研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

りんご「シナノスイート」は予備摘果時期を遅くすることにより心かび病発生が軽減できる

りんご「シナノスイート」は、予備摘果時期を遅くすると果実肥大が抑制されるが心かび病発生が軽減できる。なお、側果を利用しても心かび病発生が少なくなるが、ツルさびの発生が多くなるので実用的でない。

作物 平成17年(2005年)中信試

集合花房の黒化率と開花最盛期後の積算気温によるそば収穫期の判定

そばの収穫期は、主茎頂部の集合花房の黒化率を指標として判定することができる。品種や作期、栽培地にかかわらず、開花最盛期後の積算気温は、黒化率を判定する時期の目安となる。黒化率80%(成熟期)の目安は450~500℃程度である。

病害虫・その他 平成16年(2004年)水産試験場

新しい農薬の魚類に対する急性毒性(H.16)

ニジマス、コイに対してブイゲット箱粒剤の毒性は低い。

畜産 平成16年(2004年)畜産試験場

イタリアンライグラス「ドライアン」は.稈が細くて.予乾時の乾燥速度が速いため.サイレージの調製作業が容易である

イタリアンライグラスの中生品種「ドライアン」は、県奨励品種「ナガハヒカリ」より、刈り取り時の乾物率が高い。草型は、草丈が低く、茎数が多く、稈は細い。予乾時の乾燥速度が速いため、サイレージ調製に適する。

畜産 平成16年(2004年)畜産試験場

飼料イネロールベールサイレージの収穫適期は.予乾を行う場合は出穂20日目(糊熟期)以降.ダイレクトカット収穫では出穂30日目(黄熟期)以降がよい。

飼料イネロールベールサイレージの収穫適期は、予乾を行う牧草収穫機では出穂20日目(糊熟期)以降、フレール型専用収穫機およびコンバイン型専用収穫機によるダイレクトカット収穫では出穂30日目(黄熟期)以降がよい。

畜産 平成16年(2004年)畜産試験場

飼料イネロールベールサイレージは.圧砕効果の大きいフレール型専用収穫機を用いて調製すれば.乾物密度が高まりフリーク評点の向上が期待できる。

飼料イネロールベールサイレージは、フレール型専用収穫機で収穫・調製した場合、コンバイン型専用収穫機や牧草収穫機に比較して、圧砕効果が大きく、フリーク評点の向上が期待できる。

畜産 平成16年(2004年)畜産試験場

飼料イネロールベールサイレージは.水分を70%以下に調整すれば、Vスコア80以上の品質が期待できる。

飼料イネロールベールサイレージは、詰め込み時の水分を70%以下に調整後、サイレージに調製すれば、Vスコア(不良発酵していないことを示す指標)80(良)以上の品質が期待できる。

畜産 平成16年(2004年)畜産試験場

ロータリー攪拌機によるパイプハウス利用型発酵乾燥処理施設における乳牛ふん尿の低コスト堆肥化技術。

ロータリー攪拌機によるパイプハウス利用型発酵乾燥処理施設において、夏~秋期に生産した水分 45%以下の低水分堆肥を貯蔵し、冬期に利用することで寒冷期の発酵能力低下を補うことができる。さらに、生産堆肥の約 3/4 量を水分調整材として連続使用すると、適正な発酵に必要な水分調整材の購入量を約1/3 に節減できる。

野菜・花き・きのこ 平成16年(2004年)農業総合試験場

エリンギ「長菌15号」は茎太系品種として有望である。

エリンギ「長菌15号」は、菌傘が正円で奇形が極めて少なく、有効茎数が3本前後で品質が優れているなどの特性を有し、茎太系品種として利用できる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成16年(2004年)野菜花き試

レタス根腐病発生畑土壌からの病原菌レース2簡易検出法

自然土壌中に多量に存在する多種多様な微生物の中からFusariumoxysporumのみを選択的に分離する一次分離と、一次分離されたF.oxysporumからレタス根腐病菌レース2に特殊な栄養要求性(ビオチン要求性)を特定する2段階の分離方法により、レタス根腐病菌レース2を汚染土壌から簡易検出することができる。

土壌肥料・その他 平成16年(2004年)農業技術課

土壌診断ソフト「大地くん」Ver.3の活用

土壌診断ソフト「大地くん」Ver.3 は、データベースソフト Microsoft Access を基本ソフトとしてWindows2000以降のOSにも対応でき、これまでの土壌診断機能に加えて、最近の農地で問題となっている富栄養化に対応した、過剰施肥防止の資材設計が可能である。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成16年(2004年)野菜花き試

有機物資材「育苗用キチナーゼ」はセルリーの健苗育苗と本畑栽培における収量と品質の向上に有効である

有機物資材「育苗用キチナーゼ」は育苗土に容積の10%量施用することにより、セルリーの健苗育苗と本畑栽培における収量と品質の向上に有効である。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成16年(2004年)野菜花き試

ポット施肥法によるセルリーの大幅減肥.高品質栽培

作物・土壌肥料 平成16年(2004年)農事試

水稲湛水直播栽培における被覆尿素を用いた全量基肥施肥法

水稲湛水直播栽培における全量基肥栽培は、リニア型70日タイプとシグモイド型100日タイプの被覆尿素を配合した肥料を用い、慣行分施より20%減肥することにより同等の収量・品質が得られ、同時に施肥の省力化が可能である。

畜産 平成16年(2004年)畜試

無除草栽培のための高消化性ソルガム「葉月」の出芽高位安定化技術

高消化性ソルガム「葉月」の散播・密植栽培において省力的に200本/㎡以上の出芽数を安定して得るには、播種後に浅いロータリ攪拌を行うか、または播種後にトラクタ等により強く鎮圧する方法が有効である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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