研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

作物 平成18年(2006年)農業技術課・専技、上小・松本・北安曇・長野・北信農改、農総試・機械施設部、中信試・畑作育種部、農事試・作物部

耕うん同時畝立て播種機を用いた水田転換畑の麦類・大豆・そば栽培技術

耕うん同時畝立て播種機(北陸農業研究センター開発)を用いて水田転換畑(特に排水不良条件ほ場)で麦類・大豆・そばの栽培をすると、出芽・生育が向上するため安定栽培が可能である。

作物 平成18年(2006年)農事試・育種・作物・原村試験地

水稲「たかね紫」(信交糯147号)は、早生で耐冷性の強い紫黒糯品種である

水稲「たかね紫 」(信交糯147号)は、成熟期が「カグヤモチ」よりやや遅い早生で、脱粒性が難、耐冷性が強の紫黒糯品種である。特に高冷地では、あざやかな紫黒色になる。果皮の色素を利用して、赤飯、紫もち等に加工利用できる。

病害虫 平成18年(2006年)南信試・病虫土肥部

マルメロごま色斑点病の発生生態と防除対策

マルメロごま色斑点病の主要な第一次伝染源は被害落葉から飛散する子のう胞子である。子のう胞子はマルメロの開花期間中に飛散・感染し,9~10日の潜伏期間の後,発病する。発生後は分生子により6~7日の潜伏期間で激しく二次伝染する。耕種的防除として被害落葉の処理が重要で,重点防除時期は開花期間,梅雨期,秋雨期である。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境部

フレール型飼料イネ収穫機によるソルガム.スーダングラス.イタリアンライグラスおよびライ麦の収穫調整

フレール型飼料イネ収穫機はソルガム、スーダングラス、イタリアンライグラスおよびライムギの収穫、調製利用が可能である。本収穫機でロールベールサイレージを調製するとモア、ロールベーラ方式で調製したサイレージと比較して乳酸発酵が促進された良質サイレージができる。

野菜・花き・きのこ・その他 平成17年(2005年)農総試

農業経営計画支援システム「AGRIX NAGANO 菌茸」は長野県農業経営指標を用い.菌茸経営農家の営農計画を樹立することができる

「AGRIX NAGANO」は長野県農業経営指標を用い、営農条件(作物・土地・労働力等の制約条件)を入力することによって、営農計画をシミュレーションできる。

作物・病害虫 平成17年(2005年)農事試 農総試 農業技術課 防除所

イネいもち病(葉いもち病)の感染予測に発生予察支援装置およびMyBLASTAM(長野県版)が有効である

発生予察支援装置および MyBLASTAM (長野県版)によって、圃場単位の局地的な要約イネいもち病(葉いもち)の感染予測ができ、防除要否、防除適期を判断する情報として活用できる。

畜産 平成17年(2005年)畜試

飼料用とうもろこしとして「34N43」は有望である

飼料用とうもろこしとして、34N43は熟期が早生に属する、ごま葉枯病、すす紋病に強い多収な品種として有望である。

畜産 平成17年(2005年)畜試

エンバク早生品種「たちいぶき」は.夏播き用の飼料作物として有望である

エンバク 早生品種 「たちいぶき」は、既存の普及品種「エンダックス」「極早生スプリンター」、「サビツヨシ」よりも乾物収量が高く、「スーパーハヤテ『隼』」、「エンダックス」、「極早生スプリンター」よりも耐倒伏性と冠サビ病抵抗性に優れる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成17年(2005年)野菜花き試

アスター萎凋病防除に土壌の熱水消毒または還元消毒が有効である

土壌の熱水消毒または還元消毒は、アスター萎凋病に対して慣行のクロルピクリンによる土壌燻蒸処理とほぼ同等に発病を抑制することができる。アスターの生育と品質は良好で、両処理による影響は見られない。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試

トルコギキョウ「長花交31号」は.花色が白色地に桃の絣を配する中輪の切り花用品種として有望である

トルコギキョウ「長花交 31 号」は白色地に桃の絣状の中輪、中生の一代交配品種で、適応作期の広い切り花用品種として有望である。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試

トルコギキョウ「長花交30号」は.黄色地に桃色の絣を配する新規性の高い花色で中小輪の切り花用品種として有望である

トルコギキョウ「長花交 30 号」は、黄色地に桃色の絣状の新規性の高い花色で中小輪の中早生の一代交配品種で、無加温普通作型に適した切り花用品種として有望である。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試

トルコギキョウ「長花交29号」は.白地に紫の中大輪の切り花用品種として有望である

トルコギキョウ「長花交 29 号」は白色地に紫の覆輪で中大輪、中早生の一代交配品種で無加温普通作型に適した切り花用品種として有望である。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試

トルコギキョウ「長花交28号」は.純白色で中小輪の切り花用品種として有望である

トルコギキョウ「長花交 28 号」は純白色で中小輪、中晩生の一代交配品種で、無加温普通作型および抑制作型に適した切り花用品種として有望である。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試

アルストロメリア養液土耕栽培の灌水・施肥基準

アルストロメリアの養液土耕栽培では、潅水量を1.5~2.1L/床㎡・日(7~9月は2.1~2.8L/床㎡・日)、液肥の窒素濃度を100~150ppm(7月中旬~8月下旬は50~75ppm)で管理することで収量や品質が向上する。

野菜・花き・きのこ 平成17年(2005年)野菜花き試

きゅうりハウス抑制栽培の育苗ポット全量施肥栽培は3~5割減肥が可能である

きゅうりハウス抑制栽培の育苗ポット全量基肥栽培は、慣行施肥に比べ窒素を3~5割減肥しても同等以上の収量が得られる。肥料は、くみあい育苗ポット内施肥専用NK703-100と砂状ようりんをポット育苗土へ混合し、本圃へ基肥・追肥はしない。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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