研究成果『普及技術』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。
果樹 平成24年(2012年)果樹試・栽培部 育種部
りんご「シナノピッコロ」の丸かじりに適した果実生産のための適正着果基準りんご「シナノピッコロ」は、葉果比35~40程度に着果することで、平均果実重150~200g、 糖度14%程度の果実が生産できる。 |
作物 平成23年度(2011年度)農試作物部
小麦作におけるツノミナズナの防除法小麦作におけるツノミナズナに対して除草剤による防除としてガレース乳剤の土壌処理とエコパートフロアブルの生育期茎葉処理による体系防除が有効である。耕種的防除として夏期2ヶ月間の湛水管理により埋土種子量を半減でき、小麦の晩播により生存個体数を大幅に減少できる。 |
作物・土壌肥料 平成23年(2011年)農試・環境部
きのこ廃培地(オガクズ)堆肥の含有成分を考慮した水稲施肥オガクズを原料にしたきのこ廃培地堆肥を水田に春施用した場合の含有窒素の肥効率 は 20~30%に評価できるほか、含有リン酸についても 60~70%に評価可能であり、500~ 1,000kg/10a 施用ではリン酸肥料は無施用で栽培可能である。 |
野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成23年(2011年)野花試・佐久支場
ブロッコリーの養分吸収特性に基づく肥培管理法ブロッコリーの窒素吸収は出蕾期前後にピークがあり、収穫期にかけて低下するため、 窒素の肥効は出蕾期までに高める。窒素施用量が過剰の場合、ホローステムの発生が増加するため、過剰な窒素施用は行わない。緩効性肥料と速効性肥料で収量・品質に差がないことから、経費面で速効性肥料が有利である。 |
作物・土壌肥料 平成23年(2011年)農試環境部、農業技術課
大麦における肥効調節型肥料を用いた全量基肥施肥法速効性窒素肥料とシグモイド型 30 日タイプの被覆尿素をN1:1で配合した肥料を用いた大麦の全量基肥施肥は省力的で春作業の集中回避に有効な施肥法である。 |
畜産 平成23年(2011年)畜試・飼料環境部
中生の飼料用とうもろこし新品種「タカネフドウ」は多収で耐倒伏性に優れる飼料用とうもろこし「タカネフドウ」は相対熟度(RM)125の中生品種で、耐倒伏性が強く、ごま葉枯病およびすす紋病に抵抗性で、茎葉消化性が高く、多収な品種である。 |
畜産 平成23年(2011年)畜試・飼料環境部
高消化性スーダン型ソルガム新品種「涼風」は嗜好性・再生性に優れる飼料用ソルガム「涼風」は高消化性遺伝子を持ち、飼料品質、嗜好性および再生性に優れるスーダン型ソルガム品種で、ロールベール体系による2回刈り利用に適する。 |
野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試・野菜部
不織布製鉢を利用した夏秋どりトマト養液土耕栽培不織布製鉢を利用したトマト養液土耕栽培の夏秋作型においては、品種「りんか 409」を仕立て法「主茎1本仕立て」、着果管理「低段の摘果処理」の条件で栽培すると、収穫 10 段以上の長期作型、6段程度の短期作型ともに、収量性が高くなる。 |
野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試・野菜部、南信試・栽培部
廃液を出さない高設栽培システム「上部給水吸い戻し方式」はいちご促成栽培に適用できる「上部給水吸い戻し方式」は、底面給水方式と同一のハンモック式ベッド・培地・被覆 肥料を用い、培地上部から点滴チューブで給水を行う廃液を出さない高設栽培システムである。慣行のかけ流し方式よりも多収であり、培地の使用年数が進んでも収量の低下が 少なく、促成いちご栽培への適用性が高い。 |
果樹 平成23年(2011年)果樹試験場
りんご「シナノピッコロ」および「シナノプッチ」のカットツリー苗育成にビーエー液剤散布が有効であるりんご「シナノピッコロ」および「シナノプッチ」のカットツリー苗(フェザー付き2年 生大苗)育成において、10本以上のフェザーを確保するためには、ビーエー液剤を5回散布する。その処理濃度は、「シナノピッコロ」は100倍、「シナノプッチ」は50倍がよい。 |
作物 平成23年(2011年)野花試畑作部、農業技術課
だいず「すずほまれ」(東山217号)は豆腐加工適性に優れ機械収穫に適する良質な品種であるだいず「すずほまれ」(東山217号)は「タチナガハ」より蛋白質含有率が高く、豆腐の凝固性が良く良食味で豆腐加工適性に優れる。耐倒伏性で栽培しやすく機械収穫に適し、ダイズモザイク病抵抗性で褐斑粒の発生が少なく、しわ粒や裂皮粒などの障害粒も少なく子実の外観品質が良い。 |
作物 平成23年(2011年)農試・作物部・企画経営部・環境部
麦・大豆の耕うん同時畝立て播種技術、水稲湛水直播技術よる2年3作体系の導入効果および作業体系マニュアル麦作および大豆作での耕うん同時畝立て播種技術、水稲作での湛水直播技術を大規模経営 体へ2年3作体系で導入することにより、麦および大豆が増収するとともに、水稲では労働 時間の削減が図られる。生産費は、規模拡大を行うことで、体系全体で約2割削減され、所得の増加が可能である。 |
作物 平成23年(2011年)農業技術課、農試・作物部・企画経営部
「ゆめしなの」、「あきたこまち」、「コシヒカリ」、「ひとごこち」の疎植栽培は慣行栽培並の収量性、収益性が得られる「ゆめしなの」は18株/㎡、「あきたこまち」 、「コシヒカリ」、「ひとごこち」は15株/㎡ま での疎植栽培が可能であり、慣行密度並の収量性、収益性が得られ、規模拡大に有効である。 |
作物 平成23年(2011年)農試・作物部・育種部、農業技術課
水稲新品種「風さやか(信交526号)」は中生の晩の熟期で、高温登熟を回避でき、耐倒伏性が高く、いもち病に強く多収である水稲「風さやか(信交 526 号)」は中生の晩の熟期で、高温登熟による障害粒発生を回避でき、耐倒伏性が高く、いもち病にも強く、食味が優れる多収品種である。 |
畜産 平成23年(2011年)畜試酪農肉用牛部、園芸畜産課
長野県「和牛いきいき子牛育成マニュアル」で黒毛和種子牛を育成すると、良好な発育が期待できる長野県「和牛いきいき子牛育成マニュアル」に基づき黒毛和種子牛を育成すると、雌雄ともに黒毛和種正常発育曲線平均値および県内家畜市場平均値を上回る良好な発育が期待できる。 |