研究成果『普及技術』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。
畜産 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)
飼料用とうもろこし「31P41」は中生品種として有望である飼料用とうもろこし「31P41」は相対熟度(RM)120 の中生品種で、茎葉消化性が高く多収な品種である。 |
畜産 平成20年(2008年)畜試(飼料環境部)
オーチャードグラス「ハルジマン」は採草利用品種として有望であるオーチャードグラス「ハルジマン」は収量性、生育特性に優れた晩生品種であり、採草利用品種として有望である。 |
畜産 平成20年(2008年)畜試(飼料環境部)
チモシー「クンプウ」、「オーロラ」は採草利用品種として有望であるチモシー「クンプウ」は出穂始期が「ノサップ(現奨励品種)」より 19 日早く(畜試 3 ヵ年平均)、耐倒伏性の高い多収品種である。チモシー「オーロラ」は出穂始期が「ノサップ」より 6 日早い(畜試 3 ヵ年平均)多収品種である。 |
畜産 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)
高消化性ソルガム「葉月」の細断型ロールベールサイレージとこれを主原料に調製した「発酵TMR」の品質は良好で安定している細断型ロールベーラを用いて高消化性ソルガム「葉月」をロールベールサイレージ調製すると、高品質なサイレージができる。また、それを主原料に細断型ロールベーラを用いて調製した「発酵TMR」は発酵品質が良好で、開封後も発熱せず、品質劣化しにくい。 |
果樹 平成20年(2008年)果樹試験場
ストッポール液剤はりんご「シナノドルチェ」の収穫前落果防止に有効であるりんご「シナノドルチェ」において、ストッポール液剤の1500倍を収穫開始予定日の15日前に散布すると落果防止効果が得られる。 |
果樹 平成20年(2008年)果樹試(育種部)
りんご「ふじ」単植園における受粉専用品種の混植方法わい化栽培のりんご「ふじ」単植園において、訪花昆虫としてマメコバチを利用した場合、受粉樹として受粉専用品種を 15~20m程度の間隔で植栽することで、園地全体の頂芽中心果 80%程度以上の結実が確保できる。 |
果樹 平成20年(2008年)果樹試(栽培部)
切り戻し、芽かき、ビーエー液剤の複数回散布による、りんご2年生わい性台木苗木(カットツリー)の樹冠形成技術ほ場に植えたままの状態のりんご 1 年生わい性台木苗木に切り戻し、芽かき処理を行い、残した新梢の先端部にビーエー液剤を繰り返して散布することで、主幹上にフェザーが多発し、わい化栽培で利用しやすい樹幹構造のカットツリーが育成できる。 |
果樹 平成20年(2008年)果樹試(栽培部)
りんご新わい化栽培に適する2年生わい性台木苗木(カットツリー)は、長さ5~50cmの側枝本数が概ね10本以上のものが望ましいりんご新わい化栽培に適する 2 年生わい性台木苗木(ふじ/M.9 ナガノ、シナノスイート/M.9 ナガノ、シナノゴールド/JM7)は、主に長さ 5cm 以上 50cm 未満の側枝本数で評価し、概ね 10 本/苗以上であることを目標とする。 |
果樹 平成20年(2008年)果樹試(栽培部)
りんごM.9ナガノ台木樹(カットツリー)は初期収量を確保するために定植1~2年目は側枝の切り返しを行わないりんごM.9ナガノ台木樹の2年生苗木定植時とその翌年に側枝先端を切り返さないと、頂芽花芽数が多くなり、初期収量が多くなる。 |
果樹 平成20年(2008年)果樹試験場
りんご「シナノドルチェ」の高品質果実生産のための適正着果管理技術りんご「シナノドルチェ」の高品質果実を安定生産するためには、あら摘果を満開2週間後頃までに行い、仕上げ摘果では葉 50~60 枚に1果程度の着果管理が必要である。 |
作物 平成20年(2008年)農事試(作物部・病虫土肥部・原村試験地)、農業技術課(専技)
水稲プール育苗法は慣行育苗法と同等の苗質が得られ省力的な育苗法である水稲プール育苗法は、慣行育苗法と同等の苗質が得られて、灌水と換気作業が省力的で、苗立枯病(リゾープス属菌、ピシウム属菌及びフザリウム属菌)に対し発生抑制効果が認められる育苗法である。 |
作物 平成20年(2008年)農事試(作物部・育種部)
水稲「天竜乙女(伊那28号)」は良質・良食味で安定収量が得られる晩生品種として有望である安定多収、耐病性の水稲晩生認定品種「天竜乙女」は、既存品種「秋晴」に比較して、やや多収、良食味で夏越しの食味低下も少なく、またふ割れによる黒すじ症状の発生も少ない。「秋晴」に代わる有望品種として今年度認定品種に採用された。 |
病害虫 平成20年(2008年)南信試(病虫土肥部)、果樹試(病虫土肥部)
ナシ白紋羽病、リンゴ白紋羽病の新しい診断法として枝挿入法は簡易で早期診断に有効である枝挿入法はナシ白紋羽病、リンゴ白紋羽病の早期発見に有効である。また、フロンサイドSC処理後の残効低下に伴う再発の早期把握に役立つ。衰弱樹の周辺樹やフロンサイドSC処理樹に対して実施する。本枝挿入法は衰弱樹の白紋羽病診断にも利用できる。 |
畜産 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)
黒毛和種種雄牛「栄寿」は枝肉重量、脂肪交雑及びロース芯面積の改良が期待できる黒毛和種種雄牛「栄寿」は、枝肉 6 形質すべてに高い推定育種価を示し、特に枝肉重量 83.3kg、脂肪交雑2.33、ロース芯面積 17.13c ㎡と、非常に優れた遺伝能力がある。 |
果樹 平成20年(2008年)果樹試験場
りんご「シナノドルチェ」は早生種として有望である「シナノドルチェ」は「つがる」と「シナノスイート」との間に収穫できる早生品種で、果汁が多く甘酸適和な良食味品種である。果実が大きく豊産性で、さびや裂果の発生が少なく商品化率が高い。 |