研究情報

研究成果『土壌肥料』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「土壌肥料」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部・佐久支場

はくさいはなたね油粕の施用により50~100%減化学肥料栽培ができる

はくさいは、有機質肥料としてなたね油粕を施用することで、春~夏まき栽培において 50~100%の減化学肥料栽培ができる。

普及技術 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部・花き部、中信試・畑作栽培部

コーンコブ廃培地堆肥は1年生野菜・花きでは2t/10aを上限として化学肥料代替ができる

コーンコブ廃培地堆肥は、1年生野菜・花き類では 2t/10aを上限として施用することで、20~50%の化学肥料代替が可能である。

技術情報 平成18年(2006年)南信試・病虫土肥部

ケイ酸質資材(とれ太郎、スーパーイネルギー)を施用したいちご栽培におけるイチゴうどんこ病の発生量

いちご「章姫」定植前の培地にケイ酸質資材「とれ太郎」11g/株または「スーパーイネルギー」4g/株を混和処理するとイチゴうどんこ病の発生が少なかった。

技術情報 平成18年(2006年)野花試・佐久支場

セルリーの春まき作型における養分吸収量の経時的変化

セルリーの窒素吸収は定植後6週目以降増加し、収穫時まで続く。

技術情報 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部、中信試・畑作栽培部

コーンコブ廃培地堆肥の窒素無機化及び分解特性

コーンコブ廃培地堆肥の畑条件 30℃、2 か月での窒素無機化量は、現物 1t あたり 1~2kg である。黒ボク土での廃培地堆肥の窒素分解率は、1 年で 30%、2 年で 50%、4 年で 70%程度である。排出後間もない廃培地では施用後約 1 か月は窒素有機化が優先し、その後の窒素無機化量も堆肥より少ない。

技術情報 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部

ブロッコリーマルチ栽培における部位別養分吸収量と生育特性

ブロッコリー収穫時の部位別養分吸収量は、マルチ栽培と無マルチ栽培で大差ないが、品種間差は明瞭であり、「ハイツ」は「ピクセル」、「フォレスト」より養分吸収量が多い。マルチ栽培では無マルチ栽培より収穫期が4日程度早まり、生育の揃いが向上する。

技術情報 平成18年(2006年)農事試・病虫土肥部

有機質肥料を用いて育苗した水稲苗の形質

無肥培土に有機質肥料を混合した培土でプール育苗したときの苗の草丈、窒素吸収量等の形質を肥料の種類、量、培土への混合時期等で比較すると、それぞれ違いが見られる。

技術情報 平成18年(2006年)果樹試・病虫土肥部

樹園地における豚ぷんオガクズ堆肥の連用が土壌物理性・化学性に及ぼす影響

樹園地地表面への豚ぷんオガクズ堆肥連用は、化学性に対する影響が大きく、特に表層で可給態リン酸等養分の富化が進行する。また物理性にも影響が認められ、多量に施用した場合、土壌を膨軟にする効果がある。連用を前提とした適正施用量は2t/10a以下と考えられる。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)中信試

春期の風食防止のための小麦規格外種子のは種期及びは種量

春先の風食を防止するため小麦規格外種子(グレーダー下)を利用する場合、は種期は11月初旬まで、播種量は20kg/10a以上で効果が高い。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)中信試

牛ふん堆肥に残留するクロピラリド等ホルモン型除草剤の生物検定法

牛ふん堆肥に有害なレベルで残留したホルモン型除草剤を検出するには、堆肥を混合した土壌でさやえんどうを3週間程度栽培する生物検定法が簡易で実用的な手法として有効である。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)中信試

牛ふん堆肥に残留する除草剤クロピラリドによる作物の生育障害

ホルモン型の除草剤であるクロピラリドが残留している牛ふん堆肥を多施用した場合、ナス科、マメ科、キク科、セリ科に属する作物はクロピラリドに対して感受性が高く、生育障害を起こす可能性がある。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)中信試

牛ふん堆肥によるミニトマトの異常生育の原因解明

現地で発生したミニトマトの異常生育(生長点の奇形、単為結果)の原因は、特定ロットの牛ふん堆肥に残留した除草剤クロピラリドによるものであると考えられる。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)野菜花き試

アスパラガス2年株の窒素吸収特性

アスパラガス2株は萌芽開始以後、窒素の吸収が開始する。施肥時期による肥効の違いは、遅い施肥ほど早期に吸収され、窒素利用率も高い。また、吸収した窒素の約半量が施肥由来であり、残りの約半量は土壌窒素由来である。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)農事試   

小麦有望系統「東山40号」の高品質安定生産のための施肥法(17KB)

小麦有望系統「東山40号」の高品質安定生産の栽培法として、基肥は窒素成分で6~ 8kg/10a程度とし、収量増のため茎立期に追肥を窒素成分で3kg/10a、さらに子実の高タンパク質含量のため、止葉展開期に窒素成分で5kg/10a程度の追肥を行う施肥体系がよい。

普及技術 平成17年(2005年)農総試

産業用無人ヘリコプター(RCヘリコプター)による中山間牧草地の施肥作業は省力的である

産業用無人ヘリコプター(RCヘリコプター)による中山間牧草地への肥料散布は、地上作業機では作業困難な急傾斜地(平均斜度24°)でも均一な散布が可能である。作業能率は3人組作業で1ヘクタールあたり約40分で、人力作業よりも省力的である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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