研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)南信試

シナノナデシコの鉢物栽培技術

シナノナデシコは3号鉢または3.5号鉢の鉢物として利用可能である。は種を前年7月に行うと開花数が多く品質が優れる。開花期は無加温栽培で4月下旬から5月上旬であり、12月下旬以降に10℃の加温を行うことで2月下旬まで開花前進が可能である。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)南信試

ヒペリカムの露地栽培では.蕾期から開花期の摘心.または蕾期から開花期の切り戻し+電照で収穫期を遅くできる

ヒペリカム露地栽培では、蕾期から開花期の間の頂芽と側枝(1節残し)の摘心、または、蕾期から開花期の間の切り戻し+電照により収穫期を約10~80日遅くできる。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試

トルコギキョウの抑制栽培において.吸水種子低温処理を行い子葉展開期まで育苗した稚苗を定植すると冷房育苗苗の場合と同等な切り花生産が可能である

トルコギキョウの抑制栽培の良品生産には、適品種を選定し固化培土を用い10℃・4~5週間の吸水種子低温処理(以降種子冷)後子葉展開期まで育苗後定植し、短日処理を行うと、冷房育苗苗を定植した場合と同等な切り花が出荷できる。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試

「長・野交34号」は軟らかいつけなとして有望である

つけな「長・野交34号」は漬物加工したときに在来野沢菜、既存品種と較べると軟質で歯ざわり、食感が良い。また、草姿が立性で収穫し易く、比較的多収で揃いが良く、アントシアニン色素の発現が少なく加工適性に優れる。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)中信試

ピーマン「試交0023」は疫病抵抗性台木用品種として有望である

ピーマン「試交0023」は、採種効率が優れ、疫病抵抗性を有し、ピーマンの台木用品種として有望である。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)中信試

加工用トマト「トマト桔梗交36号」はホールトマト用品種として有望である

加工用トマト「トマト桔梗交36号」は、心止まり性で、ジョイントレス果柄を有し、果実が硬く、裂果が少なく、剥皮後の果実外観が優れ、ホールトマト加工原料用品種である。

果樹 平成17年(2005年)南信試

柿皮むき機針穴からの雑菌汚染と果肉褐変の軽減法

干し柿製造時、皮むき機に原料柿を固定する際に針穴ができる。この針穴が雑菌に汚染され果肉褐変が発生しやすい。皮むき機を利用する前に、原料柿のへたを80℃の湯に5秒間浸漬、スチーム洗浄機を利用しへたに蒸気を5~10秒噴射、あるいは、70~80%のエタノールを噴霧し風乾することで原料柿が除菌され針穴近傍の果肉褐変を軽減できる。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

エコルーキーはりんごの摘花剤として有効である

エコルーキーの100~150倍液を満開日および2~3日後に散布すると、頂芽側花、えき芽花に対して摘花効果があり、摘果労力の軽減に有効である。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

ストッポール液剤はりんご「シナノゴールド」の収穫前落果防止に有効である

ストッポール液剤は、りんご「シナノゴールド」の落果防止に有効である。散布濃度は1000~1500倍、散布日は収穫開始予定日の25日前の1回散布で十分な落果防止効果が得られる。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

りんご「シナノスイート」は予備摘果時期を遅くすることにより心かび病発生が軽減できる

りんご「シナノスイート」は、予備摘果時期を遅くすると果実肥大が抑制されるが心かび病発生が軽減できる。なお、側果を利用しても心かび病発生が少なくなるが、ツルさびの発生が多くなるので実用的でない。

作物 平成17年(2005年)中信試

集合花房の黒化率と開花最盛期後の積算気温によるそば収穫期の判定

そばの収穫期は、主茎頂部の集合花房の黒化率を指標として判定することができる。品種や作期、栽培地にかかわらず、開花最盛期後の積算気温は、黒化率を判定する時期の目安となる。黒化率80%(成熟期)の目安は450~500℃程度である。

病害虫・その他 平成16年(2004年)水産試験場

新しい農薬の魚類に対する急性毒性(H.16)

ニジマス、コイに対してブイゲット箱粒剤の毒性は低い。

畜産 平成16年(2004年)畜産試験場

イタリアンライグラス「ドライアン」は.稈が細くて.予乾時の乾燥速度が速いため.サイレージの調製作業が容易である

イタリアンライグラスの中生品種「ドライアン」は、県奨励品種「ナガハヒカリ」より、刈り取り時の乾物率が高い。草型は、草丈が低く、茎数が多く、稈は細い。予乾時の乾燥速度が速いため、サイレージ調製に適する。

畜産 平成16年(2004年)畜産試験場

飼料イネロールベールサイレージの収穫適期は.予乾を行う場合は出穂20日目(糊熟期)以降.ダイレクトカット収穫では出穂30日目(黄熟期)以降がよい。

飼料イネロールベールサイレージの収穫適期は、予乾を行う牧草収穫機では出穂20日目(糊熟期)以降、フレール型専用収穫機およびコンバイン型専用収穫機によるダイレクトカット収穫では出穂30日目(黄熟期)以降がよい。

畜産 平成16年(2004年)畜産試験場

飼料イネロールベールサイレージは.圧砕効果の大きいフレール型専用収穫機を用いて調製すれば.乾物密度が高まりフリーク評点の向上が期待できる。

飼料イネロールベールサイレージは、フレール型専用収穫機で収穫・調製した場合、コンバイン型専用収穫機や牧草収穫機に比較して、圧砕効果が大きく、フリーク評点の向上が期待できる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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