研究成果『試行技術』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試行技術」の研究内容とその成果をご紹介します。
病害虫 令和6年度野菜花き試験場環境部
ネギ葉枯病(黄色斑紋症状)の効率的な防除法ネギ葉枯病の重要防除時期は概ね収穫1か月前~収穫直前の期間である。この間に重点的に薬剤散布を行うことで、ネギ葉枯病による黄色斑紋症状を効率的に防除できる。 |
病害虫 令和6年度農業試験場環境部
クモヘリカメムシ発生地域における水稲の斑点米抑制に有効な防除対策南信州地域で発生の多いクモヘリカメムシに対する水稲の防除対策として、エクシードフロアブル、キラップフロアブルまたはスタークル液剤10の2回散布が有効である。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 令和6年度野菜花き試験場環境部、諏訪、松本農業農村支援センター
マメ科緑肥ヘアリーベッチを利用したレタス、スイートコーン、ズッキーニの窒素減肥栽培技術秋播きヘアリーベッチを翌春にすき込んだ後作レタスにおいて、標準的な窒素施肥量(10kg/10a)では窒素を3~5割、後作スイートコーンにおいて、標準的な窒素施肥量(20kg/10a)では窒素を5割、春まきヘアリーベッチを播種後70日ですき込んだ後作ズッキーニにおいて、標準的な窒素施肥量(20kg/10a)では窒素を3~5割減肥できる |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 令和6年度野菜花き試験場環境部、松本、上伊那農業農村支援センター
白ネギの夏秋どり作型における長期溶出タイプの緩効性肥料を用いた植え溝施肥による追肥労力削減技術白ネギの夏秋どり作型において、長期溶出タイプの肥料を植え溝のみに全量基肥施用することで追肥主体の従来慣行栽培と同等の生育・収量が得られ、追肥労力を低減できる。 |
畜産 令和6年度畜産試験場養豚養鶏部
改良母鶏名古屋種の産卵性能と新しい「信州黄金シャモ」の発育・産肉性の向上当場が保有する名古屋種と愛媛県から導入した名古屋種を交配した改良名古屋種は、慣行のものと比較して、産卵率及び受精率が高い。また、雄鶏シャモ833系統と改良名古屋種を交配した新しい「信州黄金シャモ」は、慣行の「信州黄金シャモ」と同様に発育し、産肉量は雌鶏で向上する。 |
畜産 令和6年度畜産試験場養豚養鶏部
母系にマンガリッツァ種を用いた2元交雑種は、純粋種よりも発育が早く、純粋種と同様に特色ある豚肉が生産できるマンガリッツァ種を母系とし、バークシャー種、中ヨークシャー種、デュロック種を父系として作出した2元交雑種は、いずれも純粋種に比べて発育が早く、肉質においては脂肪のオレイン酸割合が高く、脂肪融点が低い特色ある豚肉となる。 |
畜産 令和6年度畜産試験場酪農肉用牛部、〔協力〕セイコーエプソン(株)
深度カメラとAIを用いた牛の体型測定システムの開発乳用牛の腰部を背側から深度カメラで撮影し、その画像からAIが個体識別を行い、ボディコンディションスコア(BCS)、体重、体高等の体型情報を推定し、モバイル機器を通じて閲覧できるシステムを構築した。本システムは、1頭10秒で測定を完了し、人による測定よりも高い分解能を実現できる。 |
果樹・野菜・花き・きのこ 令和6年度野菜花き試験場菌茸部
ブナシメジ培地「YKB-D」はオルニチン含有量の向上に有効で、収量及び培地単価は従来培地と同等であるブナシメジ培地「YKB-D」は、添加材に乾燥酵母粉末とキノコライムを使用することで、オガコ主体培地YKB-1と比較し、子実体中のオルニチン含有量が向上する。また、培地単価ときのこの収量は同等である。 |
野菜・花き・きのこ 令和6年度野菜花き試験場菌茸部
タピオカ澱粉かすはブナシメジ培地資材との代替として利用できる未利用資材のタピオカ澱粉かすはブナシメジの培地資材ワタミガラまたはマメカワとの代替として利用が可能である。 |
畜産 令和6年度畜産試験場養豚養鶏部
哺乳豚用自動投薬器を用いた代用乳の追加給与により、哺乳子豚の発育を改善できる哺乳豚用自動投薬器を用いて生後1~14日の哺乳子豚に代用乳を追加給与することで、哺乳子豚の発育を改善し、生後4日以降の衰弱死による損耗を防止できる。 |
作物・病害虫 令和5年(2023年度)農業試験場環境部
イネ稲こうじ病に対する土壌改良資材とモンガリット粒剤による被害軽減技術転炉スラグの300㎏/10aまたは生石灰の100㎏/10aを春耕起~代かき前に土壌混和する処理と、モンガリット粒剤の3㎏/10aを出穂期2~3週間前に湛水散布する処理を組み合わせることで、イネ稲こうじ病の発病が減少する。 |
作物・土壌肥料 令和5年(2023年度)農業試験場環境部・作物部
水田から発生する温室効果ガス(メタン)の削減には中干し期間の延長が有効である中干しを通常の期間より延長して土壌を乾燥させることにより、水田から発生する温室効果ガス(メタン)を3割以上減少させることができる。 |
畜産 令和5年(2023年度)畜産試験場(生産振興領域)養豚養鶏部
粗蛋白中のリジン比率を約3%に調整した配合飼料の給与により豚の筋肉内脂肪含量を増加させることができる県内の飼料製造業者から購入が可能で、粗蛋白中のリジンの比率を約3%に調整した飼料を肥育後期豚に給与することにより、筋肉内脂肪含量が多い豚肉の生産が可能である。 |
畜産 令和5年(2023年度)畜産試験場(生産振興領域)養豚養鶏部、園芸畜産課
霜降り豚肉の認定基準値として筋肉内脂肪含量は4%以上が望ましい筋肉内脂肪含量が高い豚肉は「やわらかさ」「ジューシーさ」「食感の好ましさ」が高く、霜降り豚肉としてブランド化を図る場合は、筋肉内脂肪含量の基準として4%以上を用いることが望ましい。 |
野菜・花き・きのこ 令和5年(2023年度)野菜花き試験場菌茸部
タピオカ澱粉かすはエノキタケ培地資材コメヌカの25%代替として利用が可能であり、さらに詰め重を15g程度軽量化できる未利用資材のタピオカ澱粉かす(原料はキャッサバ芋)はエノキタケの主要な栄養材コメヌカ使用量の25%代替として利用できる。また、タピオカ澱粉かすをコメヌカの25%代替することで培地の詰め重を1ビン当たり2.5%(850㎖ビンで15g)軽量化できる。 |