研究成果『病害虫』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「病害虫」の研究内容とその成果をご紹介します。
試行技術 平成25年(2013年)南信試栽培部
日本なし早生品種「サザンスイート」栽培における病害防除体系例「サザンスイート」の栽培では、「長野県農作物病害虫・雑草防除基準」の「幸水」・「豊水」における“落花直後”の心腐れ症対象の防除から“7月上旬”までの殺菌剤散布で主要な病害を防除できる。 |
普及技術 平成25年(2013年)野花試環境部・野菜部
夏秋作型セルリーの種子伝染性病害(萎縮炭疽病、斑点病)防除の手引き 別冊環境に負荷がない温湯種子消毒を核とした夏秋作型セルリーの種子伝染性病害(萎縮炭疽病、斑点病)防除の手引きを作成した。手引きを参考に防除体系を組み立てることで、セルリー萎縮炭疽病および斑点病を効果的に防除できる。 |
普及技術 平成25年(2013年)野花試環境部・野菜部
夏秋作型セルリーの種子伝染性病害(萎縮炭疽病、斑点病)防除の手引き環境に負荷がない温湯種子消毒を核とした夏秋作型セルリーの種子伝染性病害(萎縮炭疽病、斑点病)防除の手引きを作成した。手引きを参考に防除体系を組み立てることで、セルリー萎縮炭疽病および斑点病を効果的に防除できる。 |
普及技術 平成25年(2013年)野花試環境部
露地栽培アスパラガスの茎枯病に対する体系防除(IPM)プログラム 別冊露地栽培のアスパラガスに発生する茎枯病の防除に対応したIPMプログラムを作成した。化学合成薬剤に依存した手法のみでは防除が困難な露地栽培アスパラガスの茎枯病に対し、本プログラム(IPM手法)の実践により安定生産を目指す。 |
普及技術 平成25年(2013年)野花試環境部
露地栽培アスパラガスの茎枯病に対する体系防除(IPM)プログラム露地栽培のアスパラガスに発生する茎枯病の防除に対応したIPMプログラムを作成した。化学合成薬剤に依存した手法のみでは防除が困難な露地栽培アスパラガスの茎枯病に対し、本プログラム(IPM手法)の実践により安定生産を目指す。 |
普及技術 平成25年(2013年)南信試栽培部、果樹試環境部
果樹類白紋羽病の簡易診断法「枝挿入法」の改良とほ場診断マニュアル果樹類白紋羽病の簡易診断法「枝挿入法」(平成20年度第1回普及技術)の一部を改良し、精度を高めた。この簡易診断法は、なし、りんご以外の果樹類白紋羽病の診断にも利用できる。また、効率的に感染樹を検出するためのほ場診断マニュアルを作成した。 |
普及技術 平成25年(2013年)果樹試環境部
リンゴ紫紋羽病防除に50℃の温水点滴処理が有効である50℃の温水点滴処理によりリンゴ紫紋羽病罹病樹を治療できる。処理の基本条件は、なしおよびりんごの白紋羽病罹病樹に対する温水点滴処理(平成20年度普及技術)の条件と同一である。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部・作物部
キヒゲンR2フロアブルの水稲催芽籾への塗沫処理が発芽に及ぼす影響カラス等の忌避剤としてキヒゲンR2フロアブルを催芽籾に塗沫処理をすると発芽率の低下や発芽遅延が生ずる。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
防護柵の外側へ電気柵を追加することでツキノワグマの侵入を防止できる物理柵の外側20cmの位置に、地際から20cmと40cmの高さで電気柵を2本設置することで、ツキノワグマの侵入を防止できる。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
広域防護柵の未舗装路に設置されたゲート下部からの野性動物侵入対策にシスイエースが利用できる広域防護柵の未舗装路に設置されたゲート下部にシスイエースを設置することで、ニホンザルや中型獣の侵入を防ぐことができる。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
広域防護柵の河川開口部からのニホンジカ侵入防止対策として、防草シートをのれん状に垂らした「防草シートのれん」が利用できる広域防護柵の河川開口部に防草シートをのれん状に垂らして目隠しすることでニホンジカの侵入を防止できる。 |
技術情報 平成25年(2013年)南信試栽培部
南信地域のなし園におけるナシヒメシンクイの発生状況と性フェロモン剤の効果近年、なし中晩生種の「豊水」や「南水」においてナシヒメシンクイによる被害が認められる。この一因として、従来と比較して8月下旬以降の発生量の増加が影響している。殺虫剤による防除が8月中に打ち切りとなるほ場では、被害を生じるおそれがある。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試環境部、農業技術課
木曽地域におけるアカヒメヘリカメムシの発生生態と防除対策木曽の一部地域ではアカヒメヘリカメムシによる著しい斑点米被害が発生している。本種は出穂後の水田で1世代を経過し、成幼虫が斑点米を発生させる。防除対策としてMR.ジョーカー粉剤DL2回とスミバッサ粉剤20DL1回の合計3回散布の効果が比較的高い。 |
技術情報 平成25年(2013年)野花試佐久支場
施設栽培セルリーにおける紫外線除去フィルムによる斑点病の発病軽減施設栽培セルリーにおいて、ハウス外張り被覆資材として紫外線除去フィルムを利用することで、慣行の一般農業用フィルムと比較して斑点病の発生を軽減できる。 |
技術情報 平成25年(2013年)野花試環境部
セルリーほ場における萎黄病発生程度と土壌生物性との関連性セルリー萎黄病の発生ほ場では、クロルピクリン等土壌くん蒸処理で土壌の糸状菌の多様性が減少するがその後回復する。しかし、ほ場毎の多様性回復力に差が認められ、回復力の弱いほ場では萎黄病が多発する危険性が高いので注意が必要である。 |