研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 平成23年(2011年)果樹試験場

りんご「シナノピッコロ」および「シナノプッチ」のカットツリー苗育成にビーエー液剤散布が有効である

りんご「シナノピッコロ」および「シナノプッチ」のカットツリー苗(フェザー付き2年 生大苗)育成において、10本以上のフェザーを確保するためには、ビーエー液剤を5回散布する。その処理濃度は、「シナノピッコロ」は100倍、「シナノプッチ」は50倍がよい。

作物 平成23年(2011年)野花試畑作部、農業技術課

だいず「すずほまれ」(東山217号)は豆腐加工適性に優れ機械収穫に適する良質な品種である

だいず「すずほまれ」(東山217号)は「タチナガハ」より蛋白質含有率が高く、豆腐の凝固性が良く良食味で豆腐加工適性に優れる。耐倒伏性で栽培しやすく機械収穫に適し、ダイズモザイク病抵抗性で褐斑粒の発生が少なく、しわ粒や裂皮粒などの障害粒も少なく子実の外観品質が良い。

作物 平成23年(2011年)農試・作物部・企画経営部・環境部

麦・大豆の耕うん同時畝立て播種技術、水稲湛水直播技術よる2年3作体系の導入効果および作業体系マニュアル

麦作および大豆作での耕うん同時畝立て播種技術、水稲作での湛水直播技術を大規模経営 体へ2年3作体系で導入することにより、麦および大豆が増収するとともに、水稲では労働 時間の削減が図られる。生産費は、規模拡大を行うことで、体系全体で約2割削減され、所得の増加が可能である。

作物 平成23年(2011年)農業技術課、農試・作物部・企画経営部

「ゆめしなの」、「あきたこまち」、「コシヒカリ」、「ひとごこち」の疎植栽培は慣行栽培並の収量性、収益性が得られる

「ゆめしなの」は18株/㎡、「あきたこまち」 、「コシヒカリ」、「ひとごこち」は15株/㎡ま での疎植栽培が可能であり、慣行密度並の収量性、収益性が得られ、規模拡大に有効である。

作物 平成23年(2011年)農試・作物部・育種部、農業技術課

水稲新品種「風さやか(信交526号)」は中生の晩の熟期で、高温登熟を回避でき、耐倒伏性が高く、いもち病に強く多収である

水稲「風さやか(信交 526 号)」は中生の晩の熟期で、高温登熟による障害粒発生を回避でき、耐倒伏性が高く、いもち病にも強く、食味が優れる多収品種である。

畜産 平成23年(2011年)畜試酪農肉用牛部、園芸畜産課

長野県「和牛いきいき子牛育成マニュアル」で黒毛和種子牛を育成すると、良好な発育が期待できる

長野県「和牛いきいき子牛育成マニュアル」に基づき黒毛和種子牛を育成すると、雌雄ともに黒毛和種正常発育曲線平均値および県内家畜市場平均値を上回る良好な発育が期待できる。

野菜・花き・きのこ 平成22年度(2010年度)野花試・育種部

アスパラガス新品種「ずっとデルチェ(長・野交40号)」は、長期どり栽培品種として有望である

アスパラガス「ずっとデルチェ(長・野交40号)」は、春どりでは太ものが多く、多収で、夏季はかん水により収量が増加し、長期どり作型に利用できる新品種である。

畜産 平成22年(2010年)畜試・飼料環境部

資源作物としてのスイートソルガム栽培法

資源作物としてのスィートソルガムは、低暖地で5月下旬、準高冷地および高冷地では6月上旬に、栽植密度 15,000~17,000 本/10a となるように播種し、糊熟期あるいは成熟期に収穫することにより糖収量が高くなる。

作物 平成22年(2010年)農試・作物部

「ふくおこし」は中性の早の塾期で、耐倒伏性に優れ、いもち病に強い多用途多収水稲品種として有望である

水稲「ふくおこし」は中生の早の熟期で、耐倒伏性に優れ、いもち病に強い、米粉用など多用途向け多収品種である。

作物 平成22年(2010年)農試・企画経営部

MMVシステムは、長野県内における1キロメッシュ気候値を用いて、気象条件分布図が作成できる

気象庁で公表している1キロメッシュ気候値を用いて、作物の栽培に適する気象条件分布図が作成できる。この分布図を利用することで、地域における新品目の導入、作付けしている品目の適応性の判断を支援できる。

畜産 平成22年(2010年)畜試・酪農肉用牛部

高消化性スーダン型ソルガムはチモシー乾草の一部代替飼料として乳用牛に利用できる

日乳量 35kg 程度の乳牛に高消化性スーダン型ソルガムサイレージを1日 10kg 給与することで、チモシー乾草3kg の代替が可能で、正常な牛体生理のもとで飼養管理が行える。

作物 平成22年(2010年)農試・作物部、農業技術課

1~2ヶ月の夏期湛水管理は麦連作圃場におけるアブラナ科帰化雑草の耕種的防除として有効である

ヒメアマナズナ、クジラグサ、グンバイナズナの生存種子は、転換畑での夏期1ヶ月間湛水管理により約5~10%、2ヶ月間湛水管理では1%未満に激減する。

野菜・花き・きのこ 平成21年度(2009年度)野花試・育種部

レタス「シナノパワー(長・野45号)」は、根腐病レース1、2耐病性で、夏秋どり用品種として有望である

「シナノパワー(長・野45号)」はレタス根腐病レース1、レース2に対する耐病性を有し、晩抽性で高温期でも結球性が良好である。レタス根腐病レース1、2混発地域において、寒冷地では9月から10月、寒地では8月下旬から9月の収穫作期のレタス生産に適する。

野菜・花き・きのこ 平成21年度(2009年度)野花試・育種部

レタス「シナノオータム(長・野43号)」は根腐病レース1耐病性で、秋どり用品種として有望である

「シナノオータム(長・野43号)」はレタス根腐病レース1に対して「シナノホープ」並みの耐病性があり、晩抽性で、球の外観品質が優れる。秋の玉伸びが良好であり、寒冷地における9月中旬から10月、寒地における9月から10月上旬の収穫作期及びレタス根腐病レース1発生地域のレタス生産に適する。

病害虫 平成21年(2009年)野花試・環境部、農業技術課

長野県内のキュウリモザイク病に関与するウイルス種とワクチンを利用したその防除法

長野県内のきゅうりから検出されるウイルスは、キュウリモザイクウイルス(CMV)、カボチャモザイクウイルス(WMV)、ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)であり、特にZYMVの単独または重複感染株において果実の奇形、凹凸化や株の急性萎凋など病徴が極めて激しくなるが、ZYMVワクチンの苗処理により効果的に防除できる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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