研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部

高消化性ソルガム品種「葉月」サイレージを主原料とした発酵TMRを交雑種肥育牛に給与すると発育に優れ、TDN自給率は向上する

高消化性ソルガム品種「葉月」のサイレージを主原料に調製した発酵 TMR を交雑種肥育牛に全期間または前期および後期に給与すると、対照区に比較して発育に優れ、枝肉重量は重い。 TDN 自給率は対照区の5%に対し、発酵 TMR 給与区は全期間区 20%、前後期区 15%と大幅に向上する。

野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野菜試・菌茸部

大気圧プラズマで生成した正負イオンの処理は、きのこ栽培施設の空中菌を除菌でき、害菌汚染の低減に有効である

大気圧プラズマで生成した正負イオンの処理は、きのこ栽培施設のPseudomonas属菌、Penicillium属菌の空中菌を除菌でき、エリンギ立ち枯れ症状、エノキタケ目玉焼き症状、および放冷接種時の害菌汚染を低減できる。

野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)南信試・栽培部

きゅうり露地普通栽培の被覆肥料」による定植時の植え穴全量施肥は3割減肥が可能である

きゅうりの露地普通栽培において定植時に被覆肥料を植え穴へ全量施肥する方法は、慣行栽培と比べ3割減肥しても同等の上物収量が得られる。肥料は、被覆燐硝安加里を使用し、追肥を行う必要がないことから省力効果が高い。

野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野菜試・花き部

ストックの春作型におけるアイアン系品種の品質向上技術

アイアン系品種の春作型では、本葉4~6枚時から4~6週間程度トンネル被覆による高温処理を行うと、無処理よりも1~2週間程度開花が遅くなるものの、節数の増加により切り花長が長くなり品質が向上する。

果樹 平成21年(2009年)果樹試・育種部・栽培部

ぶどう「シャインマスカット」は、無核栽培ができる黄緑色の大粒品種として有望である

ぶどう「シャインマスカット」は、無核大粒品種として有望である。開花前のストレプトマイシン散布と2回のジベレリン処理により無核栽培を行う。果実品質の目標は、果粒重12~14g、果房重500~550g、糖度19%以上、酸含量0.2~0.3g/100mlとする。

果樹 平成21年(2009年)果樹試・栽培部

ヒオモン水溶剤は、りんご「つがる」の収穫前落果防止に有効である

りんご「つがる」において、ヒオモン水溶剤の1,000倍液を収穫開始予定の21~7日前に1回散布するか、または2,000倍液は2回以内として収穫開始予定の21~14日前に1回目を散布し、必要に応じその7~10日後に2回目を散布すると、収穫前落果防止効果が得られる。

作物 平成21年(2009年)農試・作物部、農業技術課

「ゆめかおり(東山42号)」は製パン性に優れ、諸病害に強い硬質小麦である

硬質小麦「ゆめかおり(東山 42 号)」は製パン性に優れ、コムギ縞萎縮病・赤さび病・赤かび病に強く、耐倒伏性が優れるため認定品種に採用し、現地試験及び製粉加工適性の評価を実施して、普及を図る。

野菜・花き・きのこ 平成20年度(2008年度)南信試(栽培部)

夏秋どりいちご「サマープリンセス」の中休み処理による9~10月増収技術

夏秋どりいちご「サマープリンセス」では、収穫のピークを過ぎた7月末から8月10日頃に果房の除去と強めの摘葉を行い高温期に収穫を休む期間を設けることにより、9~10月の収量を増加させることができる。

病害虫 平成20年(2008年)野花試(佐久支場)、南信試(病中土肥部)

ナモグリバエの発生消長は黄色粘着トラップにより把握できる

黄色粘着ロールを加工したトラップを用い、ナモグリバエ成虫の発生消長が把握可能である。トラップは圃場または圃場周辺部に設置し、5~7日間隔で誘殺数を調査する。日平均気温 20℃以下の時期では、誘殺ピークの出現後にレタス株上の幼虫個体数が増加するので、防除の参考とすることができる。

病害虫 平成20年(2008年)野花試(病虫土肥部、花き部、育種部)

トルコギキョウにおけるウイルス病害の発生実態と耕種、物理、化学的防除を組み合わせた発病抑制技術

県内のトルコギキョウに発生している主要なウイルスは、キュウリモザイクウイルス、インパチェンスえそ斑紋ウイルス、アイリス輪紋ウイルス、トルコギキョウえそ萎縮ウイルス(仮称)の単独または重複感染であるが、これらは個別の技術を総合化した「組み合わせ防除」の実施により、被害を抑制することができる

病害虫 平成20年(2008年)野花試(病虫土肥部)

アルストロメリアにおけるウイルス病害の発生実態と主要ウイルスであるアルストロメリアモザイクウイルスの診断技術

県内のアルストロメリアからは多数のウイルスが検出されるが、県下広域から検出される主要ウイルスはアルストロメリアモザイクウイルス(AlMV)であり、本ウイルスに特異的な抗血清を作製し、DAS-ELISA 法および DIBA 法による血清学的診断技術を確立した。

病害虫 平成20年(2008年)南信試(病虫土肥部)、果樹試(病虫土肥部)

50℃の温水点滴処理はなしとりんごの白紋羽病防除に有効である

白紋羽病罹病樹を中心とした半径 1m あるいは 2m 四方の範囲に 50℃の温水を地表面から点滴する。なし、りんごともに根部の白紋羽病菌が消失あるいは減少し高い治療効果が得られる。なしでは処理後に細根の発根が旺盛に認められ、樹勢回復が促される。

病害虫 平成20年(2008年)農事試(病虫土肥部・作物部)、農総試(経営情報部)、農業技術課(専技))

イネいもち病(葉いもち)の発生予察に作物の栽培支援装置「クロップナビ」が有効である

「クロップナビ」は「発生予察支援装置」とほぼ同等の精度で葉いもちの感染予測が可能なほ場設置型の観測装置である。マイコン、液晶画面を装備しており、ほ場で予測結果を知ることができるなど利便性が格段に向上した装置である。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成20年(2008年)野花試(病虫土肥部)、中信試(畑作育種部)

特殊肥料「そば殻発酵堆肥」は2t/10a施用することで、夏レタス、秋ハクサイ、スイートコーンでは30~50%、雨除けトマトでは15~30%の化学肥料減肥ができる

特殊肥料「そば殻発酵堆肥」の窒素肥効率は単年度 10~20%で、夏レタスと秋ハクサイは2t/10a連用により減肥率30~50%で3~4 年間の化学肥料減肥栽培ができる。また、2t/10a 単年度施用では、スイートコーンは 30~50%、雨除けトマトは 15~30%の化学肥料減肥栽培ができる。

土壌肥料 平成20年(2008年)農業技術課(専技)、農総試(環境保全部・経営情報部)、農事試(病虫土肥部)、野花試(佐久支場)、果樹試(病虫土肥部)、中信試(畑作栽培部)

土壌診断施肥診断支援システム「Dr.大地(ドクター大地)」Ver.3.1の活用法

土壌診断施肥診断支援システム「Dr.大地(ドクター大地)」Ver.3.1 は、これまでの土壌分析値に基づいた土壌診断機能に加えて、有機物の施用状況も加味した窒素、りん酸、加里の施肥設計が可能である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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