研究情報

研究成果『病害虫』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「病害虫」の研究内容とその成果をご紹介します。

試行技術 平成29年(2017年)野花試・環境部、花き部、農業技術課

カーネーションのハダニ類防除にUV-B照射が有効である

UV-B電球形蛍光灯(パナソニック製 SPWD24UB1PB)を用いたUV-B照射は、カーネーションのハダニ類防除に有効である。カーネーションの草丈や節数がやや減少し、出蕾及び開花時期が若干早まるが、葉焼け等の障害は発生せず、切り花品質に重要な影響は認められない。

普及技術 平成29年(2017年)野花試・環境部

キャベツ、はくさいの黒斑細菌病に対する無機銅剤と微生物農薬マスタピース水和剤による効果的な体系防除

生育初期から結球始期までは無機銅剤を、結球始期以降はマスタピース水和剤を散布することで、キャベツ黒斑細菌病及びハクサイ黒斑細菌病を効果的に防除できる。

農薬情報 平成29年(2017年)野花試・環境部

ハクサイべと病防除に、ゾーベックエニケードが有効である

ハクサイべと病防除に、ゾーベックエニケードの5,000倍液を散布する。

農薬情報 平成29年(2017年)野花試・環境部

トマト、ミニトマトのオンシツコナジラミ防除にベネビアODが有効である

トマトのオンシツコナジラミ防除にベネビアODの2,000倍液を散布する。展着剤を加用すると薬害が生じる場合があるため、展着剤は加用しない。

農薬情報 平成29年(2017年)果樹試・環境部

アンズ灰星病防除にフルーツセイバーが有効である

アンズ灰星病防除にフルーツセイバーの1,500倍液を散布する。本剤はSDHI剤であり、薬剤耐性菌が出現する可能性が高い。過度の連用、多数回使用は避け、作用機構の異なる薬剤とローテーション使用する。

農薬情報 平成29年(2017年)果樹試・環境部

Podosphaera leucotrichaによるモモうどんこ病(毛じ障害)防除にストロビードライフロアブル、ナリアWDGが有効である

Podosphaera leucotrichaによるモモうどんこ病(毛じ障害)防除にストロビードライフロアブル、ナリアWDGの2,000倍液を落花10日後に散布する。

農薬情報 平成29年(2017年)果樹試・環境部

リンゴ褐斑病防除にユニックス顆粒水和剤が有効である

リンゴ褐斑病防除にユニックス顆粒水和剤(商品名:ユニックス顆粒水和剤47)の2,000倍液を散布する。二次伝染初期に本剤あるいは従来より使用されているベンゾイミダゾール系剤を散布する場合、発生が増加してからの散布では効果が劣るため、散布時期が遅れないように注意する。

技術情報 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部

りんごのわい化栽培園におけるナミハダニの発生傾向

りんごのわい化栽培園は普通樹の園地と比較しナミハダニの発生時期が早く、発生後の増殖も著しい傾向がある。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場佐久支場、環境部

レタスべと病防除にゾーベックエニケードが有効である

レタスべと病防除にゾーベックエニケードの 5,000 倍液を散布する。本剤の有効成分であるオキサチアピプロリンは新たな作用機構を有する新規化合物である。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場 環境部

レタスのネグサレセンチュウ防除にネマキック粒剤が有効である

レタス定植前のネグサレセンチュウ防除にネマキック粒剤を 10a当たり 20kg 全面土壌混和処理する。蚕に対して長期間毒性があるので、桑園付近では使用しない。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

キャベツ黒斑細菌病防除にドイツボルドーAが有効である

キャベツ黒斑細菌病防除にドイツボルドーAの 500 倍液を散布する。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

セルリー軟腐病防除に微生物農薬マスタピース水和剤が有効である

セルリー軟腐病防除にマスタピース水和剤の 1,000 倍液を散布する。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

ズッキーニ軟腐細菌病防除に、Zボルドー、スターナ水和剤、微生物農薬バイオキーパー水和剤が有効である

ズッキーニ軟腐細菌病防除に、Zボルドー 500倍液、スターナ水和剤 1,000倍液、バイオキーパー水和剤 1,000倍液のいずれかを散布する。

普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部、栽培部

冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する灰色かび病はオンリーワンフロアブルあるいはフルーツセイバーの袋かけ前散布で軽減できる

冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する果粒腐敗の主な原因である灰色かび病は、被袋前の7月上旬~中旬にオンリーワンフロアブル 2,000 倍液あるいはフルーツセイバー1,500 倍液を散布することにより軽減できる。

普及技術 平成28年度(2016年度)果樹試験場環境部

もも・ネクタリンのアザミウマ類防除にアーデントフロアブルが有効である

もも・ネクタリンのアザミウマ類防除にアーデントフロアブルの 2,000 倍液を散布する。本剤は合成ピレスロイド剤であり、使用は指定地域に限る。特に蚕毒が強く長期間毒性があるので、桑園付近では使用しない。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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