研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成15年(2003年)中信試

加工用トマト「トマト桔梗交31号」は手取り収穫向き品種として有望である

加工用トマト「トマト桔梗交31号」は、果実が大きくて堅く、ジョイントレス果柄を有し、へた離れが良く、手取り収穫しやすい多収性のジュース加工原料用品種である。

果樹 平成15年(2003年)中信試

乾電池式ジベレリン処理器「らくらくカップ2」は、ブドウの顆粒肥大を目的とした果房処理の省力と作業の経減に有効である

乾電池式ジベレリン処理器「らくらくカップ2」は、従来のコップによる果房浸漬処理と同等の果実品質を有しながら、作業時間で20%、消費エネルギーも25%削減でき、果房処理の省力と作業の軽減に有効である。

果樹 平成15年(2003年)果樹試

ぶどう「ナガノパープル」は無核品種として有望である

「ナガノパープル」は9月上旬に成熟する紫黒色で良食味の三倍体品種である。2回のジベレリン処理により安定して無核栽培ができ、果皮が薄いため皮ごと食べることができ、新たな需要喚起が期待できる。

果樹 平成15年(2003年)果樹試

西洋なし「オーロラ」は早生品種として有望である

「オーロラ」は8月下旬から9月上旬に収穫できる早生品種である。追熟すると果皮色が黄変し、可食期の判断がしやすい、肉質の緻密な良食味品種である。

果樹 平成15年(2003年)南信試

日本なし「幸水」の高品質多収生産のための樹体生育目標値と土壌硬度目標値

20年生以上の高樹齢化した日本なし「幸水」について、収量4kg/㎡、糖度12.5%以上の果実を連年生産するための樹体生育の目標値は、満開70日後の予備枝上新梢の伸長停止率・全新梢の伸長停止率で80~85%、長果枝の先端新梢長で60cm前後、展葉数18枚前後、満開40~45日後の葉中窒素含有率で3~3.2%である。また適正な新梢伸長を確保するための土壌硬度は16mm(20cm深)以下である。

果樹 平成15年(2003年)果樹試

りんご「ふじ」の着色枝変わり「秋ふ47」及びこれと起源・特性を同じくする系統は有望である

「秋ふ47」及びこれと起源・特性を同じくする系統は「ふじ」の着色系枝変わりで、赤色~濃赤茶色に着色し、縞が明瞭で外観、食味ともに良好である。また、着色管理省をしない栽培のもとで、既存の着色系枝変わりより葉陰による未着色部が少ない。

作物 平成15年(2003年)中信試

「だいず東山172号」は加工適性に優れた極大粒品種である

だいず認定品種「東山172号」は極大粒で加工適性が高く、豆腐の食味に優れ、煮豆、味噌の原料にも適する晩生種である。ダイズモザイク病抵抗性で褐斑粒の発生がほとんど無く、外観品質が良い。倒伏が少なく着莢位置が高いので、機械収穫にも適している。

作物 平成15年(2003年)農事試

大豆の狭畦無培土栽培法

転換畑での麦後大豆栽培において、ドリルシーダーによる狭畦無培土栽培は、耐倒伏性の強い品種を用いることにより、倒伏の発生が少なく雑草の発生も抑制され、慣行の培土栽培と同等の収量が得られる。

作物 平成15年(2003年)農事試

雑草イネ・トウコン(脱粒性の赤米)の防除法

雑草イネ・トウコン(脱粒性の赤米)は直播栽培では防除が困難なので、移植栽培に転換し、トウコンに有効な初期剤+中期剤の体系処理を行うこと及び晩植が有効で、初期剤または初中期剤のみでは防除は困難である。

病害虫・その他 平成14年(2002年)水試

新しい農薬の魚類に対する急性毒性(H.14)

ニジマス、コイに対して、フリントフロアブル、ハチハチ剤は急性毒性があり、基準度で使用した場合でもこれら魚類に被害を及ぼすおそれがあるので、使用に当たっては注意を要する。デジタルコラトップ箱粒剤、アチーブ粉剤DL、アクタラ顆粒水溶剤、ダントツ箱粒剤、スタークル粒剤、スタークル顆粒水溶剤、ファルコンフロアブル、トルネードフロアブル、8剤の魚類に対する毒性は低い。

畜産 平成14年(2002年)畜試

イタリアンライグラス中生品種「ナガハヒカリ」は、採草用牧草として有望である

イタリアンライグラス中生品種「ナガハヒカリ」は、越冬性(耐寒性)に優れる。草丈は高いが、倒れにくい。茎数が少ないが稈径は太く乾物収量も高い。秋播き栽培し、一番草を5月中旬に収穫し夏作物と輪作利用する

畜産 平成14年(2002年)畜試

イタリアンライグラス極早生品種「ワセアップ」は、採草用牧草として有望である

イタリアンライグラス極早生品種「ワセアップ」の越冬性(耐寒性)、収量性及び耐倒伏性は、県奨励品種「ウヅキアオバ」と同等に優れる。秋播き栽培し二番草まで利用する。二番草を5月上旬に収穫し夏作物と輪作利用する。

果樹 平成14年(2002年)南信農業試験場

なし園への環境に配慮した牛ふん堆肥年間施用量は、連用を前提とした場合、全窒素量で10kg/10aを限度とする

なし園へ堆肥を多量に連用すると土壌中の窒素量が高まり過ぎるため、硝酸態窒素の溶脱量が多くなる。連用を前提とした牛ふん堆肥施用量は、施肥基準どおりの肥料投入園の場合、全窒素で年間10kg/10a程度を上限とする。

作物 平成14年(2002年)農事試験場

苗箱用けい酸質肥料イネルギーは水稲の健苗育成のために有効である

シリカゲルを主成分とするイネルギーを水稲の育苗培土に箱当たり100~250g程度を混和すると、けい酸成分を効率的に吸収させて健苗育成が可能である。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成14年(2002年)野菜花き試験場

市販の品種を利用したレタス根腐病菌のレース判別方法

品種(コスタリカ4号、晩抽レッドファイヤー、パトリオット)を用いた生物検市販のレタス定でレタス根腐病菌のレース判別が可能である。また、発病ほ場に作付することでも判別可能で本手法は生産者自身が根腐病菌のレースを判定でき、耐病性品種の選定に役立てることができる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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