研究情報

研究成果『試行技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試行技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成20年(2008年)畜試(養豚養鶏部)

肥育後期豚に玄米を給与する場合は粉砕した方が飼料効率が良好で肉質への効果が高い

肥育後期豚に市販配合飼料に粉砕した玄米を 10%添加して給与する場合は、2mm 平方の網目以下に粉砕することで飼料効率が良好となり、肉質への効果が高くなる。

畜産 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)

黒毛和種繁殖雌牛において分娩後早期に採胚してもその後の人工授精によって1年1産を達成することが可能である

黒毛和種繁殖牛において、分娩後約 50 日で過剰排卵処理により正常胚が採取でき、80 日までに授精することによって分娩間隔を約 365 日とすることができる。

畜産 平成20年(2008年)畜試(酪農部)

無線機能付万歩計を用いた乳用育成牛の発情の発見法

無線機能付万歩計を用いて、放し飼い方式で飼養している乳用育成牛の発情発見及び発情開始時刻の推定ができる。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(菌茸部)

温度記録計「ホボRU12ステンレステンプデータロガー」は、きのこ高圧殺菌中の培地内温度を簡易に測定できる

「ホボR U12 ステンレス・テンプ・データロガー」は、高温・高圧環境下で温度記録ができかつ比較的安価に購入が可能な温度記録計で、簡易に高圧殺菌工程のきのこ培地内温度を測定できる。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(菌茸部)

白色LED光源「ルーガ」防水照明器具ユニットはブナシメジ生育期の光照射に利用可能である

省エネルギーで環境に優しい長寿命の白色LED光源「ルーガ」防水照明器具ユニットは、ブナシメジ栽培の生育期の光照射器具として現行の白色蛍光灯と同等に使用でき、コスト低減が図れる。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(菌茸部)

きのこ栽培用活性材「ニョキデールR」はブナシメジ「NN-12」の低コスト栽培に有効である

きのこ栽培用活性材「ニョキデール?」ぶなしめじ用は、ブナシメジ「NN-12」栽培培地の添加材タカラクリーンと1:1で混合使用することで、タカラクリーン単体添加と同等の収量が得られコスト低減が図れる。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(花き部)

ストックの春作型におけるアイアン系品種の品質向上技術

アイアン系品種の春作型の品質向上には、トンネル密閉による高温処理が有効で、無処理よりも1~2週間程度開花が抑制されるものの、切り花長が長くなり品質が向上する。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)

とまと「なつゆたか」(トマト桔梗交44号)は果汁品質が優れたジュース用品種である

トマト「なつゆたか」(桔梗交44号)はリコペン含量、果実の糖度が安定して高く、大果で収量性に優れたジュース用品種である。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)

ミニトマト「房美人」(トマト桔梗交43号)は房どりに適した品種である

ミニトマト「房美人」(桔梗交43号)は短節間・短果房形質を有し、節間長、果房の果間長が短く、房どり収穫における収量性に優れ、つる下ろし・収穫作業労力を軽減できる品種である。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(野菜部)農総試(機械施設部)

アスパラガスの収量増加のためのかん水技術

アスパラガスの収量はかん水により高まり、太い若茎の割合が高くなる。同量のかん水を行う場合、うね間かん水に比べうね上点滴かん水の方が増収効果が高い。

果樹 平成20年(2008年)果樹試(栽培部)南信試(栽培部)

りんご「シナノゴールド」は積算温度により適熟期を把握できる

りんご「シナノゴールド」の果実の成熟は積算温度と高い相関があり、標高 500m程度までの低標高地域では、 8 月 21 日以降の日平均気温の積算がおよそ 1100℃以上で適熟期になる。

作物 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)、農業技術課(専技)

だいず「ななほまれ」(東山205号)は機能性蛋白質に富む大豆品種である

だいず「ななほまれ」(東山205号)は、機能性の高い蛋白質β-コングリシニンを多く含有する新しい形質の品種である。「ナカセンナリ」よりやや晩熟な晩生種で、収量と品質は「ナカセンナリ」並、紫斑病とうどんこ病に抵抗性である。

作物 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)、農業技術課(専技)

そば「タチアカネ」(桔梗3号)は耐倒伏性に優れるそば品種である

そば「タチアカネ」(桔梗3号)は「信濃1号」と比較して耐倒伏性とゆで麺の色の評価に優れる。生態型は中間秋型で収量性は「信濃1号」と同等である。また、乳熟期に赤果皮となる個体が多い。今年度認定品種に採用された。

作物 平成20年(2008年)農事試(育種部)

小麦「ゆめかおり」(東山42号)は製パン性、耐病性が優れる硬質小麦品種である

小麦「ゆめかおり」(東山42号)は中生の硬質小麦で、「ユメアサヒ」と同等に製パン性に優れる。「ユメアサヒ」よりコムギ縞萎縮病・赤さび病を始め諸病害に強く、耐倒伏性に優れる。

作物 平成20年(2008年)農事試(作物部)、農業技術課(専技)

水稲移植栽培において15株/㎡(50株/坪)までの栽植密度低減は慣行並みの収量を確保できる

低暖地でのコシヒカリ移植栽培において、栽植密度を 15 株/㎡(株間 22cm、50 株/坪)まで低減しても慣行並みの収量を安定的に確保できる。

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