研究情報

研究成果『土壌肥料』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「土壌肥料」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・環境部、農試・環境部、農業技術課

ヒシ堆肥の窒素肥効率は20%としてレタス、はくさいの栽培に利用できる

レタス、はくさいの栽培において、化学肥料の一部をヒシ堆肥で代替できる。その場合、ヒシ堆肥の窒素肥効率は20%とする。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・環境部・野菜部・育種部

カリの過剰施用はレタスチップバーンの発生を助長する

カリの過剰施用はレタス中のカリ含有率を高めるとともに石灰含有率を低下させ、レタスチップバーンの発生を助長するため、カリの適正施肥に努める。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・環境部

越冬ライムギのすき込みによる初夏どりレタスの窒素減肥栽培

越冬ライムギを草丈30cm位ですき込むことにより、5月定植レタスの窒素を30~50%程度削減することが可能である。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・環境部

豚ぷんオガ屑堆肥および化学窒素肥料の連用がりんご「ふじ」M.9ナガノ台木樹の窒素収支に与える影響

豚ぷんオガ屑堆肥2~5t/10aおよび約10kg-N/10aの化学窒素肥料を連用したりんご「ふじ」M.9ナガノ台木樹の年間窒素持ち出し量は、果実で1.2~1.8kg/10a、せん定枝で0.9~1.3kg/10a、土壌への年間窒素蓄積量は1.0~34.6kg/10aだった。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・環境部

豚ぷんオガ屑堆肥の14年間の連用がりんごわい化栽培園地土壌の理化学性に与える影響

堆肥の連年施用により、土壌表層(0~10cm)が膨軟になり物理性は大きく改善されるが、その範囲は表層に限定される。しかし過剰に施用すると窒素、リン酸およびカリ等の養分富化や、養分バランスの悪化を招くとともに、土壌からの窒素発現量が増加する。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・環境部

豚ぷんオガ屑堆肥および化学窒素肥料の連用がりんご「ふじ」M.9ナガノ台木樹の生育、収量および果実品質に与える影響

りんご「ふじ」M.9ナガノ台木樹に対し、豚ぷんオガ屑堆肥2および5t/10aを14年間連用すると、窒素として10kg/10aの化学肥料を14年間連用した場合に比べ、収量増はわずかで、着色良果率は大きく低下する。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・花き部

アルストロメリア葉焼け症状および葉先焼け症状の発生原因

アルストロメリアの葉焼け症状や葉先焼け症状は多肥栽培および土壌のpHが低い場合に発生が助長される。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・花き部

シクラメンの窒素施用量が品質と日持ちに及ぼす影響

9~10月の窒素施用量が少ないと出荷時の葉色が薄くなり品質が低下する。一方、窒素施用量が多いと観賞時に低照度環境に置かれた場合の日持ち性が劣る。4号鉢栽培の出荷前約40日間の施肥管理は置き肥の場合、窒素施用量で200mg/鉢、底面給液の場合は窒素濃度で50ppm程度を基準とする。

技術情報 平成26年(2014年)農試・作物部、環境部

コムギ縞萎縮病に罹病した「シラネコムギ」に対する越冬後と茎立期の追肥が及ぼす生育・収量への影響

コムギ縞萎縮病に罹病した「シラネコムギ」に対して、越冬後の窒素追肥に加え茎立期にも追肥することで、生育が回復に向かい、減収の軽減が図れる。

試行技術 平成25年(2013年)果樹試栽培部・環境部

植え付け4年目までのりんごわい性台木樹に対する点滴かん水法

植え付け4年目までのりんごわい性台木樹に対して主幹から20cm離れた20cmの深さの土壌のpFを2.6以下に保つように点滴かん水を実施すると、樹体生育と果実品質が良好となる。

普及技術 平成25年(2013年)野花試環境部・野菜部

アスパラガスの露地長期どり栽培では6月立茎前の肥効調節型肥料の全量1回施肥により窒素を20%減肥できる

6月立茎前の土寄せ時に肥効調節型肥料を組み合わせた全量一回施肥は、追肥が不要で窒素成分で20%減肥しても速効性肥料の分施より収量が増加する。

技術情報 平成25年(2013年)野花試花き部・環境部

シクラメンの肥料要素欠乏・過剰施用時における特徴的な形態変化

シクラメンのりん酸、加里、苦土、石灰等の無施用、過剰施用時に発生する症状を明らかにした。現地で発生した生育異常とこれらの症状を比較することで原因が推測できる。

技術情報 平成25年(2013年)果樹試環境部

りんご園における16年間の地表面管理の違いが土壌の理化学性に及ぼす影響

長期間(16年)の地表面管理の違いにより土壌の理化学性が変化する。草生法とわらマルチ法は、表層土壌を膨軟にし、保肥力を増加させる。わらマルチ法は、交換性カリが増加する。また草生法は、ほ場外への窒素溶脱の抑制効果が期待できる。

技術情報 平成25年(2013年)果樹試環境部

ぶどう「ナガノパープル」は収穫期の葉柄汁液中硝酸イオン濃度が高いと果実品質が劣る

収穫期に葉柄汁液中硝酸イオン濃度が高い樹は、果実品質が劣り裂果が発生しやすい。収穫期の葉柄汁液中硝酸イオン濃度は、樹勢の影響を強く受け、樹冠面積が小さく樹勢が強いと高くなる。また、土壌中の無機態窒素が多いと高くなる。

技術情報 平成25年(2013年)果樹試環境部

加温ポット栽培におけるぶどう「シャインマスカット」の窒素吸収特性と窒素施肥時期

初期生育確保のための展葉初期(4月)の施肥窒素は、利用率が高く、新生部への移行は速やかである。貯蔵養分確保をねらった収穫後(9月)の施肥窒素は、多くが根に存在する。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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