研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 令和3年(2021年度)野菜花き試験場野菜部・育種部・環境部

四季成り性いちご「サマーリリカル」の品種特性と夏秋どり栽培の要点

「サマーリリカル」は本県の標高600m以上における夏秋どり栽培に適し、管理は栽培指針として作成した'四季成り性いちご「サマーリリカル」の品種特性と栽培要点'に基づいて行う。

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畜産 令和3年(2021年度)畜産試験場養豚養鶏部

長野県のオリジナル豚脂肪交雑判定表の開発

豚枝肉撮影装置で撮影した画像を解析して豚ロース中の脂肪交雑の調査と評価を行い、迅速・簡便に脂肪交雑を判定できる豚脂肪交雑判定表「長野P.M.S」を開発した。

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作物 令和2年(2020年度)農試作物部・企画経営部、農業技術課

リモコン式水田畦畔草刈機「カルズラーデラックス KZ-05」は、 高斜度に対応し、軽量、小型で、作業性に優れ、軽労化が図れる

小型軽量のリモコン式水田畦畔草刈機「カルズラーデラックス KZ-05」は、斜度45°対応、10a当たりの作業時間が刈払機の29%と少なく、草刈性能は自走式斜面草刈機及び刈払機と同等で、水田畦畔草刈作業の軽労化が図れる。

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野菜・花き・きのこ・病害虫 令和2年(2020年度)野菜花き試験場環境部、野菜部、佐久支場、農業試験場企画経営部、農業技術課、佐久農業農村支援センター小海支所

紫外線(UV-B)照射と油脂系気門封鎖型殺虫殺菌剤の体系処理は夏秋どりいちごのうどんこ病の発病抑制とハダニ類の増殖抑制に有効である

夏秋どりいちご(施設栽培)において、栽培期間中にUV-B(紫外線B波)の夜間3時間(毎日)照射と油脂系気門封鎖型殺虫殺菌剤散布を組み合わせた体系処理を行うと、うどんこ病とハダニ類(ナミハダニ)の発生を効果的に抑制できる。

作物・病害虫 令和2年(2020年度)農業試験場環境部

水稲種子伝染性病害に対する温湯処理と催芽時の生物農薬による体系防除法

温湯処理(60℃10分)と催芽時の生物農薬を体系処理することで、ばか苗病及びもみ枯細菌病(苗腐敗症)に対する防除効果を高めることができる。

畜産 令和2年(2020年度)畜産試験場飼料環境部

気象リスクに対応したスーダン型ソルガム「涼風」の栽培方法

台風などの気象リスクに対応してスーダン型ソルガムを早刈りする場合、止葉抽出期以降が望ましい。また、播種期を移動することでリスク回避、作業分散を行うことができ、播種期や1番草収穫期と乾物収量との関係、作業日程の目安を示した。

畜産 令和2年(2020年度)畜産試験場飼料環境部

飼料用とうもろこし「KD641」は、多収で牛の選好性もよく有望である

飼料用とうもろこし「KD641」は早生種で多収である。「KD641」は牛の選好性は良好である。

畜産 令和2年(2020年度)畜産試験場飼料環境部

オーチャードグラス「まきばたろう」は採草用品種として有望である

オーチャードグラス「まきばたろう」は収量性、生育特性に優れた中生品種であり、採草用品種として有望である。

畜産 令和2年(2020年度)畜産試験場飼料環境部

ハイブリッドライグラス「ハイフローラ」と晩生イタリアンライグラス「アキアオバ3」は越夏性が高く、多年利用に向く

ハイブリッドライグラス「ハイフローラ」と晩生イタリアンライグラス「アキアオバ3」は越夏性が高く、多年利用の採草用品種として有望である。ただし、夏季に低刈りを行うと越夏性を低下させる。

畜産 令和2年(2020年度)畜産試験場養豚養鶏部

肉質がジューシーで弾力性及びうま味が強い100日タイプの新しい地鶏「長交鶏3号」

均一な赤褐色羽装を持つ新しい地鶏「長交鶏3号」は、成長が早く100日齢前後の出荷が適する。肉質は適度に歯ごたえがあり、ジューシーで、弾力性に富み、うま味が強い特徴がある。

畜産 令和2年(2020年度)畜産試験場酪農肉用牛部

乳牛舎のケベック式の繋留方式はタイストールの改修法として利用できる

ケベック式の繋留方式は、既存の繋ぎ飼い乳牛舎に簡易かつ低コストで設置でき、従来のニューヨーク式と比較して横臥時間と横臥回数に差がなく、タイストールを遺伝改良により大型化した牛体サイズに合せるための改修法として利用できる。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場野菜部・佐久支場

定植翌春に収穫して完結するアスパラガス短期完結栽培

アスパラガス短期完結栽培は全面マルチに2うね定植・1うね空き、株間37.5cmで定植するか改良マルチにうね幅120cm株間25cmで定植して一年間株養成し、定植した翌春に収穫して完結する。「ウェルカムAT」は短期完結栽培に適する。

果樹 令和2年(2020年度)果樹試験場栽培部、農業試験場企画経営部

りんご高密植栽培での石灰硫黄合剤による薬剤摘花は、着果管理の作業時間が削減でき、翌年の頂芽開花率の向上に有効である

りんご高密植栽培の「シナノスイート」及び「ふじ」において、摘花剤の石灰硫黄合剤を満開2日後までに散布することにより、結実数が減少し、単位収量当たりのあら摘果作業時間を「シナノスイート」は4割程度、「ふじ」は3割程度削減できる。さらに、翌年の頂芽開花率の向上に効果がある。

病害虫 令和2年(2020年度)果樹試験場環境部

ブドウ黒とう病の生育期防除

欧州系ぶどう品種の「シャインマスカット」や「クイーンルージュ(r)」はブドウ黒とう病に対する感受性が高く、展葉3枚頃から葉での発病が認められる。オーソサイド水和剤80、キノンドー水和剤80、ジマンダイセン水和剤、チウラム水和剤(チオノック、トレノックス)を展葉2~3枚頃から7月上旬(袋掛け前)に散布すると効果的に防除できる。

果樹 令和2年(2020年度)果樹試験場育種部、栽培部

りんご晩生品種「シナノホッペ」は有望である

りんご「シナノホッペ」は着色が安定して良好であり、満開後180日以降でデンプン指数2程度を目安に収穫できる。果実は糖度15%程度、酸度0.33g/100ml程度でみつ入りは安定している。着果量を5~6頂芽に1果とすると、果実重は300~340g、収量は3.5トン/10a程度が見込まれる。適期収穫した果実は、スマートフレッシュくん蒸剤の利用により、冷蔵条件で3か月後まで品質を保持できる。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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