研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成9年(1997年)野花試・育種部

野沢菜「長・野交20号」は根こぶ病抵抗性で.加工適性の高い.多収性F1品種として有望である

野沢菜「長・野交20号」は根こぶ病に安定した抵抗性を保有し、多収性で、草姿や葉色及び食味性等の加工適性に優れた、つけな用品種として有望である。

果樹 平成9年(1997年)南信農試・栽培部

日本なし「南水」は適正な着果量と早期の摘果で高品質果実生産が可能である

日本なし「南水」は適正着果量(果そう葉数で30~40枚に1果、樹冠1㎡当たり8~ 10果)と早期摘果で糖度の高い高品質果実が生産できる。

果樹 平成9年(1997年)中信農試・畑作栽培

テキライグシによる摘蕾は.ぶどう「ピオーネ(無核)」の果粒肥大促進.摘粒作業の省力化に有効である

ぶどう「ピオーネ(無核)」の満開10~15日前に、テキライグシを用い摘蕾を実施することにより、ジベレリン処理による無核果の平均一粒重が1~2g増加する。また摘粒作業時間が短縮され、摘蕾時間を含めた花穂・果房管理時間全体の省力化ができる。

果樹 平成9年(1997年)果樹試・育種部 南信農試・栽培部

りんご「秋映」は中生種として有望である

「秋映」は9月下旬から10月上旬に成熟する着色が容易で、食味も良好な中生種である。この品種の導入により品種構成比における中生種の比率を高め、労力分散が図れる。

果樹 平成9年(1997年)果樹試・育種部 中信農試・畑作栽培部 南信試・栽培部

りんご「シナノスイート」は中生種として有望である

「シナノスイート」は大玉、豊産で、甘味が強く、果汁が多い良食味品種である。9月下旬から10月中旬に成熟する中生種で、「ふじ」、「つがる」に偏重した品種構成を是正し、中生種の比率を高め、労力分散を図ることができる。

その他 平成9年(1997年)営農技術センター・研究部 農業総合試験場・経営機械部

子実用アマランサスの栽培法

アマランサスの子実用栽培には穂が直立する種が向き、は種期は5月中旬から6月中旬までがよい。栽植密度はa当たり1000株から1100株程度がよく、好適土壌pH域は広く、窒素施用量はa当たり1kg程度である。

畜産 平成9年(1997年)中信農業試験場・畑作育種部 畜産試験場・草地飼料部

飼料用とうもろこし「長交C322号」を奨励品種とする

「長交C322号」は多収で耐倒伏性、および主要な病害に強く、栽培特性が安定している。

作物 平成9年(1997年)中信農業試験場・畑作育種部 農事試験場・作物部

だいず「東山黒175号」は早生黒豆として有望である

「東山黒175号」は「信濃早生黒」と同熟期の早生で、タイズモザイク病(SMV)に抵抗性で、極大粒・多収の黒豆系統である。

作物 平成9年(1997年)中信農業試験場・畑作育種部 農事試験場・作物部

だいず「東山164号」は早生、ダイズモザイク秒抵抗性の奨励品種である

だいず「東山164号」は「エンレイ」と同熟期で、ダイズモザイク病(SMV)に抵抗性で褐斑粒は発生せず、耐倒伏性も強い、大粒・多収系統である。

作物 平成9年(1997年)農事試験場・作物部 南信農業試験場・栽培部

水稲の倒伏軽減剤ビビフルフロアブルは産業用無人ヘリコプターでも散布できる

少量散布専用ノズルを搭載した産業用無人ヘリコプターを用い、ビビフルフロアブルを地上散布と同様な使用時期・薬量で8倍希釈液による少量散布をすると、倒伏が軽減され収量減を回避できる。

作物 平成9年(1997年)農事試験場 原村試験地 南信農業試験場 各農業改良普及センター

水稲「ひとめぼれ」は中生の早・良食味の認定品種である

水稲認定品種「ひとめぼれ」は中生の早の良食味品種で、標高700m以下(中信北部、北信、東信の霧 下は600m以下)の地帯で栽培することができ、いもち病に弱いので留意する。

作物 平成9年(1997年)農事試験場 原村試験地 南信農業試験場 各農業改良普及センター

水稲「信交485号」は早生・耐冷・極良食味の奨励品種である

水稲奨励品種「信交485号」は早生で耐冷性強く、「コシヒカリ」並の極良食味品種で、標高800~ 1050m(中信北部、北信、東信の霧下は700~1000m)の高冷地のコイヒメに替えて栽培できる。

病害虫・その他 平成8年(1996年)水産試験場佐久支場

魚類に対して急性毒性のある3種の農薬については.関係地域での使用にあたって注意を要する

コイ、ニジマスに対して、クリーンヒッター(フロアブル)、アーデント水和剤、デルタネット粒剤5の3種の農薬は急性毒性が強く、基準散布濃度で使用した場合でも魚介類に被害がでるおそれがあるので注意を要する。

病害虫・その他 平成8年(1996年)養蚕センター・育種病理部

新しい農薬の蚕に対して薬害のなくなる日数(H.8)

新しい農薬の蚕に対して薬害のなくなる日数は、マネージ水和剤が稚蚕壮蚕ともに1日、ベストガード水溶剤が稚蚕壮蚕ともに10日、モスピラン水溶剤が稚蚕壮蚕ともに60日以上、コテツフロアブルが稚蚕壮蚕ともに50日、アーデント水和剤が稚蚕壮蚕ともに60日以上、ロムダンフロアブルが稚蚕壮蚕ともに60日以上である。

作物・病害虫 平成8年(1996年)農事試験場・病害虫部

葉いもちの発生量と耕起進展程度で穂いもちの発生予測が可能である

「BLASTAM-NAGANO」による7月下旬の葉いもち発生面積率予測値の変動値と8月上旬の葉いもち全県平均発病株率から全県を対象にした広域的な穂いもち発生面積率の予測が可能である。

研究成果の検索

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.