研究成果『畜産』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。
普及技術 平成28年(2016年)畜試・酪農肉用牛部
破砕モミで穀類の50%、自給粗飼料で乾草の全量を代替した発酵TMRは、泌乳前期の飼料として利用できる。穀類の50%を破砕したモミで代替し、自給粗飼料であるイタリアンライグラスとエンバク、アルファルファを用いた、粗飼料自給率100%の発酵TMRは、泌乳前期の飼料として利用可能である。 |
普及技術 平成28年(2016年)畜試・養豚養鶏部
エストロジェン製剤とPGF2α製剤の利用により未経産豚の発情時期が調整できる未経産豚の発情開始10または11日目にエストロジェン製剤を投与することで21日後の次回発情を抑制し、PGF2α製剤の2日連続投与によりほぼ希望日に発情が誘起できる。 |
試行技術 平成27年(2015年)畜試・飼料環境部
飼料用とうもろこし「AX-152」はアントシアニンを高含有する極早生系統として有望である飼料用とうもろこし「AX-152」はアントシアニンを高含有し、初期生育が優れる極早生の多収な系統である。 |
普及技術 平成27年(2015年)畜産試験場飼料環境部・酪農肉用牛部
スーダン型ソルガム「涼風」とイタリアンライグラス「優春」の二毛作体系による高品質粗飼料生産マニュアルスーダン型ソルガム「涼風」とイタリアンライグラス「優春」の二毛作体系はTDN60%DM以上の高品質粗飼料を年3回収穫でき、年間のTDN収量、作業能率、収益性も高い。既知の研究成果を加えて、この二毛作体系による高品質粗飼料生産マニュアルを作成した。 |
普及技術 平成27年(2015年)畜産試験場飼料環境部・酪農肉用牛部
イタリアンライグラスの省力的な栽培法と高品質ロールベールサイレージ調製法イタリアンライグラスの準高冷地における播種晩限は10月上旬であり、ディスクハローによる簡易耕起により栽培の省力化が図れる。ロールベーラ収穫体系の目標水分は50%、フォーレージハーベスタ・細断型ロールベーラ収穫体系の目標水分は60~65%である。 |
普及技術 平成27年(2015年)畜産試験場飼料環境部
スーダン型ソルガムの散播密植栽培における出芽安定法スーダン型ソルガムの散播密植栽培で出芽を安定させるためには、過度の耕起を避け、播種直後に薄い覆土を行い、土壌表面が乾いたら、すみやかに鎮圧することが重要である。 |
普及技術 平成27年(2015年)畜産試験場酪農肉用牛部
細霧送風システムはトンネル換気下のタイストール乳牛舎の暑熱対策に有効である細霧送風システムはトンネル換気下のタイストール乳牛舎において、牛床を濡らさずに暑熱時の搾乳牛の体温および呼吸数の増加と乾物摂取量および乳量の低下を抑制できる。また、細霧送風システムに冷風機を組み込み、細霧に加えて冷気を送風すると体温と呼吸数の増加をさらに抑制できる。 |
技術情報 平成27年(2015年)畜試・飼料環境部
長野県準高冷地におけるアルファルファタコゾウムシの防除適期アルファルファタコゾウムシの発育零点 9.7℃を基準とした卵から成虫までの有効積算温 度が 65 日度に達した日が、長野県準高冷地におけるアルファルファタコゾウムシ防除適期の目安となる。 |
技術情報 平成27年(2015年)畜試・飼料環境部
イネWCSの品種、収穫調製時期および専用乳酸菌利用による発酵品質の違い食用品種および飼料用米・イネWCS兼用品種のダイレクト収穫調製では、添加剤を使用することにより穂揃期でも品質良好なイネWCSが調製可能である。一方、イネWCS専用品種は、収穫時期に関わらず良好なイネWCSが調製可能である。 |
技術情報 平成27年(2015年)畜試・飼料環境部
県内産とうもろこしサイレージのミネラル成分および硝酸態窒素濃度の実態県内産とうもろこしサイレージのミネラル成分、K/(Ca+Mg)当量比および硝酸態窒素濃度は、地域間差がある。調査したサイレージのうち硝酸態窒素濃度は基準値を超える事例はなかったが、カリウム濃度が高くミネラル成分がアンバランスなサイレージが散見された。 |
技術情報 平成27年(2015年)畜試・養豚養鶏部
「信州黄金シャモ」雄の飼育期間による食味評価「信州黄金シャモ」雄の 126 日齢と 112 日齢の味覚推定値と官能評価にほぼ差はないが、飼育期間を 105 日齢まで短縮すると官能評価が劣る。 |
技術情報 平成27年(2015年)畜試・養豚養鶏部
乾燥酒粕の肥育豚飼料としての利用性乾燥酒粕は豚肥育用飼料の原料として利用可能で、肥育後期に配合給与すると筋肉内脂肪割合が増加し、肉の締まり及び滑らかさの指標となる脂肪融点は上昇する。また、飼料費が低減する。 |
技術情報 平成27年(2015年)畜試・酪農肉用牛部
肉用牛の生体超音波画像解析による、ロース芯およびモモ脂肪交雑の客観的推定法出荷前の肥育牛に対し超音波画像解析により、推定したロースの牛脂肪交雑基準(BMS No.) の実測値に対する誤差は、68.9%が±1、93.4%が±2の範囲にあった。また、本手法はモモ についても応用可能である。 |
技術情報 平成27年(2015年)畜産試験場飼料環境部
飼料用トウモロコシ奨励品種、普及品種の根腐病発病程度および赤かび病によるかび毒蓄積程度飼料用トウモロコシ奨励品種、普及品種の中で「タカネフドウ」、「クミアイデント123」、「31P41」および「32F27」は根腐病の発生が少ない。また、「タカネフドウ」は赤かび病による雌穂へのデオキシニバレノール蓄積が少ない。 |
普及技術 平成27年(2015年)畜産試験場飼料環境部・酪農肉用牛部
スーダン型ソルガム「涼風」とイタリアンライグラス「優春」の二毛作体系による高品質粗飼料生産マニュアル(普及技術)スーダン型ソルガム「涼風」とイタリアンライグラス「優春」の二毛作体系はTDN60%DM以上の高品質粗飼料を年3回収穫でき、年間のTDN収量、作業能率、収益性も高い。既知の研究成果を加えて、この二毛作体系による高品質粗飼料生産マニュアルを作成した。 |