研究成果『病害虫』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「病害虫」の研究内容とその成果をご紹介します。
普及技術 平成27年(2015年)農業試験場環境部
採種栽培のためのもみ枯細菌病防除の指針採種栽培のためのイネもみ枯細菌病防除指針の主な内容は、伝染環、診断、苗腐敗症・穂枯症の防除手段等を体系的にわかりやすく解説したものである。 |
試行技術 平成27年(2015年)野花試・環境部、野菜部、農業技術課
紫外線(UV-B)照射によるパセリーうどんこ病の発病抑制技術UV-B 電球型蛍光灯を用いて照射強度 20㎼/㎠夜間(0時~3時)に紫外線(UV-B)を3時間照射することでパセリーうどんこ病の発病を抑制できる。 |
試行技術 平成27年(2015年)果試・環境部
リンゴ根頭がんしゅ病菌汚染ほ場の土壌消毒法として、定植前の熱水土壌消毒が有効であるリンゴ根頭がんしゅ病菌汚染土壌に対して、定植前に熱水処理をして地下 20cm の地温を 50℃で8時間維持することで高い土壌消毒効果が得られる。処理後約3年間にわたって防除効果が認められる。 |
技術情報 平成27年(2015年)畜試・飼料環境部
長野県準高冷地におけるアルファルファタコゾウムシの防除適期アルファルファタコゾウムシの発育零点 9.7℃を基準とした卵から成虫までの有効積算温 度が 65 日度に達した日が、長野県準高冷地におけるアルファルファタコゾウムシ防除適期の目安となる。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・環境部、農業技術課
キクさし穂の温湯処理によるキク白さび病の発生軽減効果46℃の温湯にさし穂を3分間浸漬することで、キク白さび病の発生が軽減できる。 |
技術情報 平成27年(2015年)果樹試・環境部
果樹を加害する主要カイガラムシ類幼虫の発生時期果樹試験場内(須坂市、標高 360m)におけるカイガラムシ類歩行幼虫の発生時期は、 ナシマルカイガラムシは6月上旬~7月中旬及び8~9月(年2回)、ウメシロカイガラムシは5月中旬~6月上旬、7月中~下旬及び8月下旬~9月中旬(年3回)、カツ ラマルカイガラムシは6月下旬~7月中旬及び9月中旬~10 月中旬(年2回)、ミズキカタカイガラムシは6月中旬~7月上旬(年1回)、モミジワタカイガラムシは6月上旬~7月上旬(年1回)である。 |
技術情報 平成27年(2015年)果樹試・環境部
くるみに発生する2種の果実腐敗性病害(クルミ黒斑細菌病、クルミ炭疽病)の特徴クルミ黒斑細菌病の果実での発病は6月初旬頃から認められ、黒褐色で硬く周辺に水浸部を伴う病斑を生じる。一方、クルミ炭疽病の腐敗型病斑は7月下旬頃から認められ、深く陥没して内部に鮭肉色の分生子塊を生じるのが特徴である。 |
技術情報 平成27年(2015年)果樹試・環境部
リンゴ黒星病、褐斑病の発生に及ぼす草生管理の影響リンゴ黒星病、褐斑病が発生している園地の草生管理では、地表面の草を過度に繁茂させた場合、草生に接する下枝の黒星病、褐斑病の発生が多くなる傾向がある。草生が草丈 20cm 程度(概ね作業上支障となる草丈)になった時点で刈り払い、繁茂させないよう管理することで、この傾向は改善される。 |
技術情報 平成27年(2015年)果樹試・環境部
リンゴ黒星病、褐斑病防除における越冬落葉処理の効果リンゴ黒星病、褐斑病の発生園地では、春季にほ場内の越冬落葉を集めて処分することにより落葉からの子のう胞子の飛散量が減少し、両病害の初期発生を抑制することができる。 |
技術情報 平成27年(2015年)農試・環境部
イネもみ枯細菌病(穂枯症)は多窒素条件で発病が助長されるイネもみ枯細菌病(穂枯症)は、多窒素条件で葉色が濃いほど発病が助長されるため、採種栽培において多窒素栽培は避ける。 |
技術情報 平成27年(2015年)農試・環境部
イネ種子のイネもみ枯細菌病菌の保菌判別法増菌処理を加えた生物検定とLAMP法を組み合わせることにより、イネ種子に存在するもみ枯細菌病菌の有無を効率的に判別できる。 |
技術情報 平成27年(2015年)野菜花き試験場環境部、野菜部、佐久支場
ブロッコリー花蕾腐敗病はアブラナ科野菜黒斑細菌病菌(Pseudomonassyringaepv.alisalensis)によっても引き起こされるアブラナ科野菜黒斑細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. alisalensis)はブロッコリーの葉のみならず、花芽や花梗部などの花蕾に腐敗症状を引き起こす場合がある。外葉の黒斑細菌病の発病度が高いほど、花蕾腐敗病の発病株率が高まる傾向がある。 |
技術情報 平成27年(2015年)南信農業試験場栽培部
ナシ黒星病菌に対するEBI(DMI)剤の効力低下下伊那郡4園地から集めたナシ黒星病菌に対するEBI(DMI)剤の効果を検討したところ、効力低下が進行していることが確認された。 |
普及技術 平成27年(2015年)農業試験場環境部
採種栽培のためのもみ枯細菌病防除の指針(マニュアル)採種栽培のためのイネもみ枯細菌病防除指針の主な内容は、伝染環、診断、苗腐敗症・穂枯症の防除手段等を体系的にわかりやすく解説したものである。 |
技術情報 平成26年度(2014年度)農業試験場企画経営部
ポリエチレン製ネットと通電線を組み合わせた電気柵はニホンザルの侵入を防止できる高さ 1.5mのポリエチレン製ネットと通電線6段を組み合わせた電気柵を設置することで、ニホンザルの農地への侵入を防ぐことができる。 |