研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 平成12年(2000年)果樹試験場

小型樹密植栽培(栽植距離4×2m程度)を目的としたM.9ナガノ台木の利用方法は、中間台木法よりも台木法で用いた方がよい

小型樹密植栽培(栽植距離4×2m程度)を目的として、「ふじ」にM.9ナガノ台木を利用する場合、台木法で用いた方が中間台木法で用いた場合に比べて、樹体の小型化、果実生産効率の向上に有効である。

作物 平成12年(2000年)中信農業試験場 農事試験場

だいず認定品種「東山187号」は納豆加工に適した小粒品種である

だいず「東山187号」は、ダイズモザイク病に抵抗性で褐斑粒の発生がほとんど無く良質で、裂莢しにくく、「納豆小粒」に比べ耐倒伏性に優れ最下着莢高がやや高い、早生の納豆用小粒品種である。

作物 平成12年(2000年)農事試験場

大麦奨励品種「ファイバースノウ」は倒伏に強く、大粒で精麦特性が良好な早生種である

大麦「ファイバースノウ」は耐寒性、耐雪性に優れた播性程度Ⅳのやや早生種で、千粒重及び容積重が大きく、精麦時間が短く、精麦白度が高く、精麦品質が極めて優れる品種である。

作物 平成12年(2000年)農事試験場

小麦認定品種「東山33号」は低アミロース系統でゆでうどんの食感が良好な中生、多収、良質品種である

小麦認定品種「東山33号」は低アミロース系統で粘弾性に優れ、ゆでうどんの食感が良好な中生、多収、良質品種である。

作物 平成12年(2000年)農事試 農総試 農業技術課

水稲の条播湛水直播栽培技術

条播直播機を用いた湛水土壌中直播栽培は、散播栽培より耐倒伏性が向上し、生育、収量が安定する。

作物 平成12年(2000年)農事試 南信試 農総試

水稲の不耕起乾田直播栽培技術

不耕起乾田直播栽培は、耕起・代かき・育苗作業が不要で、湛水直播並の収量が得られる省力的な栽培法である。

作物 平成12年(2000年)南信農業試験場 農事試験場

水稲極早生品種「きらりん(信交488号)」は早植により8月中旬に収穫ができる

水稲極早生品種「きらりん(信交488号)」は低暖地の早植栽培で8月中旬収穫が可能で、移植期は4月末から5月初旬、施肥量は基準施肥量の80%でよい。

作物 平成12年(2000年)農事試験場

水稲奨励品種「東北糯167号」は、耐冷性、いもち病抵抗性、穂発芽耐性が強く、もち加工適性に優れる早生の糯品種である

水稲奨励品種「東北糯167号」は「カグヤモチ」~「もちひかり」熟期の早生の糯品種で、耐冷性いもち病抵抗性、穂発芽耐性が強く、加工適性に優れる品種である。

病害虫・その他 平成12年(2000年)水産試験場 水産試験場佐久支場

新しい農薬の魚類に対する急性毒性(H.12)

魚類に対して、イオウフロアブル、オリブライト1キロ粒剤、カーゼートPZ水和剤、デラウス粒剤、パスワード顆粒水和剤、ペンコゼブフロアブル、マイトコーネフロアブル、モンカットフロアブルは急性毒性があり、基準散布濃度で使用した場合でも魚類に被害を及ぼすおそれがあるので、使用に当たっては注意を要する。スカーラフロアブルの魚類に対する毒性は低い。

病害虫・その他 平成12年(2000年)南信農業試験場

新しい農薬の蚕に対して薬害のなくなる安全基準日数(H.12)

新しい農薬の蚕に対して薬害のなくなる安全基準日数は、カネマイトフロアブルが1日、プラウ水和剤が7日、カーゼートPZ水和剤が7日、パスワード顆粒水和剤が1日、イオウフロアブルが3日、モンカットフロアブルが日である。

野菜・花き・きのこ 平成12年(2000年)野菜花き試験場

ブナシメジ栽培における4本穴接種孔は、培養・熟成日数の短縮に有効である

ブナシメジ栽培において、改良穴あけ機による4本穴接種孔は1本穴に比較して菌まわり日数が2日前後短縮し、培養・熟成日数は培地内ガス環境が改善されて7~10日短縮できる。

果樹 平成12年(2000年)果樹試験場 南信農業試験場

りんごのビターピット発生軽減にスイカル1,000倍液の葉面散布は有効である

スイカル(カルシウム肥料)の1000倍液を落花直後から8月下旬までの間に10~15日おきに3~6回葉面散布することで、りんごのビターピット発生を軽減できる。

果樹 平成12年(2000年)果樹試験場 南信農業試験場

りんごのビターピット発生軽減にセルバイン400倍液の葉面散布は有効である

セルバイン(カルシウム肥料)の400倍液を、落花直後から8月下旬までの間に10~15日おきに3~5回葉面散布することで、りんごのビターピット発生を軽減できる。

果樹 平成12年(2000年)果樹試験場

CX-10は早期に加温するぶどう施設栽培での発芽促進に有効である

ぶどうの超早期加温、早期加温作型において、休眠期にCX-10の10~20倍液を散布または塗布することにより、発芽が促進され発芽率が向上する。

作物 平成12年(2000年)南信農業試験場

センチピードグラスは畦畔の被覆植物として有望である

センチピードグラスは、匍匐型のノシバに似たイネ科の植物で、草高は10~15cmと短く、マットを形成すれば雑草の侵入も少なく、草刈り労力は軽度で、畦畔の被覆植物として有望である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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