研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成14年(2002年)農業総合試験場 野菜花き試験場

「長野式レタス収穫機」は全面マルチ栽培レタスの収穫機として実用性がある

県内の産学官共同開発による「長野式レタス収穫機」は全面マルチ栽培のレタスをマルチフィルムを破かずにほぼ損傷なく一斉収穫することができる。作業はほ場内で切り取り、切り直し、乳汁自動洗浄、箱詰めが立った姿勢で効率的に行える。

畜産 平成14年(2002年)畜産試験場

自走式イネホールクロップサイレージ収穫機(WB1000)及び自走式ラップマシン(SW1000)は飼料用イネの収穫・調製機械として実用性がある

自走式飼料イネホールクロップサイレージ収穫機と自走式ラップマシンの組作業で、水田(軟弱圃場)における飼料イネの収穫・調製ができる。

畜産 平成14年(2002年)畜産試験場

飼料用ソルガム「葉月」における雑草の耕種的防除技術およびライ麦作付による通年ロールベールラッピング利用体系

飼料用ソルガム「葉月」では、散播・密植栽培することで除草剤を使用しない栽培が可能である。さらに「葉月」の裏作としてライ麦を作付けることで通年ロールベールラッピング利用による自給飼料の高位安定生産が図れる。

畜産 平成14年(2002年)畜産試験場

イネ科牧草ロールベールサイレージの主要な飼料成分含量は、近赤外分光分析法により迅速に測定できる

イネ科牧草ロールベールサイレージの一般6成分(水分、粗灰分、粗蛋白質、可溶無窒素物、粗脂肪、粗繊維)および酸性デタージェント繊維、細胞壁物質(総繊維)、低消化性繊維の含量は、近赤外分光分析法により迅速に測定できる。

畜産 平成14年(2002年)畜産試験場

自家用ハム・ベーコンの製造に、木製の組み立て式燻煙装置は利用し易く実用的である

試作した木製の組み立て式燻煙装置は、家庭においても製作が容易で、製作に要する経費も比較的低く、持運びと収納性にも優れることから、家庭用のみでなく研修会などの共同使用にも利用し易い。

畜産 平成14年(2002年)畜産試験場

乳牛の飼料給与診断用ソフトウエア「DAIRYver3.2」は、有効NDFや粗飼料NDFの分画を用いることができ、飼料の物理性を考慮した飼料設計が可能である

「DAIRY ver3.2」は有効NDFや粗飼料NDFの分画を用いることができ、飼料の物理性を考慮した飼料設計が可能である。日本飼養標準は新たに1999年版に準拠し、NRC飼養標準1989年版のどちらでも用いることができる。

野菜・花き・きのこ・その他 平成14年(2002年)中信農業試験場

生分解性プラスチックマルチはポリエチレンマルチの代替資材として、スイートコーンのマルチ栽培に利用できる

生分解性プラスチックマルチはポリエチレンマルチの代替資材としてスイ-トコ-ンのマルチ栽培に利用でき、使用後すき込むことで、マルチ回収作業の省力や使用済プラスチックの排出抑制に有効である。

野菜・花き・きのこ・その他 平成14年(2002年)中信農業試験場

生分解性プラスチックマルチはポリエチレンマルチの代替資材として、加工用トマトのマルチ栽培に利用できる

生分解性プラスチックマルチはポリエチレンマルチの代替資材として加工用トマトのマルチ栽培に利用でき、使用後すき込むことで、マルチ回収作業の省力や使用済プラスチックの排出抑制に有効である。

野菜・花き・きのこ 平成14年(2002年)野菜花き試験場

キャベツとケールの一代交配種「長・野交26号」は、ジュース原料用品種として有望である

キャベツとケールの一代交配種「長・26野交号」は、栽培が容易で収量が多く、ジュース原料用品種として有望である。

野菜・花き・きのこ 平成14年(2002年)野菜花き試験場

ロメインレタス「長・野32号」及び「長・野33号」は、春・秋どり用品種として有望である

ロメインレタス「長・32野号」は、葉色が淡緑色、小型で食味が良く、葉身はサラダナのように柔らかく、葉柄は球レタスのようにシャキシャキとした食感を持ち、春・秋どりに適した生食用品種として有望である。ロメインレタス「長・33野号」は、葉色が鮮やかな黄緑色で、球重程度400gの春・秋どりに適した業務用、加工用品種として有望である。

野菜・花き・きのこ 平成14年(2002年)野菜花き試験場

アスパラガスの改植時に粒状活性炭:HJA40Yを処理することによりアレロパシーを軽減できる

アスパラガスの改植時にみられるアレロパシー対策として粒状活性炭:HJA40Yは有効であり、定植前に散布し、耕起後に定植すると改植後の生育促進効果が高い。

果樹 平成14年(2002年)南信農業試験場

日本なし「幸水」の高品質多収生産のため側枝密度は250~300cm/㎡、長果枝の利用比率は70~50%を目安とする

20年生以上の高樹齢化した日本なし幸水について収量4Kg/㎡、糖度12.5%以上の果実を連年生産するための整枝せん定上の目標値は側枝密度250~300cm/㎡、長果枝の使用比率70~50%である。

作物 平成14年(2002年)中信農業試験場

そば認定品種「開田早生」は、奨励品種(信濃1号等)の栽培が不適な高冷地での秋そば栽培に適した品種である?1?2

そば認定品種「開田早生」は、奨励品種(信濃1号等)の栽培が不適な高冷地での秋そば栽培に適した品種である。生態型は中間型で、開花・成熟期は「しなの夏そば」と「信濃1号」の中間に位置する。

作物 平成14年(2002年)農事試験場

小麦認定品種「東山31号」は耐寒・耐雪性が強く、高冷地・多積雪地で栽培できる

小麦認定品種「東山31号」は、中生で、耐寒・耐雪性が優れ、多収で、高冷地・多積雪地で栽培ができ、色相が明るい黄色で、外観品質及びゆでうどんの食味官能評価が高い品種である。

病害虫・その他 平成13年(2001年)水産試験場 水産試験場佐久支場

新しい農薬の魚類に対する急性毒性(H.13)

魚類に対して、ホライズンドライフロアブル、デラウス粉剤DLは急性毒性があり、基準散布濃度で使用した場合でも魚類に被害を及ぼすおそれがあるので、使用に当たっては注意を要する。デラウスフロアブル、インダーフロアブル、バリアード顆粒水和剤、マトリックフロアブルの魚類に対する毒性は低い。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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