研究情報

研究成果『土壌肥料』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「土壌肥料」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成26年(2014年)農試・作物部、環境部

コムギ縞萎縮病に罹病した「シラネコムギ」に対する越冬後と茎立期の追肥が及ぼす生育・収量への影響

コムギ縞萎縮病に罹病した「シラネコムギ」に対して、越冬後の窒素追肥に加え茎立期にも追肥することで、生育が回復に向かい、減収の軽減が図れる。

試行技術 平成25年(2013年)果樹試栽培部・環境部

植え付け4年目までのりんごわい性台木樹に対する点滴かん水法

植え付け4年目までのりんごわい性台木樹に対して主幹から20cm離れた20cmの深さの土壌のpFを2.6以下に保つように点滴かん水を実施すると、樹体生育と果実品質が良好となる。

普及技術 平成25年(2013年)野花試環境部・野菜部

アスパラガスの露地長期どり栽培では6月立茎前の肥効調節型肥料の全量1回施肥により窒素を20%減肥できる

6月立茎前の土寄せ時に肥効調節型肥料を組み合わせた全量一回施肥は、追肥が不要で窒素成分で20%減肥しても速効性肥料の分施より収量が増加する。

技術情報 平成25年(2013年)野花試花き部・環境部

シクラメンの肥料要素欠乏・過剰施用時における特徴的な形態変化

シクラメンのりん酸、加里、苦土、石灰等の無施用、過剰施用時に発生する症状を明らかにした。現地で発生した生育異常とこれらの症状を比較することで原因が推測できる。

技術情報 平成25年(2013年)果樹試環境部

りんご園における16年間の地表面管理の違いが土壌の理化学性に及ぼす影響

長期間(16年)の地表面管理の違いにより土壌の理化学性が変化する。草生法とわらマルチ法は、表層土壌を膨軟にし、保肥力を増加させる。わらマルチ法は、交換性カリが増加する。また草生法は、ほ場外への窒素溶脱の抑制効果が期待できる。

技術情報 平成25年(2013年)果樹試環境部

ぶどう「ナガノパープル」は収穫期の葉柄汁液中硝酸イオン濃度が高いと果実品質が劣る

収穫期に葉柄汁液中硝酸イオン濃度が高い樹は、果実品質が劣り裂果が発生しやすい。収穫期の葉柄汁液中硝酸イオン濃度は、樹勢の影響を強く受け、樹冠面積が小さく樹勢が強いと高くなる。また、土壌中の無機態窒素が多いと高くなる。

技術情報 平成25年(2013年)果樹試環境部

加温ポット栽培におけるぶどう「シャインマスカット」の窒素吸収特性と窒素施肥時期

初期生育確保のための展葉初期(4月)の施肥窒素は、利用率が高く、新生部への移行は速やかである。貯蔵養分確保をねらった収穫後(9月)の施肥窒素は、多くが根に存在する。

普及技術 平成25年(2013年)農業技術課、農試・環境部

80℃16時間水抽出とCOD簡易測定キットによる畑土壌可給態窒素の簡易判定は長野県においても活用できる

「80℃16時間水抽出とCOD簡易測定キットによる畑土壌可給態窒素の簡易判定」手法は、 長野県内の畑土壌においても活用できる。抽出時の試料の液温を78~80℃の範囲に16時間維持するため、80℃の水を注入してから17時間保温する。

試行技術 平成24年(2012年)野花試・環境部・野菜部

肥効調節型肥料の全量一回施肥によりアスパラガス長期どり栽培で窒素を20%減肥できる

アスパラガス長期どり栽培において、肥効調節型肥料を組み合わせた全量一回施肥は省力的で、窒素成分で20%減肥しても速効性肥料の分施と同等以上の収量が得られる。

普及技術 平成24年(2012年)果樹試・環境部

センチピードグラスは樹園地草生栽培に適した草種である

センチピードグラスは、ち密な草生を形成するため、雑草の侵入量が少なく、更新の頻度が低い。省力的で樹園地牧草草生栽培に適した草種である。

普及技術 平成24年(2012年)野花試・野菜部・佐久支場

全面マルチ用うね内部分施肥機は葉菜類(はくさい、キャベツ、レタス)の減肥栽培に利用できる

うね内の定植部周辺に肥料を土壌と混和して帯状の施肥部分を形成する全面マルチ用うね内部分施肥機を使うと、葉菜類の春まき作型において減肥効果が高い。はくさい、キャベツレタスでは基肥のおおよそ30%の減肥で全面全層施用と同等の調整重が得られる。ただしレタスの夏まき作型では濃度障害の恐れがあるので、おおよそ40%の減肥とする。

技術情報 平成24年(2012年)野花試・環境部・佐久支場、農業技術課

全面マルチほ場における植生帯による土壌流出防止効果

全面マルチほ場の傾斜下に奥行き50cm以上の植生帯を設置することにより、降雨により発生した表流水によるマルチ押さえ用土壌の流出を0.2~5%程度に抑えることができる。

技術情報 平成24年(2012年)果樹試・環境部

りんご新わい化栽培における点滴かん水が根および地上部の生育に及ぼす影響

りんご樹に対して点滴かん水を行うと、かん水滴下位置付近の根量が増加する。根量と地上部生育の間には正の相関が認められる。

技術情報 平成24年(2012年)農試・環境部

同じ土壌群内におけるCECのばらつき

県下 248 地点におけるCEC(陽イオン交換容量)値は、同じ土壌群内でも大きく異なる。 同じ土壌群でかつ同じ地域内であれば、近い値を示す場合があるが、正確な土壌診断のためには、実際にCEC分析を実施することが望ましい。

技術情報 平成24年(2012年)農試・環境部

土壌窒素無機化量の推定に基づく水稲窒素吸収傾向の把握と応用

反応速度論的手法を用いて土壌窒素無機化量を推定することにより水稲の窒素吸収の傾向が把握可能である。また、近年の温暖化条件では無機化量、発現時期によっては倒伏 等がかなり発生し、無機化量の過度な増加は作柄にマイナスとなる場合がある。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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