研究情報

研究成果『病害虫』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「病害虫」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部

ぶどうのミノガ類防除にコテツフロアブルが有効である

ぶどうのミノガ類防除にコテツフロアブルの 2,000 倍液を散布する。蚕に対して長期間毒性があるので、桑園付近では使用しない。

普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部

りんごのケムシ類防除にフェニックスフロアブルが有効である

りんごのケムシ類防除にフェニックスフロアブルの 4,000 倍液を散布する。蚕に対して影響があるので、桑園付近では使用しない。

普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部、南信農業試験場栽培部

りんごのヒメボクトウ防除にロビンフッドが有効である

本剤はエアゾール剤であり、りんごのヒメボクトウ防除にロビンフッドを樹幹・樹枝の食入孔にノズルを差し込み噴射する。蚕に対して長期間毒性があるので、桑園付近では使用しない。

普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部

リンゴ黒星病防除にユニックス顆粒水和剤47が有効である

リンゴ黒星病防除にユニックス顆粒水和剤47の2,000倍液を散布する。

普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部

クルミ黒斑細菌病、炭疽病の有効防除薬剤と散布時期

クルミ黒斑細菌病、炭疽病防除にICボルドー66Dの50倍液を散布する。黒斑細菌病対象の薬剤散布時期は4月下旬頃~7月上旬頃、炭疽病対象の薬剤散布時期は6~7月頃とする。

普及技術 平成28年度(2016年度)農業試験場環境部

未成熟とうもろこしのアブラムシ類防除にコルト顆粒水和剤が有効である

未成熟とうもろこしのアブラムシ類防除に、コルト顆粒水和剤の 4,000 倍液を散布する。

普及技術 平成28年(2016年)果樹試験場環境部

ブドウべと病防除にエトフィンフロアブル、ゾーベック エニケード、チウラムフロアブル(チオノック、トレノックス)が有効 である

ブドウべと病防除にエトフィンフロアブルとチウラムフロアブルは 1,000 倍液を、ゾーベックエニケードは 5,000 倍液を散布する。エトフィンフロアブルは落花 20 日後頃の散布で、ゾーベックエニケードは落花 10 日後頃の散布で、実用上問題となる果粉溶脱が発生する場合がある。エトフィンフロアブルとゾーベックエニケードは、防除基準に既採用の薬剤とは作用機構が異なり、チウラムフロアブルは耐性菌が発達しにくい薬剤である。

技術情報 平成28年(2016年)南信試・栽培部

日本なし「幸水」の果実肥大期における黒星病の主要感染時期

日本なし「幸水」の果実肥大期における黒星病の主要感染時期は、6月中旬から7月上中旬である。7月下旬の感染は極わずかであり、8月以降はほぼ感染はない。

技術情報 平成28年(2016年)野花試・環境部

気門封鎖型薬剤のナミハダニに対する効果と天敵に対する影響

野菜類の主要な気門封鎖型薬剤の中で、アカリタッチ乳剤、サンクリスタル乳剤、サフオイル乳剤および粘着くん液剤はナミハダニ雌成虫に対する効果が高い。サフオイル乳剤、エコピタ液剤および粘着くん液剤はミヤコカブリダニ雌成虫への影響が小さい。サンクリスタル乳剤、サフオイル乳剤およびエコピタ液剤はタイリクヒメハナカメムシへの影響が小さい。

技術情報 平成28年(2016年)野花試・環境部・野菜部、農業技術課

アスパラガス疫病のイムノクロマト法による簡易診断

アスパラガス疫病は、イムノクロマト法により簡易に診断が可能であり、地下茎または貯蔵根の腐敗部位と健全部位の境目周辺の検体を供試する。

技術情報 平成28年(2016年)果樹試・環境部、栽培部

Podospaera leucotricha によるモモうどんこ病(毛じ障害)の感染時期と発生生態

Podosphaera leucotrichaによるモモうどんこ病(毛じ障害)の主要感染時期は落花期~落花20日後頃である。初発は落花15日後頃で、落花50日後(袋かけ時)以降は新たな発病は少ない。発病には品種間差異があり、「なつっこ」、「あかつき」では特に発病が多い。

技術情報 平成28年(2016年)農試・環境部

水稲「風さやか」のいもち病(葉いもち)に対する感受性の高まる葉色の目安

水稲「風さやか」のいもち病(葉いもち)に対する感受性はカラースケール値で3.5前後、葉緑素計SPAD値では35前後を境に高まる傾向が見られる。「風さやか」は「コシヒカリ」より、いもち病(葉いもち)の感受性が高まる葉色が淡いため、適切な栽培管理に努める必要がある。

普及技術 平成28年(2016年)南信試・栽培部

フジコナカイガラムシのフェロモントラップと有効積算温度を利用して、かきのフジコナカイガラムシ幼虫の防除時期を把握できる

フェロモントラップのフジコナカイガラムシ越冬世代雄成虫捕獲消長と有効積算温度から、かきにおけるフジコナカイガラムシの第1世代幼虫の防除時期を推定できる。

普及技術 平成28年(2016年)南信試・栽培部

カキ炭疽病に対するカキ円星落葉病防除主要薬剤の効果

カキ炭疽病防除にオーソサイド水和剤の1,000倍液、ジマンダイセン水和剤の600倍液またはブローダ水和剤の500倍液を散布する。オーソサイド水和剤は伝染源量が多い、降雨が続くなどの悪条件下では効果が劣る。

普及技術 平成28年(2016年)農業技術課

耐雪性能を高めたニホンジカ対策の物理柵は130cmの積雪に対し耐雪性が認められる

長野県北部の果樹地帯において、積雪期のニホンジカによる剥皮被害を防止するためには、耐雪性能のある物理柵で侵入を防ぐ必要がある。そこで耐雪性能を高めた4種類の物理柵の耐雪性試験を行い130cmの積雪に対し耐雪性が認められた。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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