研究成果『病害虫』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「病害虫」の研究内容とその成果をご紹介します。
普及技術 平成28年度(2016年度)南信農業試験場栽培部
ナシ黒星病防除にスクレアフロアブルおよびユニックス顆粒水和剤47が有効であるナシ黒星病防除にスクレアフロアブルの 3,000 倍液または、ユニックス顆粒水和剤 47の 2,000 倍液のいずれかを散布する。スクレアは QoI 剤(FRAC コード 11)、ユニックスはアニリノピリミジン(FRAC コード9)である。QoI 剤の使用は年間2回以内とする。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部
くりのカイガラムシ類防除にラビサンスプレーが有効であるくりのカイガラムシ類防除にラビサンスプレーの 50 倍液を発芽前までに散布する。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部
りんごのリンゴワタムシ防除にダーズバンDFが有効であるりんごのリンゴワタムシ防除にダーズバンDFの 3,000 倍液を散布する。蚕に対して影響があるので、桑園付近では使用しない。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部、農業試験場環境部
くるみのケムシ類防除にスプラサイド水和剤が有効であるくるみのケムシ類防除にスプラサイド水和剤の 1,000 倍液を散布する。蚕に対して影響があるので、桑園付近では使用しない。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部
もも・ネクタリンのアザミウマ類にディアナWDGが有効であるもも・ネクタリンのアザミウマ類防除にディアナWDGの 10,000 倍液を散布する。蚕に対して長期間毒性があるので、桑園付近では使用しない。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部
ぶどうのミノガ類防除にコテツフロアブルが有効であるぶどうのミノガ類防除にコテツフロアブルの 2,000 倍液を散布する。蚕に対して長期間毒性があるので、桑園付近では使用しない。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部
りんごのケムシ類防除にフェニックスフロアブルが有効であるりんごのケムシ類防除にフェニックスフロアブルの 4,000 倍液を散布する。蚕に対して影響があるので、桑園付近では使用しない。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部、南信農業試験場栽培部
りんごのヒメボクトウ防除にロビンフッドが有効である本剤はエアゾール剤であり、りんごのヒメボクトウ防除にロビンフッドを樹幹・樹枝の食入孔にノズルを差し込み噴射する。蚕に対して長期間毒性があるので、桑園付近では使用しない。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部
リンゴ黒星病防除にユニックス顆粒水和剤47が有効であるリンゴ黒星病防除にユニックス顆粒水和剤47の2,000倍液を散布する。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部
クルミ黒斑細菌病、炭疽病の有効防除薬剤と散布時期クルミ黒斑細菌病、炭疽病防除にICボルドー66Dの50倍液を散布する。黒斑細菌病対象の薬剤散布時期は4月下旬頃~7月上旬頃、炭疽病対象の薬剤散布時期は6~7月頃とする。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)農業試験場環境部
未成熟とうもろこしのアブラムシ類防除にコルト顆粒水和剤が有効である未成熟とうもろこしのアブラムシ類防除に、コルト顆粒水和剤の 4,000 倍液を散布する。 |
普及技術 平成28年(2016年)果樹試験場環境部
ブドウべと病防除にエトフィンフロアブル、ゾーベック エニケード、チウラムフロアブル(チオノック、トレノックス)が有効 であるブドウべと病防除にエトフィンフロアブルとチウラムフロアブルは 1,000 倍液を、ゾーベックエニケードは 5,000 倍液を散布する。エトフィンフロアブルは落花 20 日後頃の散布で、ゾーベックエニケードは落花 10 日後頃の散布で、実用上問題となる果粉溶脱が発生する場合がある。エトフィンフロアブルとゾーベックエニケードは、防除基準に既採用の薬剤とは作用機構が異なり、チウラムフロアブルは耐性菌が発達しにくい薬剤である。 |
技術情報 平成28年(2016年)南信試・栽培部
日本なし「幸水」の果実肥大期における黒星病の主要感染時期日本なし「幸水」の果実肥大期における黒星病の主要感染時期は、6月中旬から7月上中旬である。7月下旬の感染は極わずかであり、8月以降はほぼ感染はない。 |
技術情報 平成28年(2016年)野花試・環境部
気門封鎖型薬剤のナミハダニに対する効果と天敵に対する影響野菜類の主要な気門封鎖型薬剤の中で、アカリタッチ乳剤、サンクリスタル乳剤、サフオイル乳剤および粘着くん液剤はナミハダニ雌成虫に対する効果が高い。サフオイル乳剤、エコピタ液剤および粘着くん液剤はミヤコカブリダニ雌成虫への影響が小さい。サンクリスタル乳剤、サフオイル乳剤およびエコピタ液剤はタイリクヒメハナカメムシへの影響が小さい。 |
技術情報 平成28年(2016年)野花試・環境部・野菜部、農業技術課
アスパラガス疫病のイムノクロマト法による簡易診断アスパラガス疫病は、イムノクロマト法により簡易に診断が可能であり、地下茎または貯蔵根の腐敗部位と健全部位の境目周辺の検体を供試する。 |