研究成果『病害虫』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「病害虫」の研究内容とその成果をご紹介します。
技術情報 平成28年(2016年)果樹試・環境部、栽培部
リンゴうどんこ病菌 Podosphaera leucotrichaによるもも果実の褐色斑点症状(毛じ障害)の発生リンゴうどんこ病菌Podosphaera leucotrichaの感染により、幼果期のもも果実の褐色斑点症状(毛じ障害)が生じる。 |
技術情報 平成27年度(2015年度)野菜花き試験場環境部、佐久支場
感受性の低い品種と薬剤散布体系を組合せたアブラナ科野菜の黒斑細菌病の防除黒斑細菌病に感受性の低い品種と重点防除時期に効果の高い薬剤を散布する散布体系を組合せることでアブラナ科野菜の黒斑細菌病を効果的に防除できる。 |
技術情報 平成27年度(2015年度)野菜花き試験場環境部
ケミクロンGの浸漬処理によるセルトレイに付着したアブラナ科野菜の黒斑細菌病菌の殺菌効果ケミクロンG(資材消毒剤)の 1,000 倍液で使用済のセルトレイを 10 分間浸漬処理することで、トレイに付着したアブラナ科野菜の黒斑細菌病菌を殺菌できる。 |
技術情報 平成27年度(2015年度)農業試験場環境部
イネもみ枯細菌病の体系防除による苗腐敗症および穂枯症に対する効果育苗期から本田期にわたる体系防除により、穂枯症の発生は軽減し、採種した種子の保菌量も低下する。 |
普及技術 平成27年(2015年)農業技術課
耐雪性能を高めたニホンジカ対策物理柵の耐雪性は125㎝の積雪時でも認められる長野県北部の果樹地帯において、積雪期のニホンジカによる剥皮被害は、耐雪性能のある物理柵で侵入を防ぐ必要があるが、耐雪性能を高めた物理柵耐雪性は、125cmの積雪時でも認められる。 |
普及技術 平成27年(2015年)農業技術課
ポリエチレン製ネットと通電線を組み合わせた電気柵はニホンザルの侵入防止に有効である高さ1.5mのポリエチレン製ネットと通電線6段を立体的に組み合わせた電気柵を設置することで、ニホンザルの農地への侵入を防止できる。 |
普及技術 平成27年(2015年)野菜花き試験場環境部・野菜部・佐久支場
アブラナ科野菜の黒斑細菌病の発生生態に基づいた体系的な防除法県内で発生した新タイプのアブラナ科野菜の黒斑細菌病は、その伝染環に基づいた複数の防除技術を組み合わせることで効果的に防除できる |
普及技術 平成27年(2015年)野菜花き試験場環境部・野菜部、農業技術課
トマト青枯病防除に高接ぎ木苗が有効であるトマト台木の本葉第2葉以上の節位に接木した高接ぎ木苗は、慣行接ぎ木苗と比較してトマト青枯病に対する防除効果が高い。高接ぎ木苗の収量および品質は、慣行接ぎ木苗と同程度である。 |
普及技術 平成27年(2015年)果樹試験場環境部・栽培部
冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する灰色かび病防除に、オンリーワンフロアブルの7月中~下旬散布が有効である冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する果粒腐敗の原因は、主に灰色かび病菌によるものである。生育期間中の7月中~下旬にオンリーワンフロアブル2,000倍液を被袋前に散布することで、本被害を軽減することができる。 |
普及技術 平成27年(2015年)農業試験場環境部
コムギ赤かび病の感染予察に「コムギ赤かび病感染予測システムver.1.0」が有効である「コムギ赤かび病感染予測システムver.1.0」は、降雨と植物体の濡れ時間および濡れ時間中の温度との組み合わせからコムギ赤かび病の感染リスクを予測し、通信機能付きのクロップナビを用いることで、その結果をWebで閲覧できるシステムである。 |
普及技術 平成27年(2015年)農業試験場環境部
採種栽培のためのもみ枯細菌病防除の指針採種栽培のためのイネもみ枯細菌病防除指針の主な内容は、伝染環、診断、苗腐敗症・穂枯症の防除手段等を体系的にわかりやすく解説したものである。 |
試行技術 平成27年(2015年)野花試・環境部、野菜部、農業技術課
紫外線(UV-B)照射によるパセリーうどんこ病の発病抑制技術UV-B 電球型蛍光灯を用いて照射強度 20㎼/㎠夜間(0時~3時)に紫外線(UV-B)を3時間照射することでパセリーうどんこ病の発病を抑制できる。 |
試行技術 平成27年(2015年)果試・環境部
リンゴ根頭がんしゅ病菌汚染ほ場の土壌消毒法として、定植前の熱水土壌消毒が有効であるリンゴ根頭がんしゅ病菌汚染土壌に対して、定植前に熱水処理をして地下 20cm の地温を 50℃で8時間維持することで高い土壌消毒効果が得られる。処理後約3年間にわたって防除効果が認められる。 |
技術情報 平成27年(2015年)畜試・飼料環境部
長野県準高冷地におけるアルファルファタコゾウムシの防除適期アルファルファタコゾウムシの発育零点 9.7℃を基準とした卵から成虫までの有効積算温 度が 65 日度に達した日が、長野県準高冷地におけるアルファルファタコゾウムシ防除適期の目安となる。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・環境部、農業技術課
キクさし穂の温湯処理によるキク白さび病の発生軽減効果46℃の温湯にさし穂を3分間浸漬することで、キク白さび病の発生が軽減できる。 |