研究成果『普及技術』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。
野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・野菜・佐久支場
葉菜類におけるセル成型育苗では、固化培地を用いると従来のセル成型育苗に比べて育苗期間および生育期間が短縮される葉菜類における固化培地セル成型育苗は、従来のセル成型育苗よりも早い生育ステージでセルトレイから抜き取りが可能で育苗日数が短縮でき、若苗(本葉1~2枚)定植が行えて、は種からの生育期間が短縮される。 |
果樹 平成19年(2007年)南信試・栽培、果樹試・栽培
日本なし「あきづき」は晩生品種として有望である日本なし「あきづき」は9月下旬に収穫できる晩生品種で、果実が大きくて肉質が良く食味に優れる。 |
果樹 平成19年(2007年)果樹試・栽培
「シナノゴールドカラーチャート2007年」の果皮色指数は、りんご「シナノゴールド」の熟度の把握に有効である「シナノゴールドカラーチャート2007年」の果皮色指数は、りんご「シナノゴールド」の果実品質と高い相関があり、熟度の把握に有効である。収穫開始の目安は、標高500 m未満の低標高地域で指数3.5以上、500~700mの高標高地域で4.0以上である。 |
作物 平成19年(2007年)中信試・畑作育種
だいず「あやみどり」(東山青211号)は良質で栽培しやすい青大豆であるだいず「あやみどり」(東山青211号)は「信濃青豆」より晩熟な青大豆で、倒伏などの障害が少なく栽培しやすい。ダイズモザイクウイルスと紫斑病に強く病害粒の発生がほとんどなく、種皮、臍、子葉が緑色で外観品質に優れ、豆腐の食味が良い。 |
作物 平成19年(2007年)農事試・作物、農業技術課・専技、松本農改
パン用小麦品種「ユメアサヒ」の播種量と施肥管理技術パン用小麦「ユメアサヒ」において、播種量は、生育前半に茎数が充分確保される場合には慣行 20%減程度とする。施肥管理は、基肥窒素量を慣行 20%減程度とし越冬前後の過繁茂を抑制し、2 回の分肥体系とする。茎立期に N 3.0kg/10a の追肥を行うことで収量増、さらに出穂後に N 3.0~5.0kg/10a の追肥を行うことでタンパク質含有率を高めることにより、高品質多収となる。 |
作物・畜産 平成19年(2007年)農事試・作物・病害虫土壌肥料、農総試・経営情報、畜試・肉用牛、佐久農改
飼料イネ利用のための「ふくおこし」の栽培特性と収穫開始期判定技術「ふくおこし」は、慣行の「コシヒカリ」に比べ倒伏が少なく多収であり、収穫開始期は 5~6 日早い。サイレージ品質を考慮した収穫開始期は、帯緑色籾歩合が 52%の時点とする。 |
作物 平成19年(2007年)農事試・作物、農業技術課・専技
カルパー粉粒剤16等倍量被覆籾の加温処理と保存技術等倍量被覆籾は、2 倍量被覆籾と同様の加温処理による出芽促進効果がある。播種日の延期が予想される場合は、未加温のまま被覆から 7 日以内の期間で 9~10℃の低温保存をし、播種直前に加温処理する。 |
果樹 平成19年(2007年)果樹試・栽培
ぶどう「ロザリオビアンコ」(露地栽培)の発芽率向上にシアナミド剤のCX-10.ヒットα13は有効である露地栽培のぶどう「ロザリオビアンコ」に対して、水上げ期前後(3月下旬~4月上中旬)にシアナミド剤のCX-10,ヒットα13のいずれかを結果母枝に散布または塗布することにより発芽率が向上する。 |
果樹・野菜・花き・きのこ 平成18年度(2006年度)野花試・花き・野菜、果樹試・育種・栽培
実もの花木クラブアップルの切り枝・実出荷技術クラブアップルのMalus hupehensis(マルス フペヘンシス)と「ミヤマカイドウ」は、切り枝及び実出荷に適し、Y字に仕立てると9月~10月に品質の良い切り枝を収穫でき、翌年は新梢が発生することから継続的な隔年出荷が可能である。 |
病害虫 平成18年(2006年)南信試・病虫土肥部
家庭用小型ボイラーを利用した施設内の熱水土壌消毒処理法家庭用小型ボイラーを熱源とした簡易熱水土壌消毒装置による施設内土壌消毒処理は、Fusarium oxysporum 菌による土壌病害に対してクロルピクリン剤による土壌消毒と同等の防除効果である。また、その施工、配置および現地実証試験の結果と注意点等を取りまとめマニュアルを作成した。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部
アスパラガス圃場へのコーンコブ廃培地堆肥施用量は3t/10a程度が適正量であるアスパラガス圃場へのコーンコブ廃培地堆肥施用は土壌の物理性・化学性改善効果が高く、増収効果を有する。環境保全(施用量と窒素吸収量の関係)等も考慮すると、10a当り3t程度が適正施用量である。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部・佐久支場
はくさいはなたね油粕の施用により50~100%減化学肥料栽培ができるはくさいは、有機質肥料としてなたね油粕を施用することで、春~夏まき栽培において 50~100%の減化学肥料栽培ができる。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部・花き部、中信試・畑作栽培部
コーンコブ廃培地堆肥は1年生野菜・花きでは2t/10aを上限として化学肥料代替ができるコーンコブ廃培地堆肥は、1年生野菜・花き類では 2t/10aを上限として施用することで、20~50%の化学肥料代替が可能である。 |
畜産 平成18年(2006年)中信試・畑作育種部
飼料用とうもろこしとして「36B08」は有望である飼料用とうもろこし「36B08」は早晩性が極早生で、耐倒伏性が高く、すす紋病に強い、やや多収な品種である。 |
畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境
飼料用ソルガム「緑竜」(東山交24号)は、紫斑点病抵抗性を持つ晩生品種である飼料用ソルガム「緑竜」(東山交24号)は、重要病害である紫斑点病に対する抵抗性を持ち、乾物率が高い多収な晩生品種である。 |