研究成果『試行技術』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試行技術」の研究内容とその成果をご紹介します。
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成21年(2009年)南信試・栽培部
トマトハウス雨よけ栽培被覆肥料による」定植時の植え穴全量施肥技術トマトハウス雨よけ栽培において、定植時に被覆肥料を植え穴へ全量施肥する方法は、慣行施肥に比べ3割減肥しても同等の上物収量が得られる。肥料は被覆燐硝安加里を使用し、追肥の必要はない。 |
野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野花試・野菜部
カラーピーマンハウス半促成栽培の被覆肥料による育苗ポット全量施肥技術、定植時植え穴全量施肥技術カラーピーマンのハウス半促成栽培で、スーパーシグモイド型の被覆肥料を用いた育苗ポット全量施肥あるいはリニア型被覆肥料を用いた定植時植え穴全量施肥により 12.5 ~30%減肥栽培が可能である。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成21年(2009年)野花試・野菜部・環境部、農業技術課
セルリーの減肥栽培における畦内施肥・畦立て・土壌消毒・マルチ張り同時作業乗用管理機の適応性乗用畦内施肥・畦立て・土壌消毒・マルチ張り同時作業機は、肥料の繰り出し精度が高く、また作業速度も歩行型より速く、セルリー露地栽培の畦内施肥による減肥栽培への適応性が高い。 |
野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野花試・野菜部
カラーピーマンの栽植密度、仕立て方と収量カラーピーマンのハウス半促成栽培で、従来の主枝4本仕立てより栽植密度を増やし主枝2本仕立てにした方が株当たり収量は劣るものの、面積当たり収量は多くなる。 |
野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野花試・野菜部
アスパラガスの培土による収量向上効果アスパラガスのりん芽が地表面から 10~15cm の深さになるように培土することにより、りん芽部の温度および水分環境が安定し、若茎の太物比率が高まるとともに、かん水ができない場合の減収程度を軽減できる。 |
果樹 平成21年(2009年)果樹試・環境部・栽培部
りんご2年生わい性台木苗木(カットツリー)の堀り上げ前の摘葉開始期は11月中旬とするカットツリーは、掘り上げ前の摘葉時期が早いと定植後の生育が劣る。11月中旬の摘葉であれば、樹体のデンプン濃度が十分に高まることにより耐凍性が増し、定植後良好な生育が期待できる。 |
果樹 平成21年(2009年)果樹試・栽培部
醸造用ぶどうの新仕立て方「ハヤシスマートシステム」は高品質生産が可能で省力化に優れる「ハヤシ-スマートシステム」は、片側短梢せん定を行い、新梢を一方向にだけ誘引する仕立て法で、醸造用ぶどうにおいて高品質果実生産が可能で、省力性に優れ収量も確保できる。 |
果樹 平成21年(2009年)果樹試・栽培部
ぶどう「ナガノパープル」の施設栽培における裂果軽減のためのかん水方法施設栽培のぶどう「ナガノパープル」では、満開35日後~収穫直前まで、1回15mm 程度のかん水を3~4日間隔で実施することにより、裂果発生が軽減できる。 |
作物 平成21年(2009年)農試・作物部
水稲多品種の収量性と立毛乾燥を前提とした成熟期後の耐倒伏性水稲多収品種の生育・収量特性を評価したところ、「北陸 193 号」等は耐倒伏性が強く、ほ場において立毛状態で乾燥してから収穫することが可能である。 |
野菜・花き・きのこ 平成20年度(2008年度)南信試(栽培部)
夏秋どりいちごのランナー子株挿しにより定植苗不足時の収量を確保できる夏秋どりいちご栽培で、苗が不足する場合は、定植時にベッドの片側だけに苗を定植し、その後発生したランナーに着生した子株をベッド反対側に挿して株として利用すると最初から必要な苗数を定植した場合の80%程度の収量は確保できる。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成20年(2008年)野花試(病虫土肥部・花き部)
LED防除器(レピガードR)は施設栽培カーネーションにおけるオオタバコガの産卵を抑制できるカーネーション栽培施設において、LED防除器(レピガードR)を 10 ㎡に 1 個の割合で設置し、オオタバコガ成虫の発生期の日没前から日の出後まで点灯すると、オオタバコガの産卵数を抑制できる。 |
作物・病害虫 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)
大豆「ペキン」の作付けはダイズシストセンチュウによる被害の軽減に有効であるダイズシストセンチュウ高度抵抗性の青刈り用大豆「ペキン」を栽培すると、土壌中のダイズシストセンチュウ密度が低下し、後作大豆の被害を軽減できる。 |
果樹・病害虫 平成20年(2008年)南信試(病虫土肥部)
ナシ黒星病感染予測に基づいた「幸水」、「豊水」の病害防除体系(予測防除体系)は黒星病に対する効果が高く、また主要病害全般に有効であるナシ黒星病感染予測に基づいた「幸水」、「豊水」の病害防除体系(予測防除体系)は黒星病に対する効果が高く主要病害全般に有効である。この予測防除体系は天候により散布回数が変動するが、過去3ヵ年の実証では散布回数、殺菌剤の投下成分数、殺菌剤の薬剤費が慣行と比較しておおよそ半減した。 |
作物・病害虫 平成20年(2008年)農事試(病虫土肥部)
「発生予察支援装置」及び「クロップナビ」による葉いもち感染条件の判定結果からイネいもち病(葉いもち)の発生初期の動向が把握できる「発生予察支援装置」及び「クロップナビ」による葉いもち感染条件の判定結果から、葉いもちの発生初期の動向が把握でき、設置地区・圃場の葉いもちの発生時期の目安となる。 |
作物・畜産・その他 平成20年(2008年)農総試(経営情報部)
稲発酵粗飼料の給与を特色とする牛肉のマーケティングプロセスは、地場産の特色ある畜産物の販路定着や消費拡大に活用できる稲発酵粗飼料の給与を特色とする牛肉のマーケティング手順に従って特色ある地場産畜産物の商品価値評価、実需者・消費者ニーズに合った品質での安定供給体制の確立、営業活動などを実施すると、地域のブランド品として販路の定着や消費拡大が期待できる。 |