研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ・病害虫・その他 平成13年(2001年)南信農業試験場

新しい農薬の蚕に対して薬害のなくなる安全基準日数(H.13)

新しい農薬の蚕に対して薬害のなくなる安全基準日数は、デラウス粉剤DLが1日、デラウスフロアブルが1日、マイトコーネフロアブルが3日、スカーラフロアブルが3日、マトリックフロアブルが60日以上、ホライズンドライフロアブルが21日である。

その他 平成13年(2001年)農事試験場

ビオロックフロアブルはゴルフ場芝生の生育を抑制し、刈り込み軽減に有効である

ビオロックフロアブルはゴルフ場芝生の草丈を40日以上抑制し、刈り込み軽減に有効である。

病害虫・その他 平成12年(2000年)水産試験場 水産試験場佐久支場

新しい農薬の魚類に対する急性毒性(H.13)

魚類に対して、イノーバ1キロ粒剤51、マッチ乳剤は急性毒性があり、基準散布濃度で使用した場合でも魚類に被害を及ぼすおそれがあるので、使用に当たっては注意を要する。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成12年(2000年)野菜花き試験場

TSWV(トマト黄化えそウイルス)によって野菜花き類に発生するウイルス病は、イムノクロマト法により簡易診断できる

TSWVによって野菜花き類に発生するウイルス病は、イムノクロマト法(米国Agdia社製,商品名:ImmunoStrip)を利用することにより、簡易診断できる。ただし、病徴(えそ、黄化、輪紋症状など)が見られる検体に限る。

作物・病害虫 平成12年(2000年)農事試験場

イネばか苗病、苗いもち、もみ枯細菌病(苗腐敗症)、苗立枯細菌病防除に温湯処理が有効である

リンゴ輪紋病・炭疽病の防除にダイパワー水和剤の1000倍液を散布する。芽出し2週間後から落花25日後ごろまではさび果を生じるおそれがあるので使用しない。

作物・土壌肥料 平成12年(2000年)農事試験場

高冷地水稲における湛水前早期の全量基肥施肥法

慣行の基肥相当のリニア型30日タイプと慣行の穂肥相当のシグモイド型80日タイプの被覆尿素を配合して施肥することにより、窒素肥料流亡の問題なしに湛水前早期(田植え1か月前頃)に施肥することが可能であり、農繁期の作業の集中回避と穂肥労力の省力化に有効である。

作物・土壌肥料 平成12年(2000年)農事試験場

速効性窒素肥料とシグモイド型被覆尿素を組み合わせた水稲の全量基肥施肥法

シグモイド型100日タイプ程度の被覆尿素を基肥時期に施用すると、慣行の穂肥時期に急速に窒素が溶出する。そこで、穂肥窒素量をこれで代替して慣行の基肥に配合して全量基肥施肥を行うと、慣行と同等の収量・品質が得られるとともに施肥の省力化が図られる。

畜産 平成12年(2000年)中信農業試験場 畜産試験場

飼料用トウモロコシとして「DK483」は有望である

「DK483」は、熟期は”早生”に属し、やや短稈で、ごま葉枯れ病に強い品種である。

畜産 平成12年(2000年)中信農業試験場 畜産試験場

飼料用トウモロコシとして「32K61」は有望である

飼料用トウモロコシとして「32K61」は、熟期は”中生”に属し、ごま葉枯れ病にやや強い多収品種である。

畜産 平成12年(2000年)畜産試験場

高消化性遺伝子”bmr”を持つ「東山交22号」は、消化性・嗜好性及び耐倒伏性に優れ、飼料用ソルガムとして有望である

晩生、多収で耐倒伏性に優れる飼料用ソルガム「東山交22号」を育成した。本系統は高消化性遺伝子"bmr"を持ち、消化性・嗜好性に優れるソルゴー型ソルガムである。

畜産 平成12年(2000年)畜産試験場

黒毛和種種雄牛「安茂桜」号は、脂肪交雑に優れた子牛が生産できる

黒毛和種種雄牛「安茂桜」号は、和牛種雄牛産肉能力検定(間接法)の結果、脂肪交雑(BMS)3.3、一日平均増体量0.92㎏、皮下脂肪の厚さ2.0㎝と優れた遺伝能力を示した。

畜産 平成12年(2000年)畜産試験場

高泌乳牛への食品製造副産物給与における栄養指標

食品製造副産物を泌乳前期の高泌乳牛に給与する場合の栄養指標を明らかとした。この指標に留意して飼料設計すると高い産乳性を保ちながら、1割以上のコストの削減が可能である。

野菜・花き・きのこ 平成12年(2000年)野菜花き試験場

小輪系アスターの電照による9~12月出荷技術

小輪系アスターのステラシリーズとネネローズを6月~8月に播種し、無摘心栽培を行い、定植時から電照を行うと、9月中旬~12月中旬に高品質な切り花ができる。

野菜・花き・きのこ 平成12年(2000年)野菜花き試験場 農業総合試験場

水田転換畑におけるえだまめの省力・軽作業化栽培法として、セル成型苗を用いた機械移植栽培が有望である

水田転換畑におけるえだまめの省力・軽作業化栽培法として、早生種または中生種を用いてセル成型育苗する機械移植栽培を行うことにより鳥害が回避できる。この栽培法では、直播き栽培に比べて収穫が早まり、同等以上の収量を得ることができ、品種と播種期を変えることにより、収穫期の労力分散が可能である。

野菜・花き・きのこ 平成12年(2000年)南信農業試験場

きゅうりのかん水同時施肥(養液土耕)栽培は、窒素施用量の削減、肥培管理の省力化に有効である

きゅうり栽培において、施肥とかん水を給液管理マニュアルに従い、比例式液肥混入器、点滴かん水チューブ等を用いて自動的に行うかん水同時施肥(養液土耕)栽培は、従来の栽培より窒素施肥量を少なくしても同等からそれ以上の収量を得られ、塩類集積等土壌への負荷も軽減できる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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