研究成果『普及技術』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。
作物 平成19年(2007年)農事試・作物、農業技術課・専技
カルパー粉粒剤16等倍量被覆籾の加温処理と保存技術等倍量被覆籾は、2 倍量被覆籾と同様の加温処理による出芽促進効果がある。播種日の延期が予想される場合は、未加温のまま被覆から 7 日以内の期間で 9~10℃の低温保存をし、播種直前に加温処理する。 |
果樹 平成19年(2007年)果樹試・栽培
ぶどう「ロザリオビアンコ」(露地栽培)の発芽率向上にシアナミド剤のCX-10.ヒットα13は有効である露地栽培のぶどう「ロザリオビアンコ」に対して、水上げ期前後(3月下旬~4月上中旬)にシアナミド剤のCX-10,ヒットα13のいずれかを結果母枝に散布または塗布することにより発芽率が向上する。 |
果樹・野菜・花き・きのこ 平成18年度(2006年度)野花試・花き・野菜、果樹試・育種・栽培
実もの花木クラブアップルの切り枝・実出荷技術クラブアップルのMalus hupehensis(マルス フペヘンシス)と「ミヤマカイドウ」は、切り枝及び実出荷に適し、Y字に仕立てると9月~10月に品質の良い切り枝を収穫でき、翌年は新梢が発生することから継続的な隔年出荷が可能である。 |
病害虫 平成18年(2006年)南信試・病虫土肥部
家庭用小型ボイラーを利用した施設内の熱水土壌消毒処理法家庭用小型ボイラーを熱源とした簡易熱水土壌消毒装置による施設内土壌消毒処理は、Fusarium oxysporum 菌による土壌病害に対してクロルピクリン剤による土壌消毒と同等の防除効果である。また、その施工、配置および現地実証試験の結果と注意点等を取りまとめマニュアルを作成した。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部
アスパラガス圃場へのコーンコブ廃培地堆肥施用量は3t/10a程度が適正量であるアスパラガス圃場へのコーンコブ廃培地堆肥施用は土壌の物理性・化学性改善効果が高く、増収効果を有する。環境保全(施用量と窒素吸収量の関係)等も考慮すると、10a当り3t程度が適正施用量である。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部・佐久支場
はくさいはなたね油粕の施用により50~100%減化学肥料栽培ができるはくさいは、有機質肥料としてなたね油粕を施用することで、春~夏まき栽培において 50~100%の減化学肥料栽培ができる。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部・花き部、中信試・畑作栽培部
コーンコブ廃培地堆肥は1年生野菜・花きでは2t/10aを上限として化学肥料代替ができるコーンコブ廃培地堆肥は、1年生野菜・花き類では 2t/10aを上限として施用することで、20~50%の化学肥料代替が可能である。 |
畜産 平成18年(2006年)中信試・畑作育種部
飼料用とうもろこしとして「36B08」は有望である飼料用とうもろこし「36B08」は早晩性が極早生で、耐倒伏性が高く、すす紋病に強い、やや多収な品種である。 |
畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境
飼料用ソルガム「緑竜」(東山交24号)は、紫斑点病抵抗性を持つ晩生品種である飼料用ソルガム「緑竜」(東山交24号)は、重要病害である紫斑点病に対する抵抗性を持ち、乾物率が高い多収な晩生品種である。 |
畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境
飼料用ソルガム「風高」(東山交29号)は、高品質な極晩生品種である飼料用ソルガム「風高 」(東山交29号)は、高消化性遺伝子を有するために高消化・高嗜好で、倒伏に強い極晩生(長野県では未出穂)品種である。 |
畜産 平成18年(2006年)畜試・肉用牛部
稲発酵粗飼料を利用した交雑種の肥育技術稲発酵粗飼料を肥育全期間にわたって給与すると、肥育中期に稲わらを給与した前後期給与区、前期にチモシー乾草、中後期に稲わらを給与した対照区に比べ発育成績は良好で、枝肉重量も多いが、肉質については対照区が優れる傾向にある。また、前後期給与区の発育成績は対照区と同程度で肉質は他の2区の中間である。 |
畜産 平成18年(2006年)畜試・酪農部・飼料環境部
乳牛ふん尿の堆肥調整におけるコンテナバックとエノキタケ廃培地の利用方法エノキタケ廃培地(コーンコブ主体)を1m3のフレキシブルコンテナバッグ(コンテナバッグ)に貯蔵すると発酵熱で乾燥できる。また、乾燥した廃培地は乳牛ふん尿の水分調整資材に活用でき、コンテナバッグで貯蔵すれば切り返しせずに堆肥化できる。 |
野菜・花き・きのこ 平成18年(2006年)南信試・栽培部、野花試・花き部
ヒペリカムの鉢物化技術ヒペリカムの5号鉢栽培では出荷前年に挿し木を行い、3号ポットで養成を行う。翌年3~4月に定植及び台刈りを行い、萌芽後にわい化剤としてスミセブンPを茎葉散布することで鉢物化が可能である。 |
野菜・花き・きのこ 平成18年(2006年)南信試・栽培部・病虫土肥部
廃液を出さずに培地温度を下げられる底面給水高設栽培システムは夏秋栽培いちご栽培に適する給水マットと防根シートを組み合わせたハンモック式のベッドに有機培地を入れ被覆肥料を施肥し、ベッド下のC鋼から底面給水させる高設栽培システムを開発した。当システムは廃液を出さず気化熱により培地温度を下げ、夏秋いちごの栽培に適する。 |
野菜・花き・きのこ 平成18年(2006年)南信試・栽培部・病虫土肥部
きゅうりハウス雨よけ栽培の緩効性肥料による定植時の植穴全量施肥は3割減肥が可能であるきゅうりハウス雨よけ栽培において定植時に緩効性肥料を植え穴へ全量施肥する方法は、慣行施肥に比べ3割減肥しても同等以上の収量が得られる。肥料は、被覆NK化成と砂状ようりんを組み合わせて使用し、追肥は行う必要がない。 |