研究成果『普及技術』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。
作物 平成10年(1998年)農事試験場 南信農業試験場
水稲「信交483号」は粘りの強い低アミロース米で.単体利用やブレンドによる食味向上に利用できる水稲「信交483号」は「キヌヒカリ」よりやや遅い中生種で、アミロース含量が5~6%と低く、炊飯米の粘りが強い。単品利用や、ブレンドすることにより粘りの弱い粳米・古米の食味向上が図れる。 |
作物 平成10年(1998年)農事試験場 南信農業試験場
水稲「信交糯144号」は脱粒性難の多収紫黒糯で.赤飯や餅等に利用できる水稲「信交糯144号」は「ながのもち」よりやや遅い中生種。脱粒性難の良質・多収の紫黒糯で、果皮部の赤紫色素を利用して赤飯、餅等に活用できる。 |
作物 平成10年(1998年)農事試験場 南信農業試験場
水稲「ひとごこち」の栽培法酒造好適米「ひとごこち」の大粒で心白発現率高く、タンパク含量の低い高品質米の安定生産には、基肥を抑え、幼穂長5~10mm期(出穂前20~15日)の追肥がよい。 |
作物 平成10年(1998年)農事試験場 南信農業試験場
水稲奨励品種「ひとごこち」は.大粒で心白発現率が高く.多収で.栽培特製の優れる酒造好適米である水稲奨励品種「ひとごこち」は大粒で心白発現率が高い極良質の中生の酒造好適米である。栽培特性優れ、多収で、酒造適性も優れるので、「白妙錦」と「美山錦」の一部に替えて栽培できる。 |
その他 平成9年(1997年)水産試験場 水産試験場佐久支場
新しい農薬の魚類に対する急性毒性(H.9)魚類に対してストロビードライフロアブル、フルピカフロアブル、プリンス粒剤、トレボン粉剤DL、コテツフロアブルの5農薬は急性毒性があり、基準散布(施用)濃度で使用し た場合でも魚類に被害を及ぼすおそれがあるので、使用に当たっては注意を要する。リンバー粒剤、MR.ジョーカー粉剤DLの2農薬は魚類に対する毒性が低い。 |
その他 平成9年(1997年)南信農業試験場
新しい農薬の蚕に対して薬害のなくなる日数(H.9)新しい農薬の蚕に対して薬害のなくなる日数は、MR.ジョーカー粉剤DLが稚 蚕壮蚕ともに60日以上、トレボン粉剤DLが稚蚕壮蚕ともに60日以上、デルタネ ット粒剤が稚蚕壮蚕ともに7日、フルピカフロアブルが稚蚕壮蚕ともに1日である。 |
果樹 平成9年(1997年)果樹試験場 中信農業試験場
ぶどう新梢の遅のび抑制にエルノー液剤は有効である新梢の遅伸びおよび二次伸長のみられるブドウ樹に対してエルノー液剤200倍液を散布することにより成長点部分が枯死、脱落し、伸長が抑制される。 |
野菜・花き・きのこ・病害虫 平成9年(1997年)中信農試・畑作栽培部 下水内農業改良普及センター
おとり作物によるはくさい根こぶ病の軽減 |
作物・土壌肥料 平成9年(1997年)農事試験場・土壌肥料部
緩効性肥料を組み合わせた田植え1か月前の全量基肥施肥法水稲の基肥及び穂肥の肥効に相当する被覆尿素を2種類組み合わせ、田植え1か月前に 耕起に合わせて肥料全量を施用することにより、施肥後の肥料の流亡を防ぎ、かつ、春作業の集中回避と全量基肥施肥が可能となる。 |
果樹 平成9年(1997年)農総試・保鮮流通部
西洋ナシ「ラ・フランス」の早期追熟法としてエチレン処理が有効である適期に収穫した西洋ナシ「ラ・フランス」にエチレン(濃度200~400ppm)を常温(15~20 ℃)で48時間処理を行うことにより、現行の予冷処理より早期に追熟が図れる。 |
野菜・花き・きのこ 平成9年(1997年)農総試・保鮮流通部
フィルム小袋密封放送と砕氷処理を組み合わせたアスパラガスの出荷形態は鮮度保持に有効であるアスパラガスを低密度ポリエチレンフィルムで小袋密封包装すると、萎凋などの防止に効果 があり流通中の品質保持に有効で、砕氷処理を組み合わせるとより高鮮度流通が可能である。 |
その他 平成9年(1997年)農業総合試験場・経営機械部 上伊奈農業改良普及センター 下高井農業改良普及センター
レーザー作業機による簡易圃場均平技術レーザー光線面を基準に作業を行うことができるレーザー作業機を利用することにより、簡易に圃場均平が図れる。トラクタは牽引力の強いゴムクローラトラクタを用い、耕盤均平作業にはレー ザープラウ、作土均平作業にはレーザーレベラを使用する。 |
その他 平成9年(1997年)長野県養蚕センター・育種病理部
エポンーミニによるボール蔟及び回転蔟木枠の大量消毒には.収容容器として簡易ビニールハウスが利用できる折り畳んだボール蔟及び回転蔟木枠を大量に消毒する場合は、簡易ビニールハウスに収容しエポ ン-ミニを1当り6本投薬した後72時間以上の密閉を行う。 |
その他 平成9年(1997年)長野県養蚕センター・育種病理部
超微粒子噴霧器によるホルマリンの原液散布は蚕室蚕具の消毒に有効である組立てた回転蔟を収容した上蔟室等、蚕室蚕具類の消毒は、超微粒子噴霧器を用いてホルマリン原液を散布することにより省力的に行うことができる。 |
その他 平成9年(1997年)長野県養蚕センター・養蚕飼料部
高能率上蔟技術体系は.規模拡大を志向する養蚕農家において活用できる壮蚕用多段循環式飼育装置を利用した条桑飼育で一蚕期15箱飼育規模の上蔟作業を、基幹労働力2人の組作 業により、1日で処理できる上蔟技術体系を策定した。 |