研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成17年(2005年)中信試

飼料用とうもろこし「長交C949号」は有望である

飼料用とうもろこしとして、「長交C949号」は早生に属し、茎葉高消化性で、ごま葉枯病およびすす紋病に強く、耐倒伏性で多収であり、有望である。

畜産 平成17年(2005年)農事試

水稲「信交507」は中生の早の熟期で.TDN収量が比較的高く.いもち病に強い稲発酵粗飼料用(飼料イネ)として有望である

水稲「信交507号」は中生の早の系統であり、ホールクロップサイレージとしてのTDNも比較的高い。湛水直播栽培でも倒伏しにくく、いもち病にも強い。飼料イネの早生化を望む現場に導入することができる。

畜産 平成17年(2005年)畜試

「シャモ×名古屋種」は腹腔内脂肪量が少なく.外貎の斉一性に優れる

在来種由来血液100%の「シャモ×名古屋種」の交配様式は、中型で腹腔内脂肪量が少なく、外貌の斉一性に優れており、「しなの鶏」とタイプの違う地鶏として利用できる。

畜産 平成17年(2005年)畜試

D種系統豚「サクラ203」と静岡系統造成豚「フジロック」の系統間交雑種豚は「シンシュウナガラクロス」の止め雄として推奨できる

D種系統豚「サクラ203」と静岡県系統造成豚「フジロック」の系統間交雑D種雄豚は発育良好で「シンシュウナガラクロス」と交配した3元交雑肉豚の発育及び枝肉成績も「サクラ203」を交配した場合と同様に良好であり止め雄として推奨できる。

畜産 平成17年(2005年)畜試

深部膣内電気抵抗値による豚の早期妊娠診断

授精後18~20日に膣内深部の電気抵抗値を計測し、判定基準により、妊娠診断を行うと、高い妊娠的中率が得られ、早期妊娠診断技術として有効である。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き

エノキタケ「長菌14号」は.生育期間の短い褐色系品種として有望である

エノキタケ「長菌14号」は生育期間が短く、芯腐れ症状の発生が少ない、多収性の褐色系品種として有望である。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)南信試

シナノナデシコの鉢物栽培技術

シナノナデシコは3号鉢または3.5号鉢の鉢物として利用可能である。は種を前年7月に行うと開花数が多く品質が優れる。開花期は無加温栽培で4月下旬から5月上旬であり、12月下旬以降に10℃の加温を行うことで2月下旬まで開花前進が可能である。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)南信試

ヒペリカムの露地栽培では.蕾期から開花期の摘心.または蕾期から開花期の切り戻し+電照で収穫期を遅くできる

ヒペリカム露地栽培では、蕾期から開花期の間の頂芽と側枝(1節残し)の摘心、または、蕾期から開花期の間の切り戻し+電照により収穫期を約10~80日遅くできる。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試

トルコギキョウの抑制栽培において.吸水種子低温処理を行い子葉展開期まで育苗した稚苗を定植すると冷房育苗苗の場合と同等な切り花生産が可能である

トルコギキョウの抑制栽培の良品生産には、適品種を選定し固化培土を用い10℃・4~5週間の吸水種子低温処理(以降種子冷)後子葉展開期まで育苗後定植し、短日処理を行うと、冷房育苗苗を定植した場合と同等な切り花が出荷できる。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試

「長・野交34号」は軟らかいつけなとして有望である

つけな「長・野交34号」は漬物加工したときに在来野沢菜、既存品種と較べると軟質で歯ざわり、食感が良い。また、草姿が立性で収穫し易く、比較的多収で揃いが良く、アントシアニン色素の発現が少なく加工適性に優れる。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)中信試

ピーマン「試交0023」は疫病抵抗性台木用品種として有望である

ピーマン「試交0023」は、採種効率が優れ、疫病抵抗性を有し、ピーマンの台木用品種として有望である。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)中信試

加工用トマト「トマト桔梗交36号」はホールトマト用品種として有望である

加工用トマト「トマト桔梗交36号」は、心止まり性で、ジョイントレス果柄を有し、果実が硬く、裂果が少なく、剥皮後の果実外観が優れ、ホールトマト加工原料用品種である。

果樹 平成17年(2005年)南信試

柿皮むき機針穴からの雑菌汚染と果肉褐変の軽減法

干し柿製造時、皮むき機に原料柿を固定する際に針穴ができる。この針穴が雑菌に汚染され果肉褐変が発生しやすい。皮むき機を利用する前に、原料柿のへたを80℃の湯に5秒間浸漬、スチーム洗浄機を利用しへたに蒸気を5~10秒噴射、あるいは、70~80%のエタノールを噴霧し風乾することで原料柿が除菌され針穴近傍の果肉褐変を軽減できる。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

エコルーキーはりんごの摘花剤として有効である

エコルーキーの100~150倍液を満開日および2~3日後に散布すると、頂芽側花、えき芽花に対して摘花効果があり、摘果労力の軽減に有効である。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

ストッポール液剤はりんご「シナノゴールド」の収穫前落果防止に有効である

ストッポール液剤は、りんご「シナノゴールド」の落果防止に有効である。散布濃度は1000~1500倍、散布日は収穫開始予定日の25日前の1回散布で十分な落果防止効果が得られる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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