研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成29年(2017年)野花試・野菜部

トマト養液栽培における草勢の強い台木と無底ポットを活用した増収と省力化技術

養液栽培方式(ハンモックベンチ吸い戻し式)におけるトマト栽培で、草勢の強い台木を用いた接ぎ木苗と無底ポットを組み合わせることにより、慣行(自根苗の通常定植)以上の収量が得られ、定植及び株除去の作業時間が短縮され省力化となる。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成29年(2017年)野花試・野菜部、環境部

廃液を出さない養液栽培方式「ハンモックシステム吸い戻し式」はトマト及びカラーピーマンの栽培に適する

ハンモックベンチ吸い戻し式は、自力施工が可能な簡易な構造の養液栽培方式であり、トマト及びカラーピーマン栽培で適用性が認められる。慣行のかけ流し栽培より収量が向上し、肥料や水の利用効率が高く、廃液を出さない環境にやさしい栽培方式である。

果樹 平成29年(2017年)南信試・栽培部、農業技術課、園芸畜産課

日本なし「サザンスイート」の収穫適期判定に日本なし「サザンスイート」用カラーチャートが有効である

日本なし「サザンスイート」の収穫適期は、満開115~120日後頃を目安に、さび発生が見られない、ていあ部の果皮色を日本なし「サザンスイート」用カラーチャートで比色し、判定する。カラーチャート指数2及び3の果実を収穫することで、目標糖度13%以上の果実が収穫できる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場佐久支場、環境部

レタスべと病防除にゾーベックエニケードが有効である

レタスべと病防除にゾーベックエニケードの 5,000 倍液を散布する。本剤の有効成分であるオキサチアピプロリンは新たな作用機構を有する新規化合物である。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場 環境部

レタスのネグサレセンチュウ防除にネマキック粒剤が有効である

レタス定植前のネグサレセンチュウ防除にネマキック粒剤を 10a当たり 20kg 全面土壌混和処理する。蚕に対して長期間毒性があるので、桑園付近では使用しない。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

キャベツ黒斑細菌病防除にドイツボルドーAが有効である

キャベツ黒斑細菌病防除にドイツボルドーAの 500 倍液を散布する。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

セルリー軟腐病防除に微生物農薬マスタピース水和剤が有効である

セルリー軟腐病防除にマスタピース水和剤の 1,000 倍液を散布する。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

ズッキーニ軟腐細菌病防除に、Zボルドー、スターナ水和剤、微生物農薬バイオキーパー水和剤が有効である

ズッキーニ軟腐細菌病防除に、Zボルドー 500倍液、スターナ水和剤 1,000倍液、バイオキーパー水和剤 1,000倍液のいずれかを散布する。

果樹・病害虫 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部、栽培部

冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する灰色かび病はオンリーワンフロアブルあるいはフルーツセイバーの袋かけ前散布で軽減できる

冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する果粒腐敗の主な原因である灰色かび病は、被袋前の7月上旬~中旬にオンリーワンフロアブル 2,000 倍液あるいはフルーツセイバー1,500 倍液を散布することにより軽減できる。

作物・病害虫 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部

もも・ネクタリンのアザミウマ類防除にアーデントフロアブルが有効である

もも・ネクタリンのアザミウマ類防除にアーデントフロアブルの 2,000 倍液を散布する。本剤は合成ピレスロイド剤であり、使用は指定地域に限る。特に蚕毒が強く長期間毒性があるので、桑園付近では使用しない。

作物・病害虫 平成28年度(2016年度)農業試験場環境部

コムギ赤さび病防除にシルバキュアフロアブルが有効である

コムギ赤さび病防除にシルバキュアフロアブル2,000倍液を散布する。コムギ赤さび病に対し、シルバキュアフロアブルは感染前の予防的散布で高い防除効果が認められる。予防的散布が基本であるが、初発後の散布でも次第に治癒病斑となり防除効果が認められる。

作物・病害虫 平成28年度(2016年度)農業試験場環境部

イネ紋枯病防除にペンフルフェン含有苗箱施薬剤の移植当日処理が有効である

イネ紋枯病防除にペンフルフェン含有苗箱施薬剤を移植当日に50g/箱を散布する。

作物・病害虫 平成28年度(2016年度)農業試験場環境部

イネいもち病防除にトライフロアブルが有効である

イネいもち病防除にトライフロアブルの 1,000 倍液を散布する。本剤はイネいもち病に対して予防および治療効果を有し、新規成分テブフロキンを有効成分とする殺菌剤である。

作物 平成28年度(2016年度)農業試験場育種部・作物部、農業技術課

「信交酒545号」は、栽培特性・醸造適性に優れ酒造好適米として有望である

新品種「信交酒 545 号」は中生の早熟期で、「美山錦」と比べて耐倒伏性・収量性が高く、心白の発現が良い酒造好適米である。砕米率が低く、醸造適性に優れる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

県下各地で採集したコナガに対する各種殺虫剤の効果

県下各地で採集したコナガに対して、ゼンターリ顆粒水和剤、スピノエース顆粒水和剤、アファーム乳剤は効果が高く、次いでトルネードエースDF、プレオフロアブル、パダンSG水溶剤も概ね効果が高かった。プレオフロアブル、コテツフロアブル、アクセルフロアブル、プリンスフロアブルの効果は採集地点によってばらついた。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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