、データベースソフトMicrosoft Accessを基本ソフトとしてWindows2000以降のOSにも対応でき、これまでの土壌診断機能も加味して窒素、りん酸、加里の施肥設計が可能である。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)南信試・病虫土肥部

いちご栽培における天敵利用害虫防除(減化学農薬)マニュアル

いちご栽培における減化学農薬を目指した天敵利用害虫防除マニュアルを一般農家向けに作成した。一部に未普及技術も含まれており、今後、逐次改訂する予定である。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)野花試・佐久支場

紫外線除去フィルムの利用によるレタス育苗施設におけるナモグリバエの防除効果

レタスの育苗ハウスの外張りに紫外線除去フィルムを利用した場合、苗におけるナモグリバエ被害が軽減される。

果樹・土壌肥料 平成18年(2006年)農総試・機械施設、野花試・野菜

日本なし「幸水」に対し、表面局所施肥による窒素50%削減栽培を行うと、生育・収量は、3年間は慣行とほぼ同等に維持され、土壌下部への硝酸態窒素の移行は減る

日本なし「幸水」栽培において、基肥および9月肥施用時に慣行施肥の50%量の窒素を主幹の周囲に環状に表面施用することにより、3年間は慣行とほぼ同等の果実収量、品質および樹体生育が維持され、土壌下部への硝酸態窒素の移行は減る。基肥の窒素には、溶出パターンがリニア型50日タイプの被覆尿素を用いる。

作物・その他 平成18年(2006年)農総試・経営情報

農薬適正使用ナビゲーションシステムにより農薬防除計画作成および農薬使用基準判定を行うことができる

農薬適正使用ナビゲーションシステム(農薬ナビ)は、農薬使用基準の適否判定が可能であるため、有効成分総使用回数を含めた正しい防除計画が作成できる。これにより、安全・安心な農作物生産に繋げることが可能となる。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境部

高消化性ソルガム「葉月」の不耕起・密植栽培のための省力・安定播種法

ライムギ後作で、ロータリ耕起を省略して、高消化性ソルガム「葉月」を散播・密植栽培する場合、播種後に「ロータリで表層撹拌」、もしくは「ディスクハローで表土切削」してパッカで鎮圧すると、慣行法と同等の出芽数と生育・収量が確保でき、作業時間も短縮できる。

畜産 平成18年(2006年)畜試・養豚養鶏部

低蛋白で消化性の高い飼料は肥育豚のふん量及び窒素排せつ量の低減に有効である

エクストルーダー低蛋白飼料を肥育豚に給与することによりふん量及び排せつ窒素量の低減が可能である。

畜産 平成18年(2006年)畜試・酪農部

乳牛に給与するチモシー乾草の品質基準

乳牛において選び食いが少なく、採食量が多いチモシー乾草を選定するための品質基準として、「乾物ベースで低消化性繊維含量59%以下かつ高消化性繊維と細胞内容物を合わせた分画の含量35%以上、あるいはNDF含量65%以下かつADF含量37%以下」を設定する。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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