研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 平成9年(1997年)果樹試験場 中信農業試験場

ぶどう新梢の遅のび抑制にエルノー液剤は有効である

新梢の遅伸びおよび二次伸長のみられるブドウ樹に対してエルノー液剤200倍液を散布することにより成長点部分が枯死、脱落し、伸長が抑制される。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成9年(1997年)中信農試・畑作栽培部 下水内農業改良普及センター

おとり作物によるはくさい根こぶ病の軽減

作物・土壌肥料 平成9年(1997年)農事試験場・土壌肥料部

緩効性肥料を組み合わせた田植え1か月前の全量基肥施肥法

水稲の基肥及び穂肥の肥効に相当する被覆尿素を2種類組み合わせ、田植え1か月前に 耕起に合わせて肥料全量を施用することにより、施肥後の肥料の流亡を防ぎ、かつ、春作業の集中回避と全量基肥施肥が可能となる。

果樹 平成9年(1997年)農総試・保鮮流通部

西洋ナシ「ラ・フランス」の早期追熟法としてエチレン処理が有効である

適期に収穫した西洋ナシ「ラ・フランス」にエチレン(濃度200~400ppm)を常温(15~20 ℃)で48時間処理を行うことにより、現行の予冷処理より早期に追熟が図れる。

野菜・花き・きのこ 平成9年(1997年)農総試・保鮮流通部

フィルム小袋密封放送と砕氷処理を組み合わせたアスパラガスの出荷形態は鮮度保持に有効である

アスパラガスを低密度ポリエチレンフィルムで小袋密封包装すると、萎凋などの防止に効果 があり流通中の品質保持に有効で、砕氷処理を組み合わせるとより高鮮度流通が可能である。

その他 平成9年(1997年)農業総合試験場・経営機械部 上伊奈農業改良普及センター 下高井農業改良普及センター

レーザー作業機による簡易圃場均平技術

レーザー光線面を基準に作業を行うことができるレーザー作業機を利用することにより、簡易に圃場均平が図れる。トラクタは牽引力の強いゴムクローラトラクタを用い、耕盤均平作業にはレー ザープラウ、作土均平作業にはレーザーレベラを使用する。

その他 平成9年(1997年)長野県養蚕センター・育種病理部

エポンーミニによるボール蔟及び回転蔟木枠の大量消毒には.収容容器として簡易ビニールハウスが利用できる

折り畳んだボール蔟及び回転蔟木枠を大量に消毒する場合は、簡易ビニールハウスに収容しエポ ン-ミニを1当り6本投薬した後72時間以上の密閉を行う。

その他 平成9年(1997年)長野県養蚕センター・育種病理部

超微粒子噴霧器によるホルマリンの原液散布は蚕室蚕具の消毒に有効である

組立てた回転蔟を収容した上蔟室等、蚕室蚕具類の消毒は、超微粒子噴霧器を用いてホルマリン原液を散布することにより省力的に行うことができる。

その他 平成9年(1997年)長野県養蚕センター・養蚕飼料部

高能率上蔟技術体系は.規模拡大を志向する養蚕農家において活用できる

壮蚕用多段循環式飼育装置を利用した条桑飼育で一蚕期15箱飼育規模の上蔟作業を、基幹労働力2人の組作 業により、1日で処理できる上蔟技術体系を策定した。

その他 平成9年(1997年)長野県養蚕センター・養蚕飼料部

熟化促進剤散布装置は.壮蚕用多段循環式飼育機械に設置し利用できる

壮蚕用多段循環式飼育機械の給桑場所飼育枠上段に設置した、熟化促進剤散布装置は、均一な薬剤散布ができ、散布時間が大幅に短縮できる。

その他 平成9年(1997年)蚕業センター・養蚕飼料部

簡易熱蚕振込・蔟収納装置は.蔟作業の省力化に有効である

簡易熟蚕振り込み・蔟収納装置は、熟蚕受けネットを装着した回転蔟への熟蚕振り込みから蔟収納までの作業が機械化でき、上蔟作業の省力化が図れる。

畜産 平成9年(1997年)畜試・草地飼料部 中信農試・畑作育種部

飼料用とうもろこしとして.早生種「P3699」.晩生種「G4655」は有望である

「P3699」は標準品種「P3732」、「G4655」は標準品種「P3358」より乾物収量、TDN収量が高く、主要な病害の発生が少なく栽培特性が安定している。

畜産 平成9年(1997年)畜産試験場・酪農部

高エネルギーTMRにアルファルファ乾草を用いる場合は.イネ科粗飼料等と併用すると通常の牛体生理のもとで産乳効果が高い

乳牛の泌乳前期用混合飼料(TMR)に用いる粗飼料として、アルファルファ乾草単独使用は採食性と産乳性に優れるが、チモシー乾草等イネ科粗飼料と併用することで通常の牛体生理のもとで産乳効果が高い。

その他 平成9年(1997年)営農技術センター・研究部 

せんぶり「みまき3号」は.晩生種として有望である

せんぶり「みまき3号」は、「みまき2号」より品質・乾燥歩留まりが良く、収穫期は4- 5日遅い晩生種で、作期の拡大ができる。

その他 平成9年(1997年)南信農業試験場・栽培部

コンニャクの越冬据え置き2年栽培は省力的な栽培法として有望である

こんにゃく(あかぎおおだま)の生子を植え付け後ほ場で越冬させ、翌年秋に掘り取り2ヶ年をもって1作とすることで、植付け~収穫までの大幅な省力化が可能であり単位面積当た りの収量も高い。

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