研究情報

研究成果『病害虫』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「病害虫」の研究内容とその成果をご紹介します。

農薬情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場環境部

ブロッコリー黒斑細菌病防除にフジドーLフロアブル、クプロシールドが有効である

ブロッコリー黒斑細菌病防除にフジドーLフロアブルの500倍液又はクプロシールドの1,000倍を散布する。

農薬情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場環境部

キャベツ及びレタスの菌核病防除にパレード20フロアブルの苗灌注処理が有効である

キャベツ及びレタスの菌核病防除にパレード20フロアブルの100倍液を苗灌注処理する。

農薬情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場環境部

イチゴうどんこ病防除にサフオイル乳剤、フーモン、ムシラップ、粘着くん液剤が有効である

イチゴうどんこ病防除にサフオイル乳剤300倍液、フーモン1,000倍液、ムシラップ500倍液、粘着くん液剤100倍液のいずれかを散布する

農薬情報 令和2年(2020年度)南信農業試験場栽培部

ナシ黒星病防除にカナメフロアブルが有効である

ナシ黒星病防除にカナメフロアブルの8,000倍液を散布する。

農薬情報 令和2年(2020年度)果樹試験場環境部・育種部

スモモ黒斑病の開花始め防除にICボルドー412が有効である

スモモ黒斑病の開花始め防除にICボルドー412の30倍液を散布する。

農薬情報 令和2年(2020年度)果樹試験場環境部

リンゴ黒星病防除にカナメフロアブルが有効である

リンゴ黒星病防除にカナメフロアブルの4,000倍液を散布する。本剤はリンゴ黒星病に対し、DMI剤のスコア顆粒水和剤と同程度の病斑形成抑制効果を有する。一方、胞子形成抑制効果は極めて低い。本剤はSDHI剤であり、薬剤耐性菌の出現リスクが高い。薬剤耐性菌の出現を回避するため、SDHI剤全体で年間の総使用回数は2回以内にする。

普及技術 令和2年(2020年度)果樹試験場環境部

ブドウ黒とう病の生育期防除

欧州系ぶどう品種の「シャインマスカット」や「クイーンルージュ(r)」はブドウ黒とう病に対する感受性が高く、展葉3枚頃から葉での発病が認められる。オーソサイド水和剤80、キノンドー水和剤80、ジマンダイセン水和剤、チウラム水和剤(チオノック、トレノックス)を展葉2~3枚頃から7月上旬(袋掛け前)に散布すると効果的に防除できる。

技術情報 令和元年(2019年)野菜花き試験場佐久支場

レタス黒根病に対する感受性の品種間差

レタス黒根病に対する感受性には品種間差が認められる。感受性が低い品種として、「パスポート」、「ファンファーレ」、「ルシナ8」、「バレイ」などがある。

技術情報 令和元年(2019年)野菜花き試験場環境部、佐久支場、農業技術課

「コナガコン-プラス」ロープ状製剤は設置・回収が容易な交信かく乱剤である

「コナガコン-プラス」ロープ状製剤は設置・回収が容易で、ツインチューブ製剤と効果は同等だが設置時間が短く、コナガが加害するアブラナ科野菜やオオタバコガが加害するレタス等の防除上有用である。

技術情報 令和元年(2019年)野菜花き試験場環境部、農業技術課

「信州の伝統野菜」のばれいしょ「下栗芋」から検出されるウイルス種

地域特産野菜の「下栗芋」からは、ジャガイモYウイルス(PVY)が広範囲に検出され、その際の病徴は「葉のえそ」及び「退緑」などである。

技術情報 令和元年(2019年)野菜花き試験場環境部、農業技術課

高温条件下でのきゅうりのモザイク病による収量低下とワクチン苗の防除効果

これまで県下のきゅうりでは、キュウリモザイクウイルス(CMV)とスイカモザイクウイルス(WMV)が感染しても収量への影響が少なかったが、今後、夏季の高温化が進むと両ウイルスの重複感染で収量が低下する可能性がある。モザイク病はワクチン苗の利用により被害の軽減が期待できる。

技術情報 令和元年(2019年)南信農業試験場栽培部

カキ円星落葉病防除に有効なジマンダイセン水和剤の散布時期

ジマンダイセン水和剤600倍液を6月下旬から7月上旬に1回散布すると、カキ円星落葉病を効率的に防除できる。

技術情報 令和元年(2019年)果樹試験場環境部

平地におけるブドウさび病の発生時期

ブドウさび病は6月下旬から7月上旬に山林に生息する中間宿主のアワブキやミヤマハハソでさび胞子を形成し、山林から離れた平地のぶどうへの感染は7月中旬頃から始まる。10日前後の潜伏期間を経て、多発年は7月下旬頃からぶどうで夏胞子を形成し、その後収穫後まで二次感染し、発生が拡大する。

技術情報 令和元年(2019年)農業試験場環境部

マメシンクイガ被害に対する大豆連作と薬剤散布時期の影響

大豆連作によりマメシンクイガの発生量が増加し、子実被害が増加する。特に3年以上連作すると著しい被害が発生する場合がある。また、県内5地域における現地調査の結果から、十分な防除効果を得るには薬剤の適期散布が重要である。

技術情報 令和元年(2019年)野菜花き試験場菌茸部

ブナシメジ生育室でキノコバエを捕獲できる粘着シートと設置位置

ブナシメジ生育室でヤマタナミキノコバエを効果的に捕獲できる粘着シートは「ムシプレートEX」と「新型虫捕りシート」で、設置位置は生育棚がよい

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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